ハリケーンブロッサム   作:びしゃもん

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こんにちは。
前回、梨子の記憶が抜け落ちてしまいましたが、抜けているのは花丸の記憶だけという不思議な状態です。
なので書くのが難しかったです。第13話です。


Solo player “MARI”

ーーー梨子:ホテルーーー

 

梨子が目覚めると、目の前に嵐花の寝顔があった。

 

(あ…そうか…私…)

 

昨日鞠莉に『ブン』殴られてそのまま気を失ったことを思い出した。まだ腹が若干痛む。

当の本人は梨子の隣で寝ていた。梨子を挟んで寝る形になっていたようだ。

 

(あれ…嵐花ちゃんを抱いて寝てないんだ…)

 

昨日あんなに可愛がっていたのに…と梨子は思う。

とりあえず顔を洗おうと、洗面台に立つ。

 

(あれ…?)

 

ーーー鞠莉・梨子・嵐花:ホテルーーー

 

鞠莉が目を覚ますと、目の前に嵐花の寝顔があった。

 

(あら…梨子はどこ行ったのかしら。)

 

わざわざ梨子を挟んでまで嵐花を遠ざけていたので鞠莉は少し驚いてしまった。

しかし…

 

(はぁ〜…かわいい寝顔だわ…♡あとでたくさん抱きしめたい…。)

 

嵐花は花丸なのだ。鞠莉はハグの衝動を抑えるのに必死だった。

 

「鞠莉ちゃん、嵐花ちゃん!おはよう。」

 

梨子が2人に声をかける。

今の声で嵐花も起きたようだ。

 

「あ、梨子。おはよう。」

【…おは…よう…ふぁ…。】

 

梨子が洗面所から出てくる。

少し惚けた顔をしている。

 

「?ーーー何かあったの?」

「うん…。鞠莉ちゃん。ーー昨日私…泣いたのかな。」

「!!」

 

鞠莉の頭に衝撃が走る。

 

「覚えて…ないの…?」

「うーん…それがよく分からないの。昨日は、私と鞠莉ちゃん、嵐花ちゃんで大瀬崎まで来て…。」

 

最初からすでに梨子の記憶が狂っている。

鞠莉が思っていたより、この問題は深刻なようだ。

 

(早くしないと…このままじゃ梨子まで…。)

 

鞠莉が深刻な顔をしているのとは裏腹に、梨子はなぜか楽しそうに今後の予定を話す。

 

「あ、それで今日はね…。

ダイビングでしょ、スイカ割りにビーチバレー…。とりあえず夏に海でやることたくさんリストアップしておいたから、全部やりましょう!って感じなんだけど…どうかな?」

【わーい!やるやる〜!】

 

この様子だと、梨子は花丸のことを忘れたことすら忘れている…。

鞠莉はそう確信した。

 

(完全に孤立無援ってわけね…。)

「いいわね!…でも梨子…ひとつ忘れていることがあるわ!」

「?」

【?】

 

だが、あいにく鞠莉は諦めが悪かった。

自分がやると決めたことは天地がひっくり返ってもやらないと気が済まない。

 

(必ず梨子と花丸を連れ戻す!!)

 

鞠莉の目が鋭く光る。

 

「私が…小原家の次期当主だということをね!!」

 

ーーー大瀬崎:ビーチーーー

 

梨子が目を丸くする。

 

「え…。本当にやるの…?これを…私が…?」

「もっちろん!ほら、足にはめて!」

【頑張れ〜!梨子ちゃ〜ん!】

 

鞠莉たちは大瀬崎のビーチから少し離れた場所にいた。

そこにあったのは…。




第13話『Solo player “MARI”』いかがでしたでしょうか。
花丸の記憶が抜け落ちた分は嵐花で補完されています。
なんで泣いたことを覚えていないのかは私にも分かりません。多分…花丸のことを思い出そうとして泣いたからだと思います。

記憶で思い出しましたが、BLEACHという漫画に、『他人の過去の記憶の中に自分の存在を刷り込ませる』能力を使っていた方がいましたね。あんなことされたら、私は本当に自分が信じられなくなると思います。
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