→内側からは返さないから普通に具合悪くなったりする?
いつもの俺の部屋で目が覚めた。
「俺は…?」
しばらく酒を呑んで酔ったみたいに頭の中がぐちゃぐちゃだったが、それもすぐに晴れた。
(あぁそうだった…認識災害が起きて…人の姿になった173にあって…ブライト博士の言うことが本当だったから…)
「入るよ」
部屋のドアが開いて、ケイン博士が入ってきた。相変わらず犬の姿で白衣を羽織ってもこもこしている。
「倒れたって聞いたからビックリしたよ…何でもブライトと一緒にいたんだって?大丈夫?変なことされてない?」
俺はうなずいたが、ケイン博士は頭上に?マークを浮かべるような表情でぐいと顔を近づけてきた。
そしてどういうつもりか、俺の目の下を短い前足で押さえた。
「ちょっ…何するんだ博士」
「やっぱり。カイン昨日何時に寝たの?」
昨日はデータのバックアップが多すぎて深夜まで作業をしていた。つまり、俺はほとんど寝てない。
昨日だけじゃない。最近は収容オブジェクトも3000体を越えた。その記事も頭にいれないとならないから夜通しPCをいじっている。
それを話すとケイン博士は少し怒って言った。
「SCPと言えど疲れは溜まるんだからちゃんと寝なきゃダメだろ?目元に青隈ができてるじゃないか」
「…でも仕事が」
「だーめっ、今日はゆっくり寝て休んで!」
そう言ってケイン博士は足の爪が床をこすって出るカリカリカリ…という音を立てて部屋から出ていった。
俺は仕方なくベッドに潜り込んだ。
サイト15 カフェテリア
「仕事か?」
「うん」
「ふぅん…まぁ久々に殺しができるなら何でもいいんだけどよ」
乗り気じゃない私をよそにアベルはガツガツピザを食べてる。
ベーコンやサラミ増々のピザは見てるこっちが胃もたれしそうだけど、アベルはこれが好きなんだ。
「で、何を殺せばいいんだ?」
「…[編集済]っていう教団なんだけど、要注意団体が絡んでるらしいからちょっと…って」
「……聞く限りだとサーキックカルト系か?」
「多分。あ、あとね。そこにあるSCPっぽいもの…棺?らしいけど…それを回収してほしいってさ」
アベルはピザを食べあげてソーダを飲んでいたけど、
「…お前も来るよな?アイリス」
急に私に聞いた。私は少し戸惑ったけど、うなずいた。
アベルはにまっと笑って言った。
「お前がいないと退屈だからな」
「…?!」
サイト17
ケイン博士から休めと言われて一眠りしたが、少し頭痛はひいたもののまだ頭がボーッとする。
大体何でSCPの俺に休養を勧めるんだケイン博士は。ド
「失礼しまーす!」
聞き覚えのないやけに黄色い声とともに、これまた見覚えのないオレンジの髪の女が入ってきた。
「073の部屋であってるかな?」
「あぁ…俺が073だが。アンタ誰だ?」
「あっ、私は
…なるほど、認識災害は夢じゃないらしい。
「…何でここにいる?」
「頭痛のお薬を持っていくのと辛そうだったら看病するようにってケイン博士から頼まれたの!博士君のことすごく心配してたよ?君が倒れたって聞いたとき一番焦ってたし、今も多分研究室の中をぐるぐる回ってる」
…ドSだ、あの博士。
いやもう、お人好しとかそんなレベルじゃねえぞ。
よりによって良心のかたまりと言っても過言ではない999をこっちにやってくるとか…なんか逆にケイン博士に申し訳なくなってきた。
「…頭痛なら寝て大分良くなったから薬はいらない。特にきついこともない。戻っていいぞ」
「そっか、よかった!じゃあお大事に…」
「あっ待て」
戻ろうとする999を呼び止めた。
「…ケイン博士に心配かけさせて悪かったっていっておいてくれ」
「うん!」
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SCP-999"くすぐりおばけ"http://ja.scp-wiki.net/scp-999