どこのキチクマですかねぇ…。
「入れ替わった?」
猫じゃらしに食い付く猫のようにイオンの手を追い回すアイリスをよそに俺は聞いた。
「新しいSCPの影響なのかな…?まぁ特異まで入れ替わらなかったのが不幸中の幸いだね」
「なんだ、特異は変わってねーのか。つまんね」
「ブライト?」
「ハハハ、ジョークだっつのケイン!」
「はぁ…そういうとこ直したほうがいいよ?
大体君の悪ふざけのせいで何人Dクラスが犠牲になったとおもってるんだ。おまけに最近はカインまで巻き添えにして」
「ケイン博士、俺のことは後でいいから」
俺が言うとケイン博士はむすっとして黙りこんだ。不満げに尻尾をゆっくり振っている。
「ところでブライト博士、元々俺達は何でここに来たんだ?」
「アベルに動く手首けしかけたらどんな反応するかなって思ってさ」
案の定またろくでもないことを考えていた。
「現状がこれだからもう帰るか?」
というか帰りたい。さっきから俺の背後ですごい破壊音が聞こえる。そしてアイリス(アベル)の「この野郎ー!!」とか「逃げるなー!!」とかいう怒声が煩い。アイリスの中身がアベルだと知らない職員は唖然としている。AAがいなくて良かった
「でもそのまま帰るのもアレだ!ついでにアイリス入りアベルでも見に行こうぜ!!」
「そんな学校帰りに●ァミマ寄ろうみたいなノリで言われても」
「アベル!アイリスの体は君のと違って死んでも元通りにならないんだからあんまり暴れちゃダメだよ!!」
「イオンもアベルで遊ぶな」
「くそっ、動きにくいんだよこの服!!脚は
ケイン博士に怒られたアベルはアイリスの体に悪態をついた。
そりゃそうだ。いつも殺すことしか考えてない脳筋に真逆のインドア女子の体は使いづらいだろう。
サイト15 SCP-076の収容室
ゴシャアッという音と一緒に棺桶(今私がアベルの体のはずならそのはず)の蓋を破った。
「うわっ、ちょっ…きゃああっ!」
…勢いよく破った拍子につんのめって派手に転んでしまった。
「痛ぁい…」
しかも最悪なことに、転んだ時外から収容室に入ってきた人がいた。
…もうやだ……。
「俺の体になってもまだだらだらする気か?この引きこもり」
「ゔぅ゙…アベル……痛いからローファーで踏まないで……」
「じゃあ立て」
立とうと顔をあげると不機嫌そうな私とその近くにいつか見た浅黒い千切れた右手があった。
「あ……っ!!」
「中身は違えど大っ嫌いな奴が怯えてる様は非常に滑稽だが怖がらなくていい」
遠くで見ていたカインさんが言った。
珍しく少し笑ってる。
想像したらなかなかカオスでした(小並)