なんか起きたらこうなってた。
ヒイロのターンはもうちょっと待ってね!!
こんにちは、作者の嫦娥でございます。
いつも御愛読いただいている読者様はありがとうございます。
まぁそれはそれとして…
おい、どこだここ。私の部屋じゃないぞ。
っていうかそもそも自分の姿もなんかちげーぞおい。
本当に蛙になってんじゃないですか!
「うるさい。あんまりゲロゲロワメくと
刺青の入った目付きの悪い顔がかごを覗いた。
「…え、アベル?!なんで?!」
「?何で俺の名前を…やっぱり変な蛙だ」
「っていうかこの蛙さっきより元気になってない?
アベルのこと怖くないのかな?」
横で一緒にみていたアイリスが面白がって言った。
いや、正直ちょっと怖いけど。でもどっちかというと自分の好きなSCPに会えてうれしいほうが強い。
そりゃ蛙も跳ねるわ。3ピョコ6ピョコどこか1000ピョコぐらい跳んでやりますよ!
「んでー…なんで私はここにいるかわかります?」
「任務先にいたのを突然喋るからSCPじゃねえのかって話で捕獲した」
ある要注意団体を追いかけていたらしいが、その脇道に要注意団体の巻き添え喰らった私が「グエエエエ」とかいう間抜けな声出してスッ転んでいたそうな。
間抜けって。酷い。
んー、まぁ妥当か。そりゃ物言う蛙なんか匆々いないし。
「でも要注意団体が云々なんて知らんぞ?」
「あの場にいたのにか?巻き添え喰らった衝撃で忘れてるだけだろう…まぁ忘れてるなら……ククッ…嫌でも無理矢理思い出させるまでだ」
そう言ってアベルは正気を無くした目で例のブレードを出して私に向けた。
…あ、これ私死んだな。
普通の姿でも怖いだろうけど今は蛙だからデカイ!余計怖い!!
「アベル!」
幸いアイリスの声で一命をとりとめた。
「ごめんね、わかる範囲で教えてほしいんだけど…なぜ君は話せるの?」
「んーとね…元人間?って言ったほうが良いのか?気づいたらこうなってた」
「人間から蛙にされたってこと?」
「された…覚えはないんだよなぁ」
アイリスと喋りながら未だに自分の体に違和感を感じる。
「ちょっと失礼、貧血で目眩が……」
「大丈夫?」
「ケロッ?」
視界が元の色を取り戻した時には、私は自分の部屋にいた。
体も元に戻っていた。
…なんだったんだ、あれ?
まさか夢か?いやまぁありえんことはないけど…にしては随分現実味のある夢だったな。
まぁいいか。
夢。うん。腑に落ちないけどそういうことにしとこう。
眠気覚ましにSCP解説動画でも見ましょ。えーっと…
SCP-■■■■-jp █████ OC:KeroKero