2295の一緒にいたいという希望もむなしくO5-■によってテディーベア姉妹は離ればなれにされそうになった。1048がDとO5-■を殺害しいよいよ弁解の余地が微塵もない状況に。どうする博士。
最初は無邪気に見えた笑顔も今では酷く不気味に感じる。そういう意味ではO5-■の言っていたことは間違いではなかった。
「これだけあったら4つは作れるね!」
純粋な笑いをあげて1048は二つの死体を眺めていたが、弾かれたようにこちらを見た。そして笑顔のままこちらに包丁を振り上げて私に突き刺そうとした。
「お姉ちゃんやめて!!」
幸いにも2295の声で私は一命をとりとめた。
「お姉ちゃんやめて…これ以上殺さないで」
「どうして?みんな元のあたしたちみたいな可愛い格好に作り替えるのよ?その方が可愛いじゃん」
2295は必死だったが、1048は何が悪いのか全くわからないようだった。
「ちがうのお姉ちゃん…お姉ちゃんがやってるのは作り替えてるんじゃない。壊してる…完成してるお洋服を細切れにしてるようなもんだよ」
「でもその切れ端だって糸に戻しちゃえばまたお洋服になるよ?それにみて、これ!楽しいよ!」
そう言って1048は死体の腹に開いた穴を首まで広げると、はらわたをぐちゃぐちゃと包丁で掻き回している。
子供の純粋さ故の残酷さに私は吐き気がした。
彼女には砂遊びをする程度のものなのだろう。
「お姉ちゃんやめて!博士が悲しそう!」
するとまた1048はこっちを向いた。これ程に幼女の笑顔に畏怖を感じたのは初めてだった。
「ひっ…」
「なあに?アナタも遊びたいの?」
「…1048、その」
喉に詰まる声を無理矢理押し出して1048に言った。
「君は…妹さんと一緒にいるなら、今日みたいに人を殺さないと約束出来るかい?」
「えーっ、やだよ!!つまんないもの!」
「じゃないと君たちを離ればなれにしなきゃいけないんだよ?」
「やだやだやだやだーっ!」
1048は駄々をこね始めた。
元々私は子供の相手をするのは得意じゃないから余計にどうしたら良いかわからない。
「君がそれが楽しいと感じるのはわかったよ。でもきっと…それより楽しいことがあるはずだ」
「ないもん!皆どうせさせてくれないじゃん!」
「頼む、ちょっとでいいから我慢してくれ…」
「やーだー!!」
そんな押し問答が終わる頃には日が傾き始めていた。
結局2295が説得してくれたおかげで、半ば不満気だったが1048は人を殺さないと約束してくれた。
とはいえsafeから一気にKeterにかけ上がった過去を持つのだからまだ安心は出来ない。まだ間をとってeuclidくらいだ。
上に提出する特別収容プロトコルの改定案を持っていく途中、2295がついてきた。
「博士、ごめんなさい…お姉ちゃんが文句言っちゃって」
「なに、君が謝ることはないさ。そもそもお姉さんはKeterクラス、最初から一筋縄ではいかないことくらい私だってわかってたさ」
「あのね、ほんとはお姉ちゃんもさみしいの。
前の場所にいたときも、回りは博士みたいな人ばっかりで見下ろされて…怖くて。だからテディーベアを作ってるんだと思うの」
「事案を知ってるのかい?」
「うん…お姉ちゃんから聞いたの。だからね博士、お姉ちゃんのことはおんなじテディーベアのあたしがさびしくないようにするよ」
仲間作り(物理)
(いい加減カインニキパート書かなきゃ…)