はい14話目です!
今回はグレンと浅木が大暴れします、かなりえげつない描写がありますのでご注意を。
ではどうぞ!
俺は浅木の肩に掴まり、空を飛んでいた。
正直かなり気持ちいい、俺も自由に空を飛べるようになりたい。
「へー、結構良いもんだな…」
「……グレン、肩が滅茶苦茶痛いって…」
「しっかり掴まねぇと落ちんだろ、テメェは俺に死ねって言ってんのか?」
第一テメェが最初に言い出したんだろうが、僕に~掴まれば~速いよぉ~ってな。
「肩折れる折れる!!お前更に強くしてんじゃねぇよ!」
「だからウルセェって」
何だかんだ言ってる内に目的地に到着した。
ある程度まで地面に近づくと、浅木のヤロウが俺の手を振りほどきやがった。
そのまま地面に背中から落ちる。
ーードサッ!
「ッ!!イテェなテメェ!ブチ殺すぞクソヤロウ!!」
「小さな仕返しじゃないか、怒るなって」
俺は中指を立てながら浅木に言ってやる、浅木は謝りもせずに地面に降り立ち、先に進んでいった。
絶対に後で泣かせてやる。
「さて、どうやらこの先らしい」
浅木がボロボロに朽ちた木札を見ながら呟く。
木札にはギリギリ読める字で「天狗の里」って書いてある、字が汚ねぇんだよ…
「グレン、準備は?」
浅木が急かすが、ちょっと待て、とだけ伝えて肩に提げてたバッグを地面に降ろす。
バッグのファスナーを開け中から二挺のイングラムと三個のM67グレネード、六つのロングマガジンを取り出す。
腰のベルトにマガジンを三つずつ収納し、グレネードを引っ掛けて二挺のイングラムを背中のホルスターに押し込む。
後は予備としてM1911A1を反対側のホルスターに押し込んで完了。
「浅木、テメェも一挺持ってくか?」
「いや、俺は銃を扱えないから…しかし重装備だな」
「普通だろ、大量の相手を殺る時は大量の武器が要る、それだけだ」
「……殺るのか?」
「当たり前だろ、逆に殺らねぇってか?」
「話し合いは…無理か?」
「寝言は寝てから言え、何なら今から帰って寝るか?」
「………ハァ、行こう」
浅木が何かを諦めたような顔をして先を歩く、そんな嫌なら最初から付いてくんじゃねぇよボケが。
「…なあ、グレンの能力って何なんだ?」
「あ?ノーリョク?何だそれ」
いきなり聞き慣れない事を尋ねられても困る、質問に答えんのもメンドクセェし。
「知らないのか?
幻想郷に来たら誰もが能力を一つは持つらしいぞ」
「誰に聞いた?」
「魔理沙」
「ハッ、出たよ魔理沙」
「…何だよ、そう言うアンタこそ犬耳の女の子と仲良いじゃないか」
「ワンコの事か?アイツはただの飼い犬だ」
「……コアな趣味だな」
「ああ、帰ったらバックからガンガン突いてキャンキャン鳴かせてやるか」
「すんごい引いた」
おっと、物凄い勢いで話が逸れやがったな。
軌道修正しねぇと戻れなくなりそうだ。
「話戻すぞ、んでそのノーリョクってのはお前にもあんのか?」
「ああ、平たく言えば肉体強化みたいな能力だ」
「ふーん…あ、俺にもあるっちゃあるわ」
「どんな能力だ?」
そう言えば忘れてたぜ、明け方に殺った天狗を殺るときに使った、あれが能力ってヤツか。
「えー…何か時間遅くするみたいな……」
「大雑把だな…まあ、時間を弄る系統は戦闘に役立ちそうだよな」
「まぁな」
全然興味も湧かねぇ話を聞かされて俺のテンションは下がる一方だ、ツマンネェな。
だが、そんなコンクリートで固められた死体みてぇに沈んだ気分を昂らせる声が聞こえた。
「貴様!一人で来いと言った筈だが…?」
いきなり上から声を掛けられて、見上げると天狗の一匹が俺達を見下ろしていた。
「俺も一人で来たかったんだが…」
「何だよ…その俺のせいみたいな感じ止めろ」
「何をぶつくさと喋っている!
兎に角、嘘をついたと言う事はあの娘はどうなっても良いのだな!!」
俺達が仲良く話してると上からツバ飛ばしながら、うるさく喚く天狗がウザくて仕方無い、もう我慢出来ねぇ。
「良い訳ねぇだろアホ、ほらコイツがテメェの相手してくれるってよ」
俺は浅木の背中を押した。
「なっ!ふざけんな…自分で蒔いた種は自分でどうにかするんじゃないのか!?」
「いや、単純にお前がどんだけ強いのか見てぇだけ」
「……ふざけやがって、畜生」
天狗に浅木をぶつけた理由、単純にどんだけ強いか見るのもあるが、本当の理由はここで殺られる程度なら本当の足手まといにしかならねぇからだ。
「最期の話し合いは済んだか?」
「あらら、律儀に待ってくれてたみたいですよ浅木くん」
「……ったく、仕方無いな」
そう呟きながら構える浅木、中々様になってるじゃねぇか。
「……死ね!」
高らかに天狗が叫ぶと目の前から消えた、あまりの速さに俺は反応出来なかったが…
「………」シュッ!
ーーゴスッ!!
「グハァッ!」
俺が浅木の方を見る頃には天狗は鼻血を撒き散らしながらフッ飛んでやがった、どうやら浅木の方に突っ込んで行った天狗にカウンターを合わせたみたいだな、人間技じゃねぇ。
「ほー、ヤるじゃねぇか」
「……どうも」
天狗は太い木にぶつかって伸びてやがる、結構脆いんだな。
「普通の人間のパワーじゃねぇ、それも能力ってヤツか?」
「ああ、人間の出せる力の限界と肉体強度の限界の枷を外した」
何だそのチート。
「スゲェ、万能じゃねぇか」
「万能って訳でもない、元が人間だからたかが知れてるさ」
「へー、そんなもんかね…」
浅木がとんだチート野郎だって分かった所でヤらなきゃならねぇ事がある。
俺はホルスターからガバメントを抜き、伸びてやがる天狗に近付いた。
「さて、おやすみ~」
ーーパンッ!!
別れの挨拶をしてから天狗の頭をブチ抜く、茶色い土に赤い液体と白い欠片、ピンクの固形物が綺麗な装飾を施した。
「…もう何も言うまい」
浅木が口許を押さえながら呟く。
「それでこそ利口ってもんだぜ」
「ありがとよ…」
俺達は軽口を叩きながら、奥へと進んで行く。
正直あの若い女とかどうでも良いが、一応連れて帰らねぇとクソ女、もとい慧音に何て言われるかわかんねぇからな。
「今の銃声で他のヤツにバレたな、警戒体制に入ってるはずだ」
「どうする?」
「ちょっとした陽動作戦を思い付いた、浅木、テメェは俺の言う通りに動け」
俺はニヤニヤと笑いながらグレネードを浅木に差し出した。
天狗達は苛立っていた。
自分達の仲間を殺し、悠々とした態度を取り続けるグレンに対してとてつもない怒りを覚えているからだ。
それに先程聞こえた大きな破裂音、それは先程聞いた人間の里で聞いた「銃声」だからだ。
今の銃声からするとまた自分達の仲間が殺された様だ、それを察した天狗達は遂に動き出す。
武器を取りグレンを殺そうと躍起になり始めたその時
ーーボォン!!!
爆音が轟くと同時に煙硝が上がり、二人の天狗に向かって高温に熱された鋼鉄の破片が音速を越える速さで襲い掛かった。
鋼鉄の破片は天狗の肉体を易々と引き裂き、内臓を抉りその命を奪い取った。
余りの出来事に一瞬だけ油断してしまう天狗達、だがそれが更なる死を誘う事に気付く事になる。
「鋼鉄のシャワーは気持ちいいか?
ちょいとばかり熱すぎたか、悪いな!!」
二挺のイングラムM11を両手に持ち、その顔に薄ら笑いを貼り付けたグレンが正面から現れる。
グレンとは正反対の方面を向いていた天狗達は素早く振り返る、だが
ーーズガガガガガガガカガ!!!!!!!!
一瞬にして大量の弾丸をばらまき、その殆どを天狗の急所である頭、胸、脚に当てる。
聞くだけならば人間離れの芸当だが、グレンはそれを実現して見せた。
「チッ、リロードだ!」
高い威力と連続射撃が魅力のイングラムだが、一挺に付き32発、二挺で64発もの弾丸を一瞬で吐き出してしまうので、直ぐに弾切れを引き起こしてしまうのが弱点の一つだ。
「援護する!」
未だに狼狽え、身動きを取れないでいる天狗達に向かって手榴弾を投げ込んだ張本人である、浅木が走り込む。
「くッ!!奴等を殺せ!」
天狗達のリーダー格であろう、女性の天狗が浅木を指差して命令を下す。
「死ねぇ!!」
「オラァ!」
ーードスッ!グシャッ!
命令を受けた、黒い翼を持つ天狗がその手に持つ扇を振るおうとするが、それよりも先に浅木が天狗の鳩尾を強く殴り、続けざまに喉仏を殴り潰す。
「がっ…!!」
苦悶の表情を浮かべながら、崩れ落ちる天狗を見ると、そのまま浅木は屈む。
「ヒャッハアアア!!」
ーーズガガガガガガガカガ!!!
まるで某世紀末漫画の雑魚キャラの様な雄叫びを上げながら、マシンガンを乱射するグレン。
二度目の射掃により、立っている天狗はただ一人になっていた。
「………」
リーダー格の天狗である。
運良くたまたま銃弾が当たらなかったのではない、グレンが当てないようにしただけだ。
「さて、浅木、連れてかれた女を捜して来い」
「ああ、分かった」
空になった弾倉を変え、イングラムを背中のホルスターに押し込むとグレンは女性の天狗、改めて大天狗に向かって歩き始めた。
「…私に勝てるとでも?」
黙り混んでいた大天狗が口を開く。
「いや、勝つつもりはねぇな」
グレンは不敵な笑みを浮かべながらガバメントをホルスターから抜いた。
「……っ!!」
大天狗は目にも止まらぬ速さで羽団扇を、懐から取り出す。
ーーパンッ!!
だがそれは一発の銃弾で吹き飛ばされてしまった。
「なっ!!??」
「まだだ」
ーーパンッ!!パンッ!!
二発の銃声が響く、放たれた弾丸は大天狗の背に生えた黒い羽を抉った。
「いっ……畜生…」
力も使えず、飛べもしない大天狗は考える。
此処は撤退か、それとも何とか道連れにするか。
そんな考えをした彼女は直ぐに後悔することになる、逃げる、が一番の選択肢だったのだから。
「!?」
少し離れた場所に居たはずのグレン、だが気が付けば目の前で金属バットを振りかぶっている。
振りかぶったバットはそのまま大天狗の側頭部に直撃した。
ーーグシャッ
いくら人間、とは言えグレンはかなりパワーがある。
流石の妖怪とは言え、側頭部を金属で殴られれば気絶もする。
大天狗はバタリと倒れた。
「…さて」
グレンは血の付いたバットを、バックに押し込み。
側頭部から血を垂れ流している彼女を担いぐ。
「グレン!彼女を見付けた……って、終わったのか?」
拐われた若い女性を連れた浅木がグレンの元に戻る。
若い女性は目元を赤く腫らし、頬には涙の跡が残っていたが怪我はない様だ。
「ああ、だがちょっとコイツに聞きたいことがあってな…二人は先に帰ってろ」
「だが…」
「飛ぶにしても三人じゃキツいだろ、テメェはその女連れて帰ってろ、俺もすぐ帰る」
「……分かった、祐子さん、掴まってください」
祐子と呼ばれた女性は、浅木に掴まるとグレンに対して何度も礼を言った。
グレンはそれを適当に流すと、浅木が飛んでいくのを見送る。
そして浅木が消えたのを確認すると、天狗が住んでいたであろう民家に入って行った。
俺はゆっくりと担いでた女を椅子に降ろす。
バックの中から鋼鉄製の手錠と足枷を取り出すと女の腕、脚を椅子に固定する。
今からヤる事は一つ、情報収集だ。
「おい、起きやがれ」パンッ
揺さぶっても起きない、女の頬を強めに打つ。
するとうっすらと目を開き、意識を覚醒させる女の髪を掴み頭を揺さぶる。
「いっ…いた……」
「おはよう、俺はグレンだ、お前は?」
髪を掴む手を離し、少し屈んで目線を合わせながら聞く。
すると女の顔がどんどん険しくなってきやがった。
「…貴様に名乗る名など無い」
「そうか、まあ名前を呼ぶこともねぇからな」
答えに満足した訳じゃねぇが、名前を知ってなくても情報収集は出来る、さて始めますか。
「霊夢ってガキの居場所を吐け」
早速本題に入る、回りくどいのは好かねぇ。
「……知らん」
…コイツ、何かしら知ってやがるな。
ま、シラを切るつもりなら体に聞いてやるさ。
「最後に聞いてやる、霊夢ってガキについて知ってることを話せ」
「なにも知らん」
………残念だ、メンドクセェ。
「仕方無ぇな…」
バックの中から道具を取り出す。
釘、金槌、糸ノコ、マチ針、ナイフ、マイナスドライバー、ペンチ、金属バットをテーブルに並べる。
「…途中で死ぬんじゃねぇぞ」
俺はペンチを手に取り、女の頬を叩く。
目尻に涙を浮かべながら睨む天狗、中々骨がありそうだな。
「……」ドスッ
「かはっ…ぁ!!」
天狗の鳩尾を殴ってやると、息が出来なくなったのか口を開いた。
そこを見逃さず口内に拳をブチ込むとそのまま顎を外してやる。
「よっ、と」ゴキッ
「あっ…が……!」
だらしなく口を開いたままになった天狗を見ると笑えてきやがる。
気を取り直してペンチの先で、上前歯を挟む。
「はい痛かったら手を挙げろよー」
ーーベキッ!
「ッ!!!うぅッ!!」
前歯を根本からへし折る、歯茎から血が溢れ出すが口を閉じれないから垂れ流し状態だ。
威厳のある服が赤く染まっていく、こっちの方が綺麗だな。
「次いくぞー」
「あ…がっ、!!」
ーーグリ…グリ…ゴリゴリッ…ブチッ!
「あぁっ!!あ…あ…っ」
今度はゆっくりへし折ってやった、これで上前歯は無くなったな、歯抜けで笑えるツラになっちまった。
「イテェだろ?
抜歯ってのは治療にもなるが、立派な拷問にもなるんだぜ」
血塗れのペンチをカチカチさせながら言ってやる。
心なしかさっきより震えてるように見えるな。
「あ、悪い悪い、喋れないか…」ゴリッ!
「いっ!!」
無理矢理顎を入れてやる、この行為自体が中々イテェ上に喋る度にイテェからな、顎は。
「ハァ…ハァ…」
「次は~…」
マチ針を三本抜き、一本だけ持つと天狗の右手を掴む。
「っ…」
掴んだ瞬間に体を強張らせる天狗、それに構わず人差し指と爪の間にマチ針を突き刺してやる。
「チクッとしますよー」
ーーブツッ…ズブブ……
「~~!!!???」
マチ針が指の中に消えて行くに連れて、声にならない悲鳴を上げる天狗。
爪がどんどん赤く染まり、指が紫色になって行く。
「ぐっ…!は…っ!はっ!」
必死に叫ばないようにしてやがるな、そろそろ悲鳴が聞きたい頃だ。
「テメェ、中々強情だな」
普段俺が愛用してるライターの火をマチ針に当てる、すると徐々に熱されたマチ針がチリチリと音を立て始める。
真っ白になるほど熱されたマチ針を中指に近付ける。
「ちょっとあついぞ~」
「ハァ…ハァ…んっ…!」
天狗は覚悟を決めたのか、ギュッと目を閉じる。
まぁ、これは生半可な気合いで耐えられる代物ではねぇけどな、今のは経験者の声ってヤツだ。
ーージュウウウウ…ブスブスッ…
「!!あああああ!!!!」
肉の焼ける匂いがただようが、それは直ぐに肉の焦げる匂いに変わった。
指は真っ赤になりマチ針は骨を焼いている。
我慢強いヤツだったがようやく悲鳴が聞けたな。
「さて次は~…」
「あっ…ああ……」
釘を二本取り出し、金槌を手に取る。
それを見た瞬間に天狗は顔を青くさせた。
「は…なす!話すからもうやめろ!!」
「…チッ、つまんねぇな」
前言撤回、言うほどじゃなかったか。
「……み…三日程前に…無縁塚で似たようなヤツを見た…それだけだ!本当にッ!!」
「また聞いたこともねぇ場所が出てきたな…む、え、ん…づか、と」
俺は忘れないようにメモを取る、情報収集はマメが命だからな。
「ん、よし…さてテメェに最後のチャンスをくれてやる」
バックの中からS&W M66を取り出す。
高い威力のマグナム銃でコイツも俺のお気に入りの一つだ。
「この中から5発、弾を抜く。
入ってる弾は一発、そしてテメェに向かって1回引き金を引く、くたばる確率は6分の1だ」
「……本当か?」
「ああ、ほら逝くぞ」
俺は銃を天狗の頭に突き付ける。
あ、弾を抜き忘れたままだな、まあいいやメンドクセェし。
ーーパァンッ!!
「あらら、運が悪かったな?」
銃と各種道具をバックに詰め、俺は肩にソレを背負い民家を後にした。
はい14話目でしたー、やりきった←
感想、批判、アドバイス、誤字脱字指摘
お待ちしております!
ではまた次回!