「....成る程、確かにヤバいな。」
ルーシィの話を聞き、危機感を覚える四人
「集団呪殺魔法....そんなものがエリゴールの手に渡ったら....おのれ!!!奴らの目的は何だ!!?」
四輪を飛ばして先を急ぐエルザ。
「冷静になれエルザ、そんなんじゃ奴らと対峙した時に勝てないぞ。」
少し落ち着いて行動しろと自身が出した雲に乗って並走しながらエルザに叱責するエクレール。
「お前に何が分かるエクレール!!...これは、わたS」
「私の責任、とでも言うつもりか?エルザ。」
エルザが見上げるとエクレールは普段ぼんやりしている時には見せないほどの真面目な顔つきで彼女を見ていた。。
「この仕事を俺達に持ってきたのは確かにお前だエルザ...だがな、何でもかんでもお前が背負ってたら重くて先に進めないぞ。」
そう言ってエルザの肩をポン、と叩く。
「俺達は仲間だ、お前が助けを必要とするなら何時でも力になってやるさ。」
エクレールはヘヘッと悪戯っぽく笑い、場の雰囲気を和ませた。
「そう....だな、ならば頼らせてもらうぞエクレール。」
「おう!大船に乗ったつもりでいてくれ。」
互いに拳を付き合わせて二人は微笑みを見せた。その様子から二人の信頼関係は深いものだと見ていた者達は感じ取った。
━━━━━━━━━━━━━
クヌギ駅にて、
憲兵達が駅を囲んでおり、その周囲には民間人達が集っていた。
「あいつ等..列車を乗っ取ったの!!?」
「みたいだね。」
「馬車や船とかなら分かるけど列車って..」
「あい..レールの上しか走れないし奪ってもそれほどのメリットないよね。」
「ただしスピードはある...何かをしでかす為に奴等は急がざるをえないという事か?」
「なぜ脱ぐ?」
と、ルーシィ達が各々考えを話し合う最中エクレールはというと
「奴らの目的は
と小言でブツブツと呟きながら考えていた。
「もう軍隊も動いてるし捕まるのは時間の問題なんじゃない?」
「だといいんだがな.......。」
一人不安に刈られながら何か考えているエルザ。
そして四人は直ぐに列車に追い付こうとして先を急ぐのだった。
━━━━━━━━━━━━━━━
そして遂に、五人は
「あれは!?」
ルーシィが車内から見たもの、それは駅から立ち上る煙であった。
「皆さんお下がりくださいここは危険です、ただ今列車の脱線事故により駅へは入れません!!内部の安全が確保されるまで駅は封鎖します。」
駅の周囲では民間人が集まり、ざわざわとどよめいている。
「行くぞ!!」
「でも封鎖って」
「いちいち聞いてられっかよ」
「うぷっ」
「人酔いしてんじゃねぇ!!!」
エルザを先頭にして駅に向かう五人。
「
近くにいた駅員に訪ねるエルザ。
「な..何だね君!!!」
するとエルザは駅員に頭突きをして気絶させた。
「駅内の様子は?」
「は?」
また頭突き。
「駅内の様子は?」
「ひっ」
「即答できる人しかいらないって事なのね」
「段々分かってきたろ?」
怯えながら駅に入っていくルーシィとグレイ。
「てか"これ"ってあたしの役!!?」
"これ"とは乗り物酔いで苦しそうにしているナツの事である。
「中へ行くぞ」
「おう」
「あいさ」
それに対して二人と一匹の答えはスルーであった。
「シカト..」
悲しいと感じるも仕方ないと思い、後に続こうとした時、
「ルーシィ。」
振り向くととエクレールが雲をルーシィの前に置いた。
「それにナツを乗せてくれ。」
「いいの?」
「ああ、女性が男性を担ぐのは重いだろ?...なら、俺の雲に乗せて運べばルーシィも軽いだろ?」
「あ、有り難うエクレール。」
「いいってことよ...ほら、行くぞ。」
エクレールはルーシィの手を取って中へと急ぐ。
「ち、ちょっと待ってよ!!?」
それの後を追いかけるようにナツを乗せた雲が中へと入っていくのだった。
━━━━━━━━━━━━━━━
「軍の小隊が突入したんだがまだ戻ってない。」
「
「まだ出てきてないよ!!!おそらく中で戦闘が!!」
エクレール達が進んでいくと、改札前の階段で軍の小隊が倒れているのを発見する。
「全滅!!!」
「相手は一つのギルドすなわち全員魔導士...軍の小隊ではやはり話にならんか....」
「急げ!!!ホームはこっちだ!!!」
ホームに向かって走る五人、するとそこには━━
「やはり来たな
奪われた列車とその上に一人の男が座っており、列車付近には魔導士達が集まっていた。
「な....なに....この数..」
「
「待ってたぜぇ。」
「貴様がエリゴールだな。」
エルザが列車の屋根に座っている男に目を向ける。
「ナツ起きてっ!!!仕事よ!!!」
ルーシィが何とかしてもらおうとして、気絶してるナツを起こす。
だが、反応が帰ってこない。
「無理だよっ!!!列車→魔導四輪車→ルーシィ3コンボだ。」
「あたしは乗り物なのっ!?...というか最後はあたしじゃなくてエクレールの雲なんですけど!?」
ハッピーの発言に対してツッコミを入れるルーシィ。
「貴様等の目的は何だ?返答次第ではただでは済まんぞ。」
威圧的なオーラを発しながらエリゴール達に訪ねるエルザ。
それに対してエリゴールは、
「遊びてぇんだよ仕事もねぇしヒマなもんでよォ。」
とふざけたように答え、魔導士達はエルザ達を嘲るように笑う。
「まだわかんねぇのか?...駅には何がある。」
「駅?」
「...成る程ね、呪歌の放送か。」
遂にエクレールが口を挟む。
「大方、この駅の中にある放送室から...そこのスピーカーを解して呪歌を街中に放送するつもりだったんだろう?」
エリゴールを睨み付けながらそうエクレールは答えた。
「ピンポン...流石だな『FAIRY TAIL』の自称NO.2
ニヤニヤと下卑た笑いを浮かべるエリゴールに対してエクレールは暫し沈黙を貫いていたが、
「....その"通り名"はあまり好きじゃないんだが....褒め言葉として受け取っておこう。」
と、エリゴールに返答するのだった。
「この駅の周辺には何百..何千もの野次馬どもが集まってる...いや....音量を上げれば町中に響くかな..死のメロディが」
「大量無差別殺人だと!?」
「これは粛清なのだ...権利を奪われた者の存在を知らずに権利を掲げ生活を保全している愚か者どもへのな、この不公平な世界を知らずに生きるのは罪だ...よって死神が罰を与えに来た..."死"という名の罰をな!!」
「そんな事したって権利は戻ってこないのよっ!!!...てゆーか元々自分たちが悪いってのに....あきれた人たちね」
「ここまで来たら欲しいのは"権利"じゃない"権力"だ...権力があれば全ての過去を流し未來を支配する事だってできる。」
「....アンタ、バッカじゃないのっ!!!」
「......」
それまで黙ってエリゴールの言葉を聞いていたエクレールが遂に口を開く。
「エリゴール、一つ勘違いをしてるぜ...お前。」
「あん?」
「"流す"んじゃねぇ....."見なかった"事にするだけだ、臭いものに蓋して....全て水に流すなんて事....出来るわけねぇだろ。」
「説教のつもりか《天候操作》?...だが、お前が何を言おうと変わらない....俺達は"権力"を手に入れる!」
「馬鹿馬鹿しい.....アホ臭くて見てらんねぇ。」
エクレールがエリゴールに権力なんて手に入っても過去を精算することはできないと告げるもエリゴールはそんな事関係ないとばかりに話を進める。
「残念だな
「この声!!!」
聞き覚えのある声にナツが目を覚ます。
「闇の時代を見る事なく死んじまうとは!!!」
カゲヤマの魔法がルーシィを襲う。
「しまった!!!」
慌ててエクレールがルーシィを庇うようにカゲヤマの前に立つ。
その時、
「やっぱりお前かぁあぁぁあっ!!!」
酔いから覚めたナツがカゲヤマの放った影魔法に目掛けて拳を振りかぶり、炎でかき消す。
「やっとお目覚めか....遅いぞ、全く。」
嬉しそうにエクレールは安堵した様子でナツに対してそう言い放つ。
「へへっ、悪いなエクレール...でも、完璧に目が覚めたぜ...!!!」
拳を鳴らしてカゲヤマを睨む。
「今度は地上戦だな!!!」
完全に復活したナツ。その周りを固めるエクレール達
そして、エクレール達に対峙するエリゴール達。
(掛かったな......妖精の尻尾、多少の修正はあったが...これで当初の予定通り......笛の音を聴かさなきゃならねぇ奴がいる必ず殺さねばならねぇ奴がいるんだ!!!)
エリゴールが殺したい奴とはいったい?━━━━━━