SCP-444-jp、及びSCP-444-3はサイト■■の物品収容ロッカーに、SCP-444-jp-2はサイト■■の収容室に収容してください。
SCP-444-jpは特異性を復活させるのを防ぐためにSCP-444-jp-3に触れさせない、特にSCP-444-jp-3に書き込む行為をさせないでください。
…444がゲシュタルト崩壊してきた。
「あの時は俺も何が起きたのかわからなかった…人の姿になったのもだけど、人間の意識を食べると気持ち悪くなるようになったんです。酷い時は吐きました。今までこんなことなかったのに…」
「それが怖くなって君は食べること自体を止めたんだね」
「……口から戻すことがトラウマになって」
思えば、ヒイロは背が高いが酷く痩せている。
そしてヒイロは脅威を無くし、Keterクラスからただの拒食症の青年に変わってしまった。
「当然食べてないから職員に抵抗する力も出ません。そしたら職員はこっちが無抵抗なのを良いことに好き勝手やりだしたんですよ!挙げ句の派手にAnomalous指定喰らうし、唐揚げとか言われるし…!!」
「唐揚げ…?」
「あっ、すいません。ちょっと声が大きくなりすぎました…でも先生に話せてよかったです。少しすっきりした気がします」
「そうか、君の力になれたなら私も本望だよ。ではヒイロ、食事のことなんだけど…今はどうしているのかな?見たところ注射で栄養を摂ってる訳でもなさそうだけど」
「今は…そうですね、ちょっとずつですけど意識を食べる練習をしてます。1回の食事で1口ずつ」
「吐いてないかい?」
「はい、大丈夫です。少しむせますけど」
「ハハハ、不得意なことを克服しようとする姿勢はすばらしいが無理はしてはいけないよ。くれぐれも体には気を付けてね」
サイト■■ SCP-■■■の収容室
液体状に抽出されたバッテリーを一気に飲み干した。
まだ機械部が残る体の内側で「ピー…」「カチッ」と作動音がする。
たちまちバッテリー切れが近くてぼやけていた意識が鮮明になってきた。
正直この認知フィルターを掛けたのは失敗だった。
■■■■■■■■社のパソコンから抜き盗ってきたプログラムを自分に応用してみたが、バッテリーの消費が早い。少し自分の
少なくとも1日に3回はお世辞にも美味いとは言えない液体化バッテリーで補給しなければいけない。
奥に僅かに残っていたバッテリーを飲む。舌に錆びた鉄にも似た味が残る。
酷い味だ。
まあいい。俺がこのプログラムを上書きして消費を押さえられるプログラムにすれば良いだけだ。今はそれを探せば良い。
消灯時間になり、ふっと明かりが消えた収容室の部屋の片隅で縮こまった。PCにベットなんてあるわけがないから、いつもこうして寝ている。
"シャットダウンを開始します…"
すべては「外」に出るため。