少し遅くなりました!
では6話目をどうぞ!
その後、魔理沙と共に、魔理沙の家に帰った俺は頭を悩ませていた。
魔理沙は帰宅してすぐに風呂へ、俺はその間に飯を作ろうと食材を確認したのだが…
「冷蔵庫には…ベーコン、玉葱、卵、冷やごはん、各種調味料、貯蔵倉にはキノコだけ…」
魔理沙の主食はキノコって言うのはマジだった、貯蔵倉の中も冷蔵庫の中も食材が入ってない。
代わりにたくさんのキノコが陣取ってたけど。
(オムライスでも作るか…)
作る料理も決定した所で早速調理開始、まず大きめなフライパンを火に掛け、熱する。
その間にベーコン、玉葱、キノコを切る、フライパンが熱くなりすぎるといけないので手早く、適当に刻んだ所で良い感じに熱くなったフライパンにバターを一欠片落とす。
すると、バターの溶けるジュワーと言う音と共に、何とも良い香りがキッチンを満たす。
フライパンに満遍なく溶けたバターを馴染ませ、先ほど切った食材を投入する。
食材をバター炒めにしながら食べたい欲求を抑え、良い感じになってきた所に、冷飯を投入。
塩コショウとケチャップを適量加えて、焦げないように木ヘラで切るように混ぜる。
均等にケチャップが馴染み、ご飯がパラパラになったら火を止め、2枚の皿にケチャップライスをそれぞれ移す。
そして弱火の火を点け、少しだけバターをフライパンに落とすと、卵を4つ取り出す。
卵2つを割り、お椀に中身を出すと素早くそれを混ぜる、白身と黄身が完璧に混ざった卵液をフライパンに落とし、箸で混ぜながら形を整える。
オムレツ状に整えると、ゆっくり崩さないようにケチャップライスの上にオムレツを乗せ、包丁でオムレツを割る。
これで外側が半熟オムライスの完成だ。
それをもう1つ作ってからテーブルに運ぶ、すると丁度魔理沙が風呂から上がったらしくタオルで頭を拭いていた。
「お帰り、今出来たぞ」
「風呂から上がっただけでお帰りって何か変だな、で、何を作ったんだ?」
「オムライス、好きか?」
「おお!まぁまぁだぜ!」
内心で、まぁまぁなのかよ!っと突っ込みを入れつつも、ホカホカしてる魔理沙に水の入ったコップを手渡してやる。
礼を良いながらコップを受け取り、それを飲む魔理沙に、何故か妹が出来た様な錯覚に陥る。
俺は悪くないと思いながら魔理沙の頭を無意識に撫でていた。
「ん……」
「…あ、悪い、つい。」
「別に嫌な気分にはならないから良いよ、それより早く食べようぜ」
「先に食っててくれ、先に風呂入りたいから」
「それなら待ってるぜ」
「いや、熱い内に食ってくれ、その方が美味いから」
「……わかったぜ、まあゆっくり湯船に浸かって疲れを取ってくれ」
「ああ、ありがとう」
再び魔理沙の頭を撫でると、魔理沙は嬉しそうに笑った。
その表情を見て満足した俺は、脱衣場へ向かう。
脱衣場に到着くしてパーカーを脱ぎ、おもむろに鏡を見る。
腹と背には痛々しい傷跡、体の節々には乾いた血がこびりついていた。
(酷い顔だ…)
俺はさっきの出来事を思い返していた。
妖怪とは言え、人間に限りなく近い形をした男を俺は殺したのだ。
頭を踏み潰して…
「………風呂入ろう」
俺は破れたジャージを脱ぐと、浴室へと続くドアを開けた。
俺は40分程湯船に浸かっていたと思う。
ゆっくりしろとは言われたが、ゆっくりしすぎた自覚はある。
まさか湯船で寝てしまうとは…
風呂から上がると、脱衣場には着替えがおいてあった、多分俺が寝ている間に魔理沙が用意してくれていたのだろう、さすが魔理沙。
(しかし…服のチョイスがまたカオスだな、dress campのジャージ上下って…)
まあ、衣食住の世話をしてもらって、それにケチをつけられる様な勇気は持ち合わせていないので素直に着る事にした。
少し大きめな新品のボクサーパンツを履き、少し小さめな新品のTシャツを着て、その上に丁度良いサイズのジャージを着て、着替え完了。
(……髪伸びたな、切らないと)
鏡の前で髪を弄りながら思う。
さて、飯を食うか。
リビングに戻ると、ソファに座ったままで魔理沙がスヤスヤと眠っていた。
テーブルにはキレイになった皿があり、俺は口に合って良かったと安心する。
「………おやすみ」
俺は魔理沙に毛布を掛けてやる。
どうやら今日の出来事でかなり気疲れしていたらしく、起きることはなかった。
静かに飯を食う、普通の出来だが…まあそれなりだな。
飯を食い終わると食器を洗う、綺麗に洗った食器を棚に戻してから俺は外に出た。
「寒い、な」
外暗く、肌寒い。
俺はさっき破れたジャージのポケットから持ち出したタバコを取り出す。
それを一本だけ箱から出すと口にくわえ、火をつける。
白い副流煙が視界を過り、ゆっくりと息を吸い込めばフィルターを通った煙が、喉を通り、肺に充ちる。
その煙を今度は吐き出す、白い吐息となって口から吐き出された煙は、空気と同化して消えた。
「……美味い」
空を見上げる、元居た世界では滅多にお目に掛かれない大量の星々が輝いている。
あまりの美しさに息を飲んだ。
「スゲェ…日本じゃ滅多に見られないよな…そもそもここは日本じゃないのか?」
空に手を伸ばす、今なら星を掴めそうだ。
右手の中指に嵌めたシルバーリングが星の輝きを反射させ輝いた。
幻想的な眺めだ…幻想郷って名前はあってるな。
「さて…戻るか」
タバコを地面に投げ捨て、火種を踏み消す。
俺は部屋に入り、魔理沙に目を遣る。
(……些か不本意ではあるがベッドに運ばないと、別に他意はナイケドネ?)
誰に向けるでもなく、言い訳をして魔理沙に近付く。
白く柔らかそうな頬は、少しの熱を帯びているのか赤みを帯びていて綺麗だ。
唇も同じく柔らかそうで、赤みを帯びたピンクで思わず口付けしたくなる。
睫毛は長く、頭髪と同じ黄金色で美しい。
髪を指で解かす、サラリとした感覚が俺の指に確かに伝わった、こちらも美しい。
さて、視姦…もとい、鑑賞を終えた俺は魔理沙をベッドへ運ぶために、ゆっくりとお姫様抱っこをする。
「っしょ…」
「……んっ」
抱き上げる時に魔理沙が少し声をあげた、起こしてしまったか?
そう思ったがどうやら大丈夫らしい。
抱き上げた腕を伝い確かな重みを感じる。
しかし思ったよりも幾分軽く、俺の魔理沙に対する、女の子としての意識を強めた。
(…可愛い)
俺の腕の中にはスヤスヤと眠る魔理沙がいる。
ゆっくりと、一定の間隔で上下する胸、そこには控えめながら確かな存在感を醸し出す双丘があった。
(イカンイカン、邪な考えは良くない)
俺は双丘から意識を逸らし、寝室へと足を運んだ。
「ん、っしょ…と」
優しく、起こさないように魔理沙をベッドへ降ろす。
ゆっくりと魔理沙に布団を掛けると優しく魔理沙の頭を撫でた。
「おやすみ、魔理沙」
微笑みながらそう告げ、寝室を出る。
「…おやすみ、浅木」
私は浅木に聞こえないように、小さく呟いた。
俺は先ほどまで、魔理沙が寝ていたソファに座る。
魔理沙が俺のために用意してくれたコップに水道水を注ぎ、ゆっくりと飲み干す。
(…難しいことは明日考えるか)
ソファに寝転ぶと、魔理沙が被っていた毛布を手繰り寄せて、それにくるまり小さくなる。
頭の中には、まだあの時の事が…
(考えても仕方ない…これから何人殺すか分からないんだ…だから)
……俺は今、何を考えた?
何人殺すか分からない?
もう何も殺したくないはずなのに…
(……あれは、魔理沙を守るために仕方無く…)
俺は毛布にくるまり、震えていた。
次第に意識が遠退いて行く、瞼が重く、のし掛かる。
(………これが夢なら、どれだけ良いことなのだろうか)
俺は夢の世界に旅だった。
魔理沙が可愛過ぎてたまらん。
次回もできるだけ早く投稿します!
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ではまた次回!