一応考えたけど、
大天使ルミア嬢はアッシュとヘリオスの例を鑑みるに、融合(意味深)するにはまず真っ向からぶつかって対等にならないと話にすらならないので無理。ルミア嬢はどちらかというメンタルで戦うガ―ルであって覚醒連打されても挫けないけど並び立つには純粋な強さが足りない。
銀髪女神システィは純粋な強さはまだしもオリハルコンメンタルの主人公+殴り愛の時の覚醒連打に付いていけなさそう。一番希望はあるヒロインだけど作者がシスグレ派なんでやっぱり希望はない。南無三!
爆走ガールリィエルは策とか全部パワーで押し切る今作のゴリラ枠だけど、主人公は改造人間だから搦め手なしで純粋に叩き潰せてしまうし、強引に突破しようとして主人公を追い詰めても最後には覚醒されるので勝てない。というか染まりやすいのでむしろ光の亡者側。ヒロインより主人公全肯定ガールと化す確率の方が高い。
早朝の鍛錬
俺の朝は日の出に始まる。未だに深い眠りの中にいる義妹を起こさぬように静かにベッドから抜けだし、水分補給用の水と手拭、木刀を持って家を出る。
まずは軽くフュジテの街を5周ジョギング。道中、日が出て浅いというのにすでに仕事場へと向かう大人たちと挨拶を交わしながら体を温める程度に走っていく。最後の一周は仕上げとして少しギアを上げ、郊外にある丘を駆け上がる。
丘の頂上にはベンチが二つほどあるだけで開けているため木刀を振り回すのには丁度いい。妹が言うには隠れた夜景スポットらしいが、日も出たばかりの早朝なので当然カップルなどいるわけもなく、誰も座っていないベンチに水と手拭を置いて木刀を構えた。
かつていた実験場では戦闘訓練とは名ばかりのモルモット同士の殺し合いが度々行われていた。そのため、仰ぐべき師など居るはずもなく、剣術も、体捌きもなにもかもが我流であり独学だ。
ただ一つ確かなことは、自身が扱う剣術は守る剣ではなく攻める剣、もっと言うのならば殺すための剣だ。極論、剣術は人を殺す技術であり、お行儀のよい極東の剣道とは違う。あれは礼節を重んじる面が強いため、こと殺し合いの場においては倫理観や余計な感情に邪魔されやすい。
だがあちらはあちらで訓練する型は合理的だ。お行儀の良さ故に基本に忠実。先人の積み重ねた技術は年月を経て研ぎ澄まされるのは剣術も剣道も同じ。
かつて暗殺チームに同伴して極東へ赴いた時、道場で稽古を見たことがある。その風景を思い出しながら、いつも通り木刀の素振りを始めた。
☆ ☆ ☆
「ふっ・・・ふっ・・・!」
振る。振る。振る。一心不乱に、されどその所作は淀みなく。剣の握りを体に染み込ませるように、剣先までも体と一体化させるように。
額から流れる汗が眼に入るが構いやしない、振り続ける。それが己に必要なことだとなにより理解しているから。
「ふっ・・・ふっ・・・!」
そもそも俺は自身のこの力をあまり使う気はない。星辰奏者(エスペラント)としての力ははっきり言って化外の力だ。なにせこの世のものではなく、疎ましい下劣畜生の産物でしかないのだから。
世界の裏側---悪魔共の巣食う魔界の、その空気中に漂う禍々しい魔力。それを心臓と同化したオリハルコンという特殊な金属を介して取り込むことで俺は星辰奏者足り得ている。そして無論、そんな力に普通の人間は耐えられるわけもなく、故にこそ俺の体にはその負荷に耐えられるだけの調整が施されている。
無茶に無茶を重ねただけあって俺の寿命はもって30歳ほどまでだろうが、そこは大した問題ではない。元より何歳までであろうと、俺は最後まで生き足掻くし生き抜くつもりだ。
問題は、この力が余りに強すぎるというものだ。過ぎたる力は不幸しか招かない。自分を英雄などと思ったことは一度もないが、強大な力を持つという意味では変わらない。
そして英雄の最期はいつだって悲劇的だ。裏切り、姦計、騙し討ち。例を上げれば限がない。そんなつまらない最期を遂げるなど有り得ないし、
大きすぎる力は民衆に安心ではなくむしろ恐怖を抱かせるし、なにより自分の慢心の原因にもなる。それで基礎を疎かにしてしまえば必ずどこかで襤褸が出てしまうものだ。
故にこそ、俺は星辰奏者ではなく、ただの剣士として鍛錬を積んでいるのだ。無論あちらの鍛錬とてかかさないが、比率は断然剣術に傾いている。勝利のためならば手段など選ばないが、手札というのはひけらかしては意味がない。星辰光を使わずに済むのなら、それが一番良いに決まっている。
努力が報われる保証などこの世のどこにもありはしないが、そもそも努力をしなければ報う報われないという前提にも立てない。報われないからと言って、無駄な努力など一切ないのだし、結局のところやっておいて損な努力がないことは確かだろう。役に立つ保証がないのと同じく、役に立たない保証もまたないのだから。
「ふっ!・・・ふぅ。」
ぶん、と風切り音の後、素振りを止めて構えを解き木刀を下ろす。気付けば始めた頃よりもだいぶ太陽は昇っていたようで、今から帰って準備をすれば学院の始業時間に間に合う時間だ。
---そう、学院。つまりは今の俺の肩書は学生であり、魔術師見習いというわけだ。身寄りのなかった俺と妹が学生になるのは少々面倒なことではあったが、勤め先ともいえる上司と、恩人の保護者に手を回してもらえたおかげで今の立場に収まることが出来た。
どちらかと言えば魔術に対して正の感情を持っていないという俺ではあるが、良くも悪くも魔術は簡単に敵を殺せるものだ。塵を殺す手段の一つになるのだから、俺の心情など些細なもの。多少の嫌悪など軽く飲み干すくらいはどうということもない。
あくまで俺は悪の敵。必要とあらば非道に手を染めることなど厭わないし、手段など選ぶべきではない。正義の味方でもなく、ましてや英雄ですらない俺が、手段を選ばない悪を相手に手を尽くさず勝てるなどと、思いあがるのも甚だしい。分を弁えろよ、劣等だろうがこの身など。
---すべては悪を滅ぼすため。
---誰かの涙を笑顔に変えるため。
------そしてあの日望んだ鋼の英雄。その背に近付きたいがために。
「そうとも、故にこそ俺はここにいる。滅悪の雷火、なおも潰えず---死の光はここにある。ならば後は進むだけだ。どこまでも、前へ前へと、な。」
努力描写は入れておきたかった。光の奴隷も覚醒ばっかりに目がいきがちだけど、根底にあるのは積み重ねたものだしね。描写が薄くてすまんが、まあそれはまたどこかで鍛錬風景とか書こうと思う。
ていうかエスペラント技術って下手しなくても人道から全力でフライアウェイしてるし、真っ当な軍なら研究続けられるわけないよね。っていうのが天の智慧スタートさせた理由。分かりやすい悪っていうのも英雄譚には必要だからね。
主人公の名前は次回!次回出るから!妹と一緒に!前向きに善処するからお兄さん許して