はい35話です。
実は最近新しい小説も始めました。
タイトルは「東方愛狂録」
R18と少しアレな内容ですし、こちらが本命なので亀更新ですが、よろしければそちらの方も読んでやって頂けたら嬉しいです。
「日本語」
『英語』
ではどうぞ!
ーー冥界、白玉楼ーー
白玉楼の広間に、四人の男女が居た。
幽々子、妖夢、無名剣士、そしてトレバーである。
「あの二人、捕まったぜ剣士さん」
そう言ってトレバーが得意気な顔をする。
その言葉を聞いて、無名剣士の口角が上がった。
「…有り難う、君に迄、使いをさせて済まなかったね」
「でも何でまた人里の崩壊とあの二人が捕まるのを監視する、なんて仕事俺に任せたんだ?」
「何、保険が欲しかっただけだよ…もしも彼等が捕獲を失敗したり、上白沢慧音を殺害する、何て事を避ける為の保険がね」
「お前らしいっちゃお前らしいな、まぁアイツら妖怪もソコまでバカじゃないらしい」
「嗚呼、其の通りだ」
二人が盃を掲げ合う。
それを黙っていた幽々子は、二人に余り関わりたくないのか、ずっと上の空だった。
「そうだ、西行寺幽々子…君に頼みが有る」
「…また、ですか?」
「嗚呼、少し耳を貸して呉れ無いか?」
幽々子は渋々、無名剣士に近付いて耳を近付ける。
無名剣士は幽々子の肩を抱き、小さな声で囁いた。
「~……~…~…」
「…な…ッ!」
「と、謂う訳だから…頼んだよ?」
「……解ったわ」
返事に満足した無名剣士は、杯に満たされた酒を一気に煽る。
そしてそのまま幽々子を抱き締めた。
「…何故私を抱き締めるの?」
「…私が、君を愛してるからだ」
「っ…そう、それは意外ね…」
「嗚呼、そうだろうね…」
ーー人里ーー
燃え盛る炎に包まれる人里に、浅木とグレンが到着する。
辺り一面火の海で至る所に死体が転がっていた。
「ヒデェな…」
「グレン、生存者を探そう!お前はあっちを頼む!」
「仕方ねぇ…」
浅木とグレンは人里を駆け回る。
時々大きな声で呼び掛けながら生存者を探す二人。
風に煽られ、どんどん火の手が強くなる。
そんな中、浅木が人里の中央で見たのは目を覆いたくなる様な光景だった。
「っ、これは…惨い…」
紫髪の少女を、両手足を切り落とされ、目も舌もくり貫かれた状態で発見しのだ。
既に息絶えているのか、頭をダラリと項垂れさせている。
「…小さい女の子まで殺しやがって…絶対に許さねぇ」
浅木の眼光が、より一層鋭い物になった。
少女の屍に向かい、両手を合わせて覚えている限りの念仏を唱える。
すると背後から良く知った声で、名を呼ばれる。
「浅木くん」
「ああ、碧生か……どうだった?生存者は?」
浅木が振り返り、碧生を見る。
だが碧生はその首を静かに横へと振った。
「ダメだったよ、ごめんね」
「いや、お前が悪い訳じゃない…悪いのはこれをした奴等だ」
「…ねぇ、一つ気になるんだけどさ、慧音さんと妹紅さんいなかったよね?」
「…確かに、あの人達ならそう簡単には殺られたりしないと思うが…」
「ボクさっき寺子屋見に行ったらさ、荒らされた跡はあったけど慧音さん達の死体はなかったんだ」
「…ってことは」
「うん、多分拐われたんだと思う…って、ここは危険だよ浅木くん!撤退しよう!」
「あ、ああ!」
崩れ行く人里から、三人は逃げ去った。
残ったのは、黒く燃え尽きた建物と無数の屍だけだった。
三人は嫌な予感を感じ取り、それぞれの拠点へと帰る。
ーー魔法の森、上空ーー
俺は全速力で空を飛び、魔理沙の家を目指す。
嫌な予感が的中しなければ良いが…兎に角無事でいてくれ、魔理沙!
「…魔理沙!魔理沙!!」ドンドン!
扉を叩く力が自然と強くなる。
早く返事をしてくれ…魔理沙。
「うるさい!聞こえてるって!」ガチャッ
魔理沙がしかめっ面で扉を開く。
俺は反射的に魔理沙を抱き締めていた。
「うわっ!な、何!?////」
「魔理沙…魔理沙、良かった…」
「…浅木?どうかしたのか?」
「…魔理沙、聞いてくれ」
訳の分からないと言った表情な魔理沙を、俺は暫く抱き締め続けていた。
ーー紅魔館ーー
ボクは体を電解して、急いで紅魔館へと帰る。
紅魔館の近くに来ると体を再構築して、門の前に立つ美鈴ちゃんの元に駆け寄った。
「美鈴ちゃん!」
「…どうしたんですか一体…そんなに焦って…また胸弄りに来たんですか?」ジトー
…拍子抜けしたよ、大丈夫そうだね。
「……大丈夫そうだねぇ、何か変わった事なかった?」
「それは大丈夫ですけど…アレ、人里の方燃えてませんか?」
美鈴ちゃんが指を指す。
振り向いて指が指す方を見ると、赤く染まった空が目に入る。
「……レミリアたちを集めて、皆に話がある」
ーーグレンのトレーラーハウスーー
「…何だよコリャ…」
何でだ…何で誰もいねぇんだ…?
おかしいだろ、ちょっと前までここにはヴィナと椛がいたはずだ…
「どこだよ…どこにいんだよォ!!!」
ーーガシャーン!ガラガラガラ…バキッ!
「……ア?何だコレ…」
手紙か…?
アア、そうか、アイツら買いモンいってんだな…
そうかそうか、んで置き手紙か…俺とした事が取り乱しちまった。
あー………………ハァ?
『ア…アア…アアアアアアアアアアアアアア!!!………クソ…クソクソクソクソクソがァ!!ふざけやがって!ブッ殺してやるァ!!!良くも俺の妹とペット拐いやがったなクソヤロウ共がァ!!!地獄の底まででも追い掛けて殺してやるッ!!!』
『待ってろよ…今すぐ助けてやるからな…ッ』
グレンはトレーラーハウスを飛び出すと、バイクに跨がり猛スピードで走り出した。
コートのポケットに、コカインの袋を入れて。
はい35話でした。
最近少し短いのは気にしないでください←
あと近々、夢見の狩人さんとのクロス話を投稿します、お楽しみに!
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ではまた次回!