東方四面楚歌   作:ソーヤー麺

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はい15話です。

今回はグレンと椛のイチャコラがメインです。
残酷描写などは無いですが下ネタや下品な表現が多いのでご注意を。

ではどうぞ!




二人目の男 暫しの休息を取る

 

 

 

 

 

 

 

 

天狗の女から情報を聞き出し、山から里に帰る。

道中、出現した妖怪共を軽くあしらうと面白い話が聞けた。

 

どうやら山には天狗の他に、カッパっつう妖怪がいるらしい。

何でも近代的な高い技術力を有しているとか何とか、コイツらを取り入れれば高い戦力になりそうじゃねぇか?

近々会いに行ってみる事にしようか。

まあ今は急ぎで里に帰る事にする。

 

山道を歩いていると夕陽が俺の顔を眩しく照らす。

どうやら山に入ってからそれなりに時間が経過していたみてぇだ、早いとこ帰らねぇと暗くなるな…

 

夜の山っつうのは、実際かなり恐ろしい。

一昔前に山籠りをした時、普通は夜になればキャンプから外には出ちゃいけねぇモンだが俺はあまりの空腹に狩りに出た。

キノコ狩りの最中、真っ暗な山中でイノシシにはねられるわ熊にかじられるわ散々な目にあった記憶がある。

あれから絶対夜の山は歩くまいと心に決めてたんだが…

 

「こりゃ…陽沈むな…」

 

辺りは既に薄暗く、薄気味悪い鳥の鳴き声が聞こえていた。

俺は少しだけ歩くスピードを上げ、里を目指した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陽が完全に沈み、夜になってからようやく俺は山を降りた。

痛む体を休めるために、身近にあった岩に腰掛けてバックを降ろす。

かなりの重量があるバックを背負っての下山は、俺の体に確かな疲れを与えたようだ。

 

とにかく腹が減った、何故かワンコが作った正直微妙な飯が恋しくなる。

帰ったらまた作らせるか。

 

「さて…」

 

再びバックを背負い、歩く。

チクショウ、やっぱ浅木と一緒に帰りゃ良かったぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

やっと里に着いた。

里の中は火の明かりが眩しいくらいに灯っていて、小さな喧騒が聞こえる。

俺はそのままの足で寺子屋に向かう、慧音と話をしねぇと。

 

「入るぞ」

 

木の戸を開き、中に入ると慧音が浅木と話をしてた。

 

「グレン君、お帰り…随分遅かったな?」

 

「山降りんのに時間掛かっちまってな、疲れてたし休み休み帰って来た」

 

バックを地面に降ろし、机の上にドカッと座る。

 

「机は座る為の物じゃないぞ…」

 

「細けぇことは気にすんな」

 

「なあグレン、何か分かったのか?」

 

俺はコートのポケットからタバコを取り出しながら浅木と慧音に報告した。

 

「ああ、霊夢を三日前にむえんづかっつう場所で見たってよ」

 

「!!それは本当か!」

 

慧音がいきなり声を荒げる、どうやら何か思うモンがあるみてぇだな。

 

「慧音さん、無縁塚と言うのは?」

 

「俺も聞きてぇな」

 

「無縁塚と言うのは、平たく言えば集合墓地だ。

だが幻想郷で最も危険な場所でもある」

 

「何故その無縁塚が危険なんですか?」

 

「無縁塚と言う土地自体が不安定だからだ、行けば最後、易々と往き来出来る者は少ないだろうな」

 

また訳の分からん事を言う…

なんだよ土地自体が不安定って。

 

「…無縁塚って所は明日見に行くとして、そろそろ俺帰るわ、疲れたし」

 

「確かにもう遅い、浅木君も食料を渡すから帰った方が良いだろう」

 

「そうですね、ありがとうございます」

 

「気にするな、そんなに量は渡せないしな」

 

浅木が深々と頭を下げ、礼を述べる。

慧音はソレを笑いながら諭すと俺の方を見た。

 

「君も食料を持っていけ」

 

「貰えるもんは何でも貰っとく」

 

俺と浅木は食料を受け取り、浅木は魔理沙と、俺はワンコと共にそれぞれの定住地へと帰って行った。

 

帰り道、俺が疲れてんのを察したのかワンコが荷物持ちを買って出た。

 

「グレンさん…大丈夫ですか?

顔色が優れないようですけど…荷物持ちますよ?」

 

「……色白は元からだ、疲れてんじゃねぇよ、ヤクが切れてんだよ」

 

「…煙草とか薬とか、体に悪いものは出来る限り控えてくださいよ…私心配です」

 

さっきまで揺れてた尻尾を静かにさせながら呟くワンコ。

だが罪悪感は感じねぇ、今までもこうだったんだからこれからも俺は変わる気はねぇ。

 

「俺の体は俺のモン、心配とかありがた迷惑なだけだ」

 

「……グレンさんのバカ」

 

「ウルセェ…テメェはテメェの心配だけしとけクソガキが」

 

「何でグレンさんの心配をしたらいけないんですか…」

 

「……逆に聞きてぇ、何で俺なんかの心配をテメェがすんだよ」

 

ワンコは押し黙り、俯いて一言も何も言わなくなった。

 

「……ハァ、一つだけ教えておいてやるよ。

テメェが俺にどんだけ媚びようがどうでもいい、俺がテメェを助けたのだって気紛れだって言っただろ、勘違いすんじゃねぇ」

 

「………」グスッ

 

まさか泣くとは思わなかったぜ…

こんだけ言えばワンコもキレて要らねぇ心配もしなくなると思ったんだが…どうやら言い過ぎたみてぇだな。

 

「…そうですよね、命を…助けて…頂いた分際で…生意気な事を言って…ごめんなさい…」ポロポロ

 

「…いや…別に…俺も若干言い過ぎたと言うかだな…その………」

 

柄にも無くしどろもどろになる、ちょっと言ってやっただけで泣くんじゃねぇよ…

 

「……あー分かった分かった、ヤクも酒もタバコも控えてやるよ!」

 

「本当ですか!?」ケロッ

 

……チクショウ、騙された…偽の涙に騙された…

 

「……コノヤロウ」

 

「男に二言はありませんよね、グレンさん♪」

 

「……ハァ」

 

………最悪だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイハウス(トレーラー)に帰り、バックをその辺に転がしてソファに座る、精神的に疲れた、クソガキのせいで。

 

「……風呂、先入って良いぞ」

 

「そんな、悪いですよ…お先にどうぞ」

 

ここで譲り合うのもメンドクセェから先に入るか

 

「そうか、じゃあ先入るぞ」

 

「ゆっくり暖まってくださいね」

 

服を脱いでシャワールームに入ると熱いシャワーを浴びる、頭と体を洗いさっさとシャワールームを出た。

 

頭をバスタオルで拭きながらキッチンに行く、するとワンコが料理を作ってる最中だった。

なるほどな、だから先に風呂入れって言った時断ったのか。

 

部屋を見て気付いたが服が干してあった。

どうやら洗濯もしてあるみてぇだ、良くもまあこんな短時間でやったな。

 

「あ、お帰りなさい、もうすぐ出来ますよ」

 

「…お前良い嫁になるな、うん」

 

「な、何言ってるんですか…///」

 

正直ビックリだ、まさかワンコが万能だとは思わなかったぜ。

 

「もうすぐ出来ますから、待っててください」

 

「ん」

 

ソファで待たせて貰う事にした。

…そう言えばワンコの名前何だったか…忘れたな。

何て考えてたら皿を両手に持ったワンコがこっちに来た。

 

「シチューと言う料理を作ってみました、初めてなので不味かったらごめんなさい…」コトッ

 

不安そうに皿をテーブルに置く、匂いは良い、見た目も大丈夫そうだな。

 

「…………」ズズッ

 

何も言わずに一口すする、なるほど…中々だな…

 

「ど、どうですか…?」

 

「…まあまあ美味い」

 

「良かった…へへへ…」

 

素直に感想を言ってやると、安心したのか急に笑い出す。

……悪くねぇ気分だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飯を食い終え、ワンコは食器を洗ってから風呂に入りに行った。

俺は部屋着のスウェットとパーカーに着替え、酒を飲む。

度数の高い酒を一口飲むたびにじんわりと体が熱くなっていくのが分かる。

 

ヤクは…今日は止めとくか。

 

「あの…」

 

酒瓶を傾けていると不意に声を掛けられた。

ゆっくりと振り向くと濡れ髪のワンコが居た。

 

「服、ありがとうございます…///」

 

俺はワンコが風呂に入る前に着替えを貸してやった、だが俺がワンコの着るようなサイズの服を持ってる訳が無く、仕方無く俺がたまに着てるYシャツを貸してやった。

 

「やっぱり…大きいですね…///」

 

ブカブカのYシャツを一枚羽織っただけの姿、濡れた髪、赤く染まった頬、なるほどこれが詫び錆びってやつか。

 

「……お前パンツ履いてんのか?」

 

「~~!?///

は、履いてますよ!///」

 

「ふーん…」

 

ただ単に疑問に思ったのと酒が回って来やがったから聞いただけだぜ、他意はねぇ。

 

「あ、グレンさん…お酒もダメですよ…」

 

「……分かったよ」

 

既に四本目で、しかも中身が半分もねぇ酒瓶をテーブルに置く、するとワンコが隣に座った。

 

「分かれば良いんですよ」ニコッ

 

「テメェは何様だ…」

 

ソファに凭れ掛かりながら呟く。

少しだけ眠い、目を瞑れば眠ちまうだろう。

 

「…グレンさん眠いんですか?」  

 

「………少し」

 

「……グレンさん、グレンさんは…私を見捨てたり…しないですよね…?」

 

…質問の意味がわかんねぇ、だが見捨てられるっつうのはツラいよな、俺も経験してるから分かるぞ…

 

「………………ああ…」

 

ああ、瞼が酷く重い…

 

「……グレンさん…ありがとうございます……グレンさん、私は…貴方が…」

 

「………俺が…何だ……」

 

「…………………好き…です…」

 

少しだけ目が覚めた、いきなり何言ってんだコイツ…

 

「ワンコ…お前………」

 

「…名前、呼んでください」

 

…何でコイツと居ると調子狂うんだ、いや調子が狂ってるんじゃねぇ…

 

 

 

 

 

俺自身が狂ってる。

 

 

 

 

「………椛…」 

 

意識は完全に覚醒してる。

俺はワンコ、いや椛の名を呼び掛けながら椛の肩を掴み、ソファに押し倒していた。

 

「っ…グレン、さん…」

 

「…テメェのせいだ、許さねぇ」

 

「は…い…、許さないでください…絶対に…」

 

椛がの小さい手が、弱々しく俺のパーカーの裾を掴む。

全く、どうしてこうなっちまったかな……

 

 

 

 

 

 

 

熱い夜になりそうだ…

 

 

 

 

 





はい、15話でした!またまたやりきったww


感想、批判、アドバイス、誤字脱字指摘
お待ちしております!

ではまた次回!
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