20話で締めてもいいんですが、ちょっと余りそうです。
前回は嵐花が大人になりました。梨子のために彼女は何をするのか?
その辺も気にしながらどうぞ!
砂浜に戻ってきた3人は、ビーチバレーをすることにした。
梨子が用意したボールに空気をつめる。
【この遊びはどうやってやるの?】
「嵐花ちゃん、やったことないの?」
梨子もやったことはないはずだが、鞠莉は黙っていた。
【うん。毬とか蹴球とかなら混ざってやったことはあるけど…。】
嵐花は昔のことを思い出しながら言う。
「ま…まり…?鞠莉ちゃん…?」
「えい。」ペシッ
「いたっ」
ふざけた回答をする梨子をチョップする鞠莉。
「鞠を蹴って遊ぶやつでしょ〜?結構昔からここに住んでるのね嵐花って。」
【うん。鳥と馬と虎と…ずっと一緒にね!】
「結構愉快なメンバーで過ごしてきたのね…。」
「タイガーは愉快でもないと思うけどね…。」
嵐花の回答に普通に返す鞠莉と梨子。
桃太郎よりも奇怪な動物の組み合わせだが、もう多少のことでは2人とも驚かなくなっていた。
「まあ、とりあえずやり方簡単に説明するね!鞠莉ちゃん!」
「オーケー!とりあえずやってみましょうか!」
そう言うと2人は実際にゲームをやって嵐花にやり方を説明した。
その後は3人で一緒にチームを変えながらやることにした。
最初の方こそ和気あいあいとプレーしていたが…。
「じゃあ次は私と梨子!相手は嵐花ね!」
「オッケー!段々慣れてきたわ!」
【うん…そうだね…。】
「うん?どうしたの嵐花?」
嵐花の様子がおかしいことに鞠莉が気づいた。
その次の瞬間、風が嵐花の周りを取り巻き、砂が舞い上がる。
【そろそろ本気を出す時かな…!】
「ワーオ…。」
「すごい!嵐花ちゃん!」
(ここからが本番ね…。)
嵐花が力を使ったということは、花丸がこちらに出てくる可能性がある。
(そこが勝負の時…!)
その瞬間、何かが鞠莉の目の端を高速で通過した。
【鞠莉ちゃん!よそ見してると…危ないよ?】
それが嵐花の放ったボールだと気づくのに数秒かかった。
気づけば、嵐花は宙に浮き、こちらを迎撃する気満々で見下ろしている。
「やるじゃない…!受けて立つわ!」
3人の苛烈な闘いが始まった。
その様子を楽しそうに見ていた少女は、自分も遊びに加わりたくてたまらなかった。
嵐花が宙に浮くと、自分も宙に浮いてふわふわしているような感覚になった。
そしてーー
「加勢するずら!梨子ちゃん!鞠莉ちゃん!」
「もう1人の嵐花ちゃん!」
「え!?花丸!?いるの!?」
花丸の声が唐突に聞こえた。
梨子は姿も見えているようだ。あさっての方向を向いて驚いている。
【これで役者は揃ったね…!本気で行くよ!!】
嵐花を取り巻く風が一層強くなる。
その目は最初に出会った時のように輝いていた。
第19話『ゲームスタート!』いかがでしたでしょうか。
この前ハーメルンのヘルプを読んだのですが、このサイト基本一話に2500文字くらいを推奨してるらしいですね。私は半分以下です。
今回だって花丸登場は次回に引き延ばしたかったのに文字数の関係で出てきましたし。難しいですね。
次回もお楽しみに!