はい今回も番外編!
前回はネタになりましたが、今回はちょっとした和気あいあいを書きました。
下品な発言などあり、ご注意を
ではお気軽にどうぞ!
ーー12月25日、曇りーー
彼らが旧都へと侵入する数日前、クリスマスのこの日、三人は何時もの様に寺子屋に集まっていた。
「クリスマス、だねぇ…」
「ああ、クリスマスだな…」
「くだらねぇ…何がクリスマスだ」
「さてはグレンくん、クリスマスに良い思い出がないんじゃな~い?」ニヤニヤ
「アァ?クリスマスの思い出だ…?」
グレンは考える、思えばクリスマスの日には何時も不幸な目に遇って来た。
ヴィクトリアと二人きりのパーティーを開催しようと意気込めば急な仕事が入ったり(そのせいでヴィクトリアには二日間口を利いて貰えなかった)、クリスマスの前日に骨折したり、サンタの格好をした泥棒に入られたり(ちなみに泥棒はサンタを信じ、サンタが来るのを起きて待っていたヴィクトリアに見付かり、同じくサンタの格好をしたグレンに半殺された)と、大変な思い出ばかりが甦る。
「……クリスマス、クソ喰らえ」
「あれれぇ~?図星かにゃあ~?」ニヤニヤニヤニヤ
「テメェ、外出ろ、ブッコロだブッコロ」
「やだ、お外寒いもん」
「お外寒いもんじゃねぇよ、カワイコぶんなクソが」
「はいはいソコまでだお二人さん、そんな事より今日はクリスマスだろ?ならば何かしないと勿体無いとは思わないか?」
「出、出た~wwwクリスマスだから特別奴www」
「うわコイツウザい…」
「な?ウゼェだろ?」
「冗談は置いといて、確かにこのままなにもしないのは勿体ないよねぇ~…」
「そうだよな~…どうしたもんか……」
「チッ、別に何か特別な事する日って決まってるワケでもねぇのに…」
「あ、そうだ!」
「何か良い案でもあるのか?」
「パーティーしよう!」
ーー紅魔館ーー
とある案を考えついたので、ボクはとりあえず紅魔館に帰ってきた。
ボクが考えてる計画にはこの紅魔館の協力が必要不可欠だからねぇ。
「ただいま~」
「あ、お帰りなさい碧生さん」
「美鈴ちゃんお疲れ様、レミリアたちは?」
「お嬢様方なら今夜雪が降るように庭で試行錯誤してますよ」
う~ん、なんともあの子達らしい…
まぁホワイトクリスマスって感動するもんねぇ。
「解った、ありがとねぇ………あの、良い?」
「えっ?何が………うわああ!!////」
やっぱり巨乳は最高だぜ!
美鈴ちゃんが固まってる間に逃げよう、殺られる前に。
「庭だね!?行ってきます!」
「あ、こら!///逃げるな!!///」
やっぱり美鈴ちゃんは可愛いなぁ、弄り甲斐あるよ。
なんて考えながら庭に入る、すると咲夜さんに日傘を指して貰いながらパチュリーと一緒になにかをしてるレミリアがいた。
「ようようYO!なにしてるんだYO!!」
みんなが一気にこっちを見る、冷たい視線がボクの体に穴を空けんばかりに突き刺さる。
そんな空気を打破しようとパチュリーが一声を発した。
「…あら碧生、お帰りなさい…イヤにハイテンションね?」
「実はみんなにお願いがあってねぇ」
「お願い…?」
「お願いって何よ、碧生」
黒いゴーグルにガスマスクをしたレミリアがやって来る、一体なにをしてるんだか…
「一瞬誰かと思ったよ、そうそうお願いがあるんだよ…この紅魔館でパーティーを開いてほしいんだ」
「パ、パーティー…?」
「また凄い事を言い出すわね…貴方は」
「まぁ、せっかくのクリスマスなんだし良いんじゃないかしら?少なくとも私は乗り気よパチェ」
「あら、これは意外だわ、貴女にしてはずいぶん素直ね?」
「べ、別に…碧生と一緒だから嬉しいだなんて思ってないわよ!!///」
「露骨すぎて言葉も出ないわよ…」
「ってことは、パーティー…?」
「オホンッ、咲夜、今から準備をお願い出来るかしら?」
「ふふ、お任せくださいませ、お嬢様」
「ありがとー!みんな大好き!!」
「ちょっ、碧生!?////」
「むきゅ、もう…///」
感動のあまり、ボクはパチュリーとレミリアを抱き締めてしまった。
うん、嫌がらないからセクハラじゃないよね!
「じゃあボクは参加者を集めてくるよ!」
「あら、貴方に友達が…?」
「地味に傷付くから止めて」
二人に別れを告げ、ボクは再び人里へ向かった。
ーー人里、寺子屋ーー
碧生が寺子屋に帰ると、慧音が浅木と将棋を指していた。
それを見ながらボーッとするグレン、そんなグレンの肩を嫌々揉む妹紅、最早お正月である。
浅木は慧音に待ったを使ってから碧生の方を見る。
「で、パーティーするのか?」
「うん、今夜九時からだってさ」
「そうかそうか、俺クリスマスパーティーって地味に初めてだ」
「ハァ、良くやるぜ…」
「何言ってんだよ、グレンも強制参加に決まってるだろ?」
「ア?知らねぇよそんなモン…」
「まぁまぁ、ヴィクトリアちゃんだって行きたがると思うよ~?グレンくんが誘えば喜ぶんじゃない?ん?」
「ハッ、要らねぇ世話だ…オイ、もうちょい強く揉め」
グレンが、肩を揉む妹紅に告げる。
妹紅はムッとしながらも要望に応えた。
「…分かった……ムカつく」
「賭けに負けたテメェが悪い」
「しかし何時からこの寺子屋が君達の溜まり場になってしまったんだ…?」
「細けぇ事は良いじゃねぇか、ケーネさんよ」
「うむ…あ、王手だ、詰みだな」
「また負けた…」
「慧音…丸め込まれてる…」
「口動かすのは良いが手止めんな」
「本当にムカつく奴だなアンタ」
「はいはい手動かす」
「じゃあ俺も一回帰るぜ、魔理沙も誘ってみる」
「……チッ、分かったよ…ヴィナの為だ」
「じゃあみんな、一回解散って事で!」
「聖夜だからと言って、羽目を外し過ぎないようになー」
「慧音さんは行かないのか?」
「私は妹紅と過ごすからな、束の間の休息だ、楽しんで来れば良い」ニコリ
「じゃあ八時半に、霧の湖の畔に集合ね!遅れたらボクが電撃デコピン喰らわせるからそのつもりで♪」
こうして一同は、それぞれの家に帰って行った。
ーー魔法の森、魔理沙の家ーー
「てな訳でクリスマスパーティーに参加する、異論は?」
「無しだぜ!」
「ちなみに霧の湖って何処にあるんだ?」
「…台無しだぜ」
ーー妖怪の山の麓、グレンのトレーラーハウスーー
「以上、参加してぇヤツは?」
「はいはいはーい!私行く!良いでしょ?お兄ちゃん!」
「あの…私はグレンさんが行くなら…」
「……分かったよ、付き合えば良いんだろうが…付き合えばよ」
「ホント!?やったよ椛ちゃん!」
「は、はい!」
ーー午後8時30分、霧の湖の畔ーー
「ごめんごめんギリギリだったね、アハハw」
「あんだけ遅れるなとかヌかしてたテメェがギリギリとかナメてんのか?」
こうしてパーティーに参加する全員が揃った、ちなみにメンバーは浅木、グレン、碧生、ヴィクトリア、魔理沙、椛、道中に浅木が拾った大妖精とチルノ、ルーミアの9人である。
「アタイを呼ぶとはなかなか良いセンスしてるじゃない!」
「ち、チルノちゃん…私達は別に呼ばれてないよ…」
「わははーなんでも良いのだー、お肉食べれるならね」
「オイ、コイツら誰だよ」
「途中で会った、まあ知り合いみたいなもんだ」
「ハァ?何でそんなヤツら…」
「はいはい、じゃあ行きますか!」
「碧生テメェ!!」
ーー紅魔館ーー
「やっほー、美鈴ちゃん♪」
「どのツラ提げて来たんですかコノヤロウ、また無断で人の胸弄くりやがって…」
「ヤダなー、ちゃんと触る前に、良い?って聞いたよ?」
「くッ、分かりました、皆さんお入りください…」
二人の妖精メイドが紅魔館への扉を開く、すると十名程の妖精メイドの列の真ん中に咲夜がニコヤカな笑みを浮かべながら立っていた。
「「「「「「「「「「お帰りなさいませ、ご主人様」」」」」」」」」」
「…碧生、お前の趣味?」
「いや違うよ……ホントだからね?」
「碧生さん、この方が浅木様ですか?」
咲夜が碧生の傍に立つ、そして浅木を見上げながら尋ねた。
「うんそうだよ、ボクの友達であり大親友!」ドヤァ
「初めまして、私この紅魔館でメイド長を勤めさせて頂いております、十六夜咲夜と申しますわ」
「え?あ、ああ、はい…どうも浅木です…」
浅木が差し出された咲夜の手を握る、それを見て魔理沙は頬を膨れさせた。
「そして此方の方が…」
「うんそうだよ、ボクの最大のライバル、グレンくんさ!」ドヤァ
「ア?テメェ、何言って…」
「初めまして、グレン様」
咲夜がグレンに手を差し出す、だがグレンはそれに応えなかった。
「…馴れ合いはしねぇ主義だ」
「パーティーには参加する癖に…」
「…黙れワン公」
「お兄ちゃん、椛ちゃんにワン公って言わない約束したよね?」
「……ごめん」
「お前、妹には本当に弱いな」
「ウルセェ」
「ウルセェのーだー」
「テメェもウルセェ」
「立ち話も何なので、皆様、食堂の方へご案内致しますわ」
喧騒を壊し、咲夜が透き通った声を張り上げる。
一様に静まり返り、皆が咲夜の後に続いた。
「…どうして貴女が此処にいるのかしら?魔理沙」
「まぁまぁ、今回は浅木に誘われてな」
「これ以上手間は増やさないでね、頼むわよ」
「へーへー、分かったぜー」
ーー大食堂ーー
豪華な飾りや、照明が列なる大食堂。
大きなテーブルには豪勢な料理の数々が所狭しと列べられている。
「これは…凄いな…」
あまりの凄さに、浅木の口から思わず言葉が溢れる。
グレンは関心が無いようで、テーブルに並んだ酒の種類を確認していた。
「お兄ちゃん!あれプーティン(カナダの郷土料理、美味い)だよね!?」
「…プーティンだな」
フランと碧生は楽しそうに話している。
「たくさん連れてきたねー、お兄様」
「人脈だよ、人脈」ドヤァ
「お兄様カッコいいー!!」
チルノはある意味楽しそうにしている。
「今日は、アタイのためにサンキュー!」
「ち、チルノちゃんの為ではないよ…多分」
「肉なのかー!」
和気あいあいとした雰囲気が、食堂を包む。
すると、既に席に座っていたレミリアが語り始める。
「コホン、さて、この度は私が主催のクリスマスパーティーにご参加頂き、ありがとうございます。えー…」
(答辞を読み慣れてないのね、頑張ってレミィ)
「……以上よ、皆さん楽しみなさい!」
「最後で台無しよ!」
「うるさいパチェ、コホン、さあ皆さん、グラスを持って」
全員が席に座り、手元に置かれたグラスを手にする。
「メリークリスマス!」
「「「「「「「「「「「メリークリスマス!!」」」」」」」」」」」
(((((((メリークリスマス…?))))))
ーー五時間後ーー
何時しか宴は終わりに近づき、大半の者が酔い潰れていた。
既に酔い潰れて各部屋で寝ているのは、ヴィクトリア、チルノ、大妖精、ルーミア、レミリア、フラン、パチュリー、小悪魔である。
現在テーブルで酒を煽っているのは、浅木(ホロ酔い)、グレン(泥酔一歩手前)、碧生(潰れ掛け)、椛(潰れ掛け)、魔理沙(殆ど飲んでない)、咲夜(殆ど飲んでない)、美鈴(潰れ掛け)である。
「…おい、飲んでんのか…?浅木!」
グレンが浅木の肩を叩く、それを露骨に避ける浅木。
「そうですよぉ!グレンさんをみにゃりゃってくらさい!!///」ヒック
目をトロンとさせ、真っ赤な顔で浅木に迫る椛。
「コイツら出来上がり過ぎだろ…」
「できあぎゃりしゅぎってにゃんでしゅかぁ?///」
「犬耳でにゃあにゃあ言うなよ…そこはわんわんだろ?」
「浅木、突っ込みどころおかしいぜ…お前も酔ってるんだな…」
「よっしゃ!テメェら!猥談すんぞ!!」
「…は?」
「良いですねぇ!!やりましょう!///」
「………美鈴ちゃん、うるさい…//」ウツラウツラ
「ちなみに俺は匂いフェチです」
「そうかそうか、浅木は中々マニアックだな!ちなみに俺は指だ!」
「ダメだ、コイツら早くなんとかしないと…」
「ボクはぁ…おっぱい…////」
「わらしは…グレンさんがだいすきぃ…////」
「……はぁ…大変だわ…」
こうして飲み会は朝まで続いた、ちなみに幻想郷全土に雪が降ったのは誰も知らない。
以上、番外編2でした!
感想、批判、アドバイス、誤字脱字指摘
お待ちしております!
ではまた次回!