073「297を914に突っ込んで威力落としていい感じに劣化した297をドリルの要領で地面に当てたらできた」
ケイン博士「カイン…ブライトに毒されてない?僕心配だよ…」
297はオブジェクトクラスsafeじゃなくてoutだと思うんだよね(主に画像が)
あと今回アベルさん回です。いつもに増して酷いです。
だってアベルさん酷い目に遭わせて痛ぶるの楽しいんだよ…(クズ)
よぉお前ら、SCP-076"アベル"だ。
さっき棺から出たばっかだからあまり気分はよくない。
…こんなときは殺しに限る。
俺は収容室を派手に壊して外に出た。
狂った笑いをあげて会う奴らを全員殺した。
意気揚々と駆け出す俺は足元に罠があったことを気づかなかった。
踏み出した足が空を掻く。
「ぎゃああああ?!」
そのまま落とし穴にまっ逆さまだ。落とし穴にしてはやけに深い。底に叩き落とされた時あばら骨が折れる音がした。
壁を登って出てやろうとしたけど壁はべとべとしていて滑るようにコーティングされている。
畜生!誰だこんな落とし穴作ったの!!
「御機嫌様、兄弟」
俺の大嫌いな声が嫌味ったらしく響いて穴の上から顔を出した。
表情は黒い肌と逆光でほとんどわからないが、機械光のような無駄に澄んだ蒼い目が冷たく俺をにらんでいた。
「ここから出せ!!」
「ふん…相変わらずうるさい奴だな。この深さでもアンタなら出れるだろ?このチート」
「テメエにだけは言われたくねえよ!!」
「息の根止めても甦るメアリー・スーの弟なんかいらねーよ。出られないなら自分のブレードで自決したらいいだろ」
「クソッ、相変わらずテメエは嫌いだ」
「安心しろ、こっちだって仲直りなんか御免だよ」
そう吐いてカインはサイトを去った。
ああ、言われなくともやるさ!腹を突き刺して少し目を瞑って痛みに耐えれば棺に戻ってるんだ!!
俺は手元にブレードを出した…が。
「はっ?!」
思わず変な声を出してブレードを放り投げた。
出したブレードは刃の部分がどろどろに溶けていた。
投げたブレードは穴の壁に刺さり、そこ別の穴が開いてにゅるりと全身びしょ濡れの人型が出てきた。
人型は袖が破けた…というより溶けた服を着ていて、嗅いだことのないような甘ったるい匂いがする。
「こんにちは~アベル♪」
人型はテケテケよろしく腕だけで這って来ると俺を抱擁した。甘い匂いに噎せそうになった。途端に触れている俺の肩や鎖骨の部分がゆっくりと溶け始めた。
…いや、溶けてない。腐ってきたの方が正しいか。
「離せ!」
「やーだ、このまま僕のポケットディメンションまで連れてってあげる♪」
もうほとんど首の感覚は腐ってなくなってしまった。それでも俺の体は腐敗を続け首から下がどんどん動かなくなっていく。
「っていう体が腐っていく夢を見た」
俺は任務から帰る移動中にアイリスに言った。
「アベル…その言い方すると某毒蛇セフィラみたいだね」
「?蛇は嫌いだ」
「ああ、なんでもない……アベル、ちょっと疲れてるんじゃないかな?肉体的にはそんなことないのかも知れないけど、ほら、精神的にさ…最近任務続きだったじゃん」
…疲れる、なぁ。