GI0350
ルーンは恩師であるフリークがすでにかなりの高齢で遠からず死ぬ事を憂いて、永遠の命の研究を行った。その際にルーンはフリークの研究の副産物であるネクロマンサーの技術を発展させて、人間の細胞を金属にすることで寿命を克服したバイオメタルを生み出した。
ただこのバイオメタルは不完全な物で脳と眼球を金属に変えることしかできなかったが、フリークの機械人形を発展させた義体を使う事でこの技術を完成させた。
当初フリークはこの人道に抵触する存在に抵抗を覚えたが、ルーンの説得によってバイオメタルによって機械の体を得ることに同意した。
かくして、加齢よる有能な人材の損失を防いだルーンは次の目的を達成すべく行動を開始した。
GI0351
当時すでに大陸有数の魔法使いであったルーンは世界各地から26人の選りすぐりの魔法使いを集めて魔教団を結成した。ここで原作よりも人数が二人多いのは私たちが魔教団に参加した影響だろう。
ちなみにこの世界のルーンはM・M・ルーン(マジック・マスター・ルーン)と呼ばれることはなかった。これは明らかに私たちがルーンよりも格上だったからだ。その代わりに私がM・M・エリーゼと呼ばれるようになりましたよ。どうでもいいけど地味に原作ブレイクですね。
この魔教団の目的は、世界に魔法を認めされて見下されている魔法使いたちの地位向上させる事と、人類に真の平和をもたらす事だ。その為に、魔教団は自分たちの力を見せつけるべく動き出した。
GI0352
昨年結成されたばかりの魔教団は当時の大陸最強の国家、バルシン王国に宣戦布告した。
100人にも満たない魔法使いの集団に過ぎなかった魔教団がバルシン王国に宣戦布告したことは当時の人々は愚行としてまともに取り合う事はなかった。とはいえ宣戦布告されたバルシン王国は小生意気にも自分たちに敵対した魔教団を殲滅すべく2万もの軍を動員した。
しかし、戦場には魔法使いの姿は一人もいなかった。
「鉄の人形だと!」
異様な敵の姿を見たバルシン王国軍総大将ボォルグ・ラウゼン・ストマウスはそう叫んだ。
戦場にいたのは魔教団が満を持して投入した24体の鉄兵と100体の戦闘用人造人間レオンだった。このレオンたちは私が作り上げた鉄兵と同じ鉄の体を持つ前衛戦力だ。驚異的な事にすべてが格闘レベル2の技能レベルが与えられていた。
このレオンシリーズは格闘レベル2と才能限界値が100とかなりの性能を誇るが、これを量産する際に一々秘術を用いて人工霊魂を作るのが面倒だったので、オリジナルのレオンの人工霊魂の波長をそのままコピーする事にした。
その時ついでに妹達(とある魔術の禁書目録)のミサカネットワークを参考にレオンたちをネットワークで連結して経験を共有させる事にした。その為、レオンたちは戦えば戦うほどにレオンシリーズ全体の戦闘経験が蓄積されて強くなるのだ。
更に今回の戦いでは関係ないだろうが、ハニーを参考にした人工霊魂の調整で彼らは無敵に等しい魔法抵抗値の高さを得ており魔法をほぼ無効化する「絶対魔法防御」の特性まで持っていた。
原作では24体の鉄兵にすらかなわなかったバルシン王国であったが、今回はそれに加えて鉄兵など足元にも及ばない(レオンシリーズは最強の闘将ディオ・カルミスに匹敵する強さ)化け物染みた戦闘兵器が100体も加わっていたのだ。彼らはたまったものではなかっただろう。
この戦闘の結果、バルシン王国軍は呆気ないほど容易く壊滅してバルシン王国は滅亡した。この信じられない結果に大陸では激震が走り、後にこの戦いは鉄兵戦争と呼ばれることになる。
なお、この戦いで戦死したボォルグ・ラウゼン・ストマウスを初めとした多くの戦死者たちは魔教団によって後の闘将の素材として転用されることになる。
しかし、私が言うのもなんだけどボォルグさんは哀れだね。戦争で殺された上に仕えるべき国を滅ぼされたのに、それを行った怨敵に闘将に改造されて絶対服従する事になるのですから。私が彼の立場だったらたまったものではないでしょう。
プライドがボロボロで、死んだ方がマシですね。というか死んでからも絶対服従の魔法をかけられてこき使われているからマジ外道だね。
穏健派のフリークなんかこの所業に眉を顰めているほどですよ(汗)。まぁ私からすればトリッパーでもない連中がどうなっても興味がないですけど。
ちなみに魔教団は滅ぼしたバルシン王国跡地に魔都デトナ・ルーカを築いた為に、そこは後の魔法世界の中心として発展していく事になる。
GI0355
魔教団は原作と同じように三年ほど戦争を続けて人類圏を統一した。といってもすべてが順調だったわけではない。特に唯一魔法が使える者として蛮人に味方した黒髪カラー(ハンティ・カラー)は鬱陶しいほど目障りだった。
鉄兵は物理防御力は高いが魔法抵抗力は低い、これは鉄兵たちの素体が魔法が使えない蛮人だったから発生した弱点であるが、魔法レベル3の黒髪カラーに対してはかなり不味く、鉄兵がかなりやられてしまい戦争が長期化してしまったのだ。
そこで私は戦闘用人造人間を投入することでケリを付けさせた。さすがのハンティも魔法が全く通用しない上に、そこいらの鉄兵とは比べ物にならないほど強い人造人間たちには手も足も出ず、かろうじて瞬間移動で逃げ出すので精一杯だった。
こうした問題もあったが、概ね原作よりも上手くいったために魔教団の結成、鉄兵戦争、人類圏の統一などの時系列が原作よりも早くなった。その理由は私たちが大規模な資金援助や鉄兵の開発協力などをやったからだ。
特に資金援助は大きかった。ルーンを初めとして魔法使いたちの多くは貧乏というほど貧しくなかったが、速やかに戦力を整えるほど裕福でもなかったのだ。
いつの世も金の力は大きいよね。
解説
■魔教団
後の聖魔教団の前身で、原作ではルーカ・ルーンとフリーク・パラフィンを含めた24人の魔法使いによって結成された。
■M・M・エリーゼ
この世界のエリーゼとアイシャは魔法レベル3、神魔法レベル3、聖魔法レベル3、魔鉄匠レベル3と魔法関係でレベル3を四つも保有するというチートぶりで、原作で人類最強の魔法使いルーカ・ルーンもエリーゼとアイシャのチートには歯が立たなかった。
■ボォルグ・ラウゼン・ストマウス
ランス4で登場した闘将。聖魔教団の魔法使いが施した闘将ディオと異なり絶対服従の魔法がちゃんと効いているので教団の理念にしたがって活動する真っ当な闘将の一体である。
■鉄兵
ランス4で登場した闘将のプロトタイプ。原作ではたった24体でバルシン王国軍を壊滅されてバルシン王国を滅亡させた。
■黒髪カラー
原作では魔法使いでありながら唯一蛮人に味方して魔教団をてこずらせた存在。しかし、この世界の魔教団には割と容易く叩き潰されています(死んでいませんよ)。