そして某魅魔様動画のおかげでカルキストにハマりました
「ギャアアアッ……!?…ハッ……?」
どうも、SCP-073ことカインだ。突然俺の愚叫を聞かせて申し訳ない。酷い夢を見た。
もう冬になろうかというのに冷や汗をかいている。
ケイン博士にちゃんと寝ろと言われたから最近は消灯時間になったらベッドに入るようにしているのだが、いざ眠りについたら気味が悪い夢ばかりだ。
それも最近は何か嫌な予感がする。俺にはわからないが、何かヤバイものが地の底から這い出てくるような…。
「馬鹿馬鹿しい」
俺は無理矢理その予感を押し込んでまた寝た。
翌日
…はーっ、よく寝てない。
まだ眠い目をこすってベッドから体を起こした。寒い。
…すると上からぼとりと人の腕が落ちてきた。
切り口からは膿のように血がジュクジュクと吹き出し、掛け布団を赤く濡らした。
「ッ?!」
反動で腕をはたきおとした。
朝から切られた腕を見ることになるなんて最悪だ。
しかしもっと最悪なことに、急に腕が動き出した。
芋虫かヒルのように全体をのたうって。
「ひっ…!!」
腕はそのまま半開きの扉から出ていったが、部屋の外から職員やDクラスの悲鳴が上がり、大パニックになったことは言うまでもない。
「おっはよーカイーン!!」
「耳元で喚くなうるさい!」
騒ぎが幾分収まったあと、いつものようにうるさいブライト博士が俺に言い寄ってきた。
「あの切れた腕、お前の部屋から出てきたって本当か?!」
「あん?ああそうだよ。朝起きたら天井から落ちてきた」
「ふーん」
「何でそんな興味無さげな反応すんだよ…興味ねえなら聞くな」
「今カインの部屋の上ってΩ7が回収したオブジェクトを収容してなかったっけ?」
「…は?」
おい、聞いてねえぞ!!
っていうか何で上の部屋に収容したものがこっちに貫通して落ちてくるんだよ?!腐食か?!
くそったれ!アベルのやつ…仕事とはいえとんでもないものを回収してきて、よりによって俺の収容室の真上だなんて!!
サイト15
「あっ、こんにちはカインさん!…カインさん?」
カインさんがここを訪ねてくるなんて珍しいな…。
それにちょっとイライラしてるみたい。
…もしかして、黙って真上の収容室使っちゃったの怒ってる?(;・ω・)
いや、だって、ほかのサイトは空き部屋が無かったんだもの!一応サイト主任の許可なら取ってるから大丈夫のはずなんだけど……うーん。
「アイリス…俺の部屋の真上に具体的に何を収容してるんだ?」
「えっと…棺です」
「棺?」
「はい。任務でカルキスト系だと思われる教団の制圧に行ったとき、回収してこいと言われたから…」
カインさんの目がギロリと冷たく光る。
「で、でも!収容プロトコルが確定するまでなので…!!」
「…っていうことはそのオブジェクトはEuclidなのか」
「はい!だから大丈夫だと思いま…」
「甘いぞアイリス」
「…えっ?だってEuclidは収容しておけば多少被害はあれど大方無害なんじゃ…」
はぁーっ、と呆れたようにカインさんは溜め息をついた。
「…アイリスよ、そもそもEuclid=なんとかなる っていう考えは間違えている。今のお前だとSafe=無害 と考えてるのと等しい。それにカルキストだ?カルキスト絡みでろくなオブジェクトがいた試しがないぞ?
その棺の部屋には入れるか?俺 直々にそのオブジェクトが何か確かめたい。
…ついでにお前にカルキストの恐ろしいところを教えてやる。」
「ええっ?!」
サイト17 SCP-073の収容室の真上の部屋
「これか」
「は、はい」
なるほど、確かに一見ただの棺だ。
そこらへんの墓地を掘ればゴロゴロ出てきそうなちょっと古風な棺。
ガタガタガタガタッ!!
「きゃああああ?!」
…と思った時期が俺にもありました。はい。
しばらくガタガタ、ドンドンと内側で暴れるような音が響いたが、急に静かになった。
それと同時に収容室の扉が開き…そこには今朝の腕がいて、こちらに例の気持ち悪い(おおよそ人の腕がするとは思えない)動きで這いずって来た。
おかげでアイリスは半狂乱状態だ。どうしてくれる。
腕は俺達の前を通りすぎ、棺の蓋を無理矢理抉じ開けた。
ギィーッと嫌な音を立てて棺が開いて、そこには報告書で見た中でも特に遭いたくない奴がいた。
「私はここにいるよ」
何でこいつがここに…
そしてこいつを回収してきたアベルは一回殺そう。