R.C.(リギルド・センチュリー)994年
宇宙世紀が終わってから千年近くが過ぎた時期、日本ではあるMSの開発計画が立ち上がっていた。そのコンセプトは単独で地球圏の文明を崩壊させることができるMSである。
当時の大日本帝国は西暦と宇宙世紀を乗り越えて国家を存続させただけでなく、宇宙世紀において地球圏の文明が崩壊するように誘導すら行っていたのだ。
日本にとって太陽系から一億光年も離れた銀河に国家移転したとはいえ、太陽系に残存する日本人以外の人類は未だ懸念材料だった。正直に言うとこの宇宙を日本だけで独占した方がよく彼らは邪魔者だったのだ。
しかし、いくら邪魔だからと言って戦争をしているわけでもないのに問答無用で日本人以外の地球人類を滅ぼしてしまうのはあまりにも乱暴であるし、発覚した時の外聞の悪さを考えるとそれはできない。
そこで秘密工作で地球圏の文明を定期的に崩壊させることにしたのだ。要は地球人類が太陽系外に進出するのを阻止し、彼らを太陽系に隔離すればいい。
以前にも地球圏の文明が崩壊するように誘導していたが、これはもっと踏み込んでこちらから地球圏の文明を崩壊させることにしたのだ。
普通ならばたった一機のMSにそれを求めるのは無茶な話であるが、日本にはそれを実行できる月光蝶という兵装があった。月光蝶とはありとあらゆる人工物を砂状に分解する機能を持った無数のナノマシンで、これが正暦前の文明を崩壊させたものであった。
つまりそのMSは月光蝶を搭載したものであることが前提で、その候補として勿論∀とターンXが上がっていたが、それ以外の候補としてユニコーンガンダムを参考にしたターンユニコーンがあり、最終的にターンユニコーンが選ばれた。
これは∀ガンダムとターンXがガンダムというにはデザイン的に合わないというトリッパーたちのこだわりの結果であった。勿論、それはデザインのみの話であり、原型のユニコーンガンダムよりも大幅に強化するのは言うまでもない。
これらの強化計画の一環としてまず、
『機動戦士ガンダムUC』からフル・サイコフレーム、
『新機動戦記ガンダムW』からガンダニュウム合金、
『機動戦士ガンダムOO』からGNドライヴ
『機動戦士ガンダムSEED』からG.U.N.D.A.M.(General Unilateral Neuro-Link Dispersive Autonomic Maneuver Synthesis System=単方向の分散型神経接続によって自律機動をおこなう汎用統合性システム)、
『∀ガンダム』からIフィールド、
などの技術が取り入れられた。
これらはトリッパーたちのガンダムらしさを求めての事で勿論、そのまま採用ではなく日本の技術が改良されている。
特にGNドライヴはツインドライブシステムの為に小型化されて二個まとめて胴体に収めることができるツインGNドライヴに進化していた。またG.U.N.D.A.M.はOSの名称が同じだけで、ツインGNドライヴを搭載したニュータイプ専用MSのOSという別者になっていたが、トリッパーたちとしてはとりあえずガンダムらしさがあればそれでよく細かい内容にはそこまで問題にならなかった。
そのような様々な技術を取り入れて20年の開発期間を経てロールアウトしたターンユニコーンガンダムは地球圏の文明を崩壊させてリギルド・センチュリーという時代を終わらせた。
また、それだけでなく未来世紀、アフターコロニー、アフターフォー、正暦といった時代の文明を崩壊させることで終わられたことで、いつしか日本内部ではターンユニコーンガンダムは文明の埋葬者と呼ばれるようになった。
解説
■フル・サイコフレーム
『機動戦士ガンダムUC』で登場。サイコフレームはサイコミュの基礎機能を持つコンピューター・チップを、金属粒子レベルで鋳込んだモビルスーツ(MS)用の構造部材。チップ単体では実効的な効果を持たないが、コアとなる高出力のメイン・プロセッサを配置することで、非常に高効率かつ高密度なサイコミュ・システム。そしてフル・サイコフレームはムーバブル・フレームそのものを、強度と生産性の問題をクリアしたサイコフレームを使って構築したフルサイコフレーム構造になっている。
■ガンダニュウム合金
『新機動戦記ガンダムW』で登場。名前の由来は「Genetic on Universal Neutraly Different Alloy」(電気的に中性な異種構造の宇宙製合金)で、開発当初はGND合金とも呼ばれ、その後接尾語のNUMをつけた。「電気的に中性」という特徴は、この合金が周囲の環境によって物理的にさまざまな振る舞い(電磁波の吸収、高温強度やクリープ強度の変化、荷電粒子による界面変化の減衰など)をすることに起因する。そのため、破壊係数は存在するものの、ビームなどの熱エネルギー兵器や、物理的な衝撃に対する耐性は極めて高い。また、電磁波を吸収するという性質はレーダー波をも吸収するということを意味しており、ステルス性も高いものとなる。
■GNドライヴ
『機動戦士ガンダムOO』に登場。GUNDAM NUCLEUS DRIVE(ガンダムの中核のドライヴ)の略称で通称「太陽炉」。ガンダムの根幹を成す動力機関。GN粒子を発生させることにより、莫大なエネルギーを半永久的に得ることができる。出力の割に小型化が容易であり、排熱量の低さから隠密性にも優れる。
■G.U.N.D.A.M.(General Unilateral Neuro-Link Dispersive Autonomic Maneuver Synthesis System=単方向の分散型神経接続によって自律機動をおこなう汎用統合性システム)
『機動戦士ガンダムSEED』に登場。G兵器開発計画で開発されたMSのOSとして使用されている。