二人の魔女   作:ADONIS+

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13.ソドムとゴモラ

GI0440

 

 原作ではGI420に準備不足の段階で魔人戦争が勃発したが、この世界では聖魔教団は戦力が整い魔人との戦争準備を終えていた。

 

 これは人類統一が比較的早く行われて早期に戦争準備を始めることができた事と、原作よりも20年も先延ばしできた事が大きかった。

 

 では聖魔教団の正規戦力を説明すると、闘神都市はα~Ωまでの24個存在して、24人の幹部たちが闘神となって上空の浮かぶそれぞれの闘神都市に配置されている。当然ながら対魔人戦力である闘神も24体揃っている。

 

 ちなみに闘神になったフリーク・パラフィンを含めた24人の幹部たちは自分の意思を失ってルーンの命令を聞くだけの傀儡となっている。ルーンは私たちを初めとした他の者にはそれを言っていないが、原作知識から私たちはそれを知っていた為、闘神になった幹部達と合う事がなくなっても気にしなかった。

 

 私としても自我を失いただの人形となった連中と一々交流を持つつもりはなかったからね。

 

 次に闘神都市の護衛と対魔物戦力として前線で戦う闘将(鉄兵を進化させた完成品)も十分な数を揃えることができた。この闘将の素材集めのためにルーンはかなりあくどい事をしたようですが、私たちには関係ないので特に記載することでもない。

 

 その闘将をサポートする聖骸闘将もそろっている。主にロンメルシリーズやマーダーシリーズ、フォートラン系で、原作では後に人類の敵として行動しているが、現時点では聖魔教団の貴重な戦力である。

 

 更にルーンはキャンテルなどの一部のドラゴンたちの協力を得ることができたので、彼らを闘神都市α~Ωまでの24の闘神都市に防空ドラゴン部隊として配備した。

 

 ちなみにエリーゼとアイシャの闘神都市にもドラゴンを配備しようという話はあったが、私たちはそれを断っている。

 

 

 

 これだけでも聖魔教団は原作よりも遥かに強化されているが、これに私たちの私兵戦力(最優先命令権が聖魔教団ではなく私とアイシャという一個人が有しているので私兵として扱われている)が加わる。

 

 私たちの戦力の筆頭として挙げられるのは、私とアイシャが監察軍の協力を得て建設した闘神都市ソドムと闘神都市ゴモラだ。

 

 私は人工魂(メタ・ソウル)ソドムを作成して、闘神都市ソドムに宿らせて、アイシャは人工魂ゴモラを作成して闘神都市ゴモラに宿らせた。

 

 ソドムは闘神都市ソドムを自由自在に動かすだけでなく、闘神ソドムを遠隔操作して戦う事ができるようにしておいた。この闘神ソドムは一度に一機ずつしか遠隔操作できないが、闘神都市内部には多くのスペアがあり、例え破壊されても次の闘神ソドムを動かす事ができる(これはゴモラも同じである)。

 

 他の闘神都市は聖櫃や闘神を撃破すれば闘神都市を破壊できるが、この闘神都市ソドムとゴモラはそんな弱点はない上に、マシンセル(スーパーロボット大戦α外伝)を注入した事で進化して自己修復機能まで備わっている為に、これを陥落するのは魔人でも至難の業となっている。

 

 またランス世界だけでなく異世界でも使用が想定されている為に、浮遊システムはランス世界の魔法工学ではなく、異世界でも安定して使える純粋科学技術のフロートシステム(コードギアス 反逆のルルーシュ)を採用している。

 

 動力は闘神都市のマナバッテリーの他に熱核タービンエンジン(マクロス7)を搭載しているなど、魔法工学と科学技術のハイブリットになっている。

 

 ちなみに闘神都市にそのような対策を施しているのは私たちの固有世界観には大きな穴があるからだ。忘れがちであるが、固有世界観は私たち個人に恩恵を与えるだけのチート能力にすぎず、それはソドムやゴモラには備わっていないし、固有世界観自体がFateの固有結界のように能力者の周囲に影響を与えて異世界の世界観を適応させているにすぎない。

 

 こうなると下手にランス世界の魔法工学が機能しない世界に闘神都市を持って言った場合、私たちが闘神都市から離れただけで固有世界観の影響外になって浮力を失った闘神都市が墜落しかねないのだ。

 

 この二つの闘神都市の防空戦力としてロボット兵(天空の城ラピュタ)を配置している。これは遊び半分でラピュタネタに走った為そうなったが、監察軍の技術でマクロス系の核融合炉やガンダムSEEDの発泡金属などを採用しているので、それなりに強力な物になっている(エリーゼはこのロボット兵があるので防空ドラゴン部隊の配属を断っていた)。

 

 更に闘神都市の護衛として戦闘用人造人間レオンシリーズとグレイシリーズが存在している。グレイシリーズはアイシャに作られたオリジナルの人工魂グレイを複製して大量生産した代物で、アイシャに絶対服従している。技能レベルが聖魔法レベル2で才能限界が100となっており、レオンと同じくすべてのグレイがネットワークで連結されて極めて効率的に学習して経験を積んでいる。

 

 

 

 そんな状況になったので、人類文明の中心にして魔法文明の中心である魔都デトナ・ルーカで今後の方針を決める話し合いが行われた。

 

「エリーゼ、君の言う通り準備が整ったので邪魔な魔物を処分しようと思うがかまわないな?」

 と、闘将となったルーンは私にそう訊ねた。

 

 ルーンは高齢となったためにかなり前に闘将になっていた。まぁ普通の人間は百数十年も生きられないし、仮に生きられてもそこまで高齢になったら体が衰えてまともに動かせなくなるから闘将になるのは当然でしょう。

 

 そういえばルーンが闘将になる前に私に告白してきましたが、私はそれを断っている。言うまでもありませんが、男は好みじゃないですよ。

 

 ちなみに聖魔教団を初めとする人類には私とアイシャが生身の人間の体でありながら一向に老いないのは、私たちが異世界の魔法使いで異界の技術によって不老長寿になっているからだと説明している。

 

 現在、聖魔教団の実質的な上層部はルーンと私とアイシャの三人になっている(他の24人はただの傀儡)。その為、現在の聖魔教団の方針はこの三人の意向が大きく反映する形になっていた。

 

「そうね。もう問題はないでしょうね。でもあくまで人類圏にいる魔物だけですよ。魔王領に攻め込むのは駄目です」

 

 本当はもう少し先延ばしして魔法文明の発達を促したかったが、最近は下の魔法使いから強硬論が出ており、最早避けられない情勢となっていた。

 

「それは勿論だ。まずは人類圏の魔物を排除する。それで魔人が仕掛けてくるなら迎撃する。それでいいな?」

「ええ、私はそれでかまわないわ。アイシャは?」

「私もそれでいいわ」

「そうか」

 

 私とアイシャがルーンの意見に合意したことにルーンは満足したようだ。こうして、聖魔教団を動かす三人が合意したことで、人類圏で魔物狩りが開始した。

 

 聖魔教団は、これまで魔人を刺激しないように我慢していた鬱憤を晴らすかのような徹底した魔物狩りを行った。荒野のモンスター狩りだけでなく、各地のダンジョンにも闘将や人造人間が魔物を狩り取っていった。

 

 聖魔教団の主力である闘将や人造人間の圧倒的な力によって、大陸の東側から魔物が次々に駆逐されていく、その有様は戦いではなく一方的な虐殺であった。

 

 この聖魔教団の猛攻で生き残ったのは、かろうじて西側に逃げ込んだわずかな魔物たちだけだった。かくして人類は邪魔な魔物たちを自分たちの領域から追い出す事に成功した。

 

 何も知らない一般人は魔物が駆逐されたことを素直に喜んだが、この事が人類史上最大の戦争を誘発させることになる。




解説

■聖骸闘将
 生成生物の一種で、魔法使いの死体で造られた人造魔法使いや魂の入っていない大型戦闘メカなどで、聖魔法を使用する。自己修復機能を備えている為に戦いで破壊しても数日で再び動き出す。

■闘神都市ソドム
 エリーゼの拠点として建造されたオリジナルの闘神都市。『天空の城ラピュタ』を参考(といってもあの巨大な木は邪魔なので存在しない)に、上部は巨大な城と城下町、下部は半球になっていて、それを城壁が囲んでいるという外見にしている。城壁には対空レーザー砲が多数搭載されており、ハリネズミのような防空網となっている。尚この闘神都市ソドムが浮上した時は監察軍に所属しているあるトリッパーが「ラピュタは本当にあったんだ!」と言ったらしい。

■人工魂ソドム
 闘神都市ソドムを統制する人工魂。エリーゼに作られているためにエリーゼに絶対服従している。技能レベルは格闘レベル3で、才能限界は240と基礎能力も極めて高い。闘神ソドムを遠隔操作する際にはマナバッテリーから他の闘神よりも遥かに強大な魔力を供給されるために魔力を馬鹿食いするシステムを採用しており、自己修復能力も極めて強力なものになっている。その理由は闘神都市の浮遊と移動に使われる筈の魔力を熱核バーストタービンエンジンで賄っている為に、その余剰分の魔力を闘神ソドムに回しているからである。

■闘神都市ゴモラ
 アイシャの拠点として建造されてオリジナルの闘神都市。外見は魔法都市ヴェーン(LUNAR シルバースターストーリー)を参考に円錐状になっているが、対空レーザー砲はそれなりに配備している。

■人工魂ゴモラ
 闘神都市ゴモラを統制する人工魂。アイシャに作られているためにアイシャに絶対服従している。技能レベルは格闘レベル3で、才能限界は240とソドムと同じく基礎能力が高い。またソドムと同じ理由で遠隔操作される闘神ゴモラは強大な力を発揮している。

■ロボット兵
 エリーゼが『天空の城ラピュタ』のネタに走って遊び半分で採用したもの。これに使用されている技術は万一流出しても惜しくない程度の低レベルに抑えられているが、それでもかなり強力な機体となっている。闘神都市ソドムとゴモラで防空ロボット部隊として使用されている。実は魔法技術が一切使われていない科学兵器である。

■戦闘用人造人間
 戦闘用に開発した人造人間で、格闘に優れたレオンシリーズと聖魔法を使うグレイシリーズが存在している。ネットワークで連結することでシリーズ全体が効率よく学習と経験を積んで強くなるという驚異的な存在であるが、実は監察軍の基準からすれば大したものではなく、人造人間17号(ドラゴンボール)のように超サイヤ人と殴り合いができるような戦闘能力は持っていない。これはそこまで強くする必要がなかった事と、万が一にも反逆された場合を考えてエリーゼたちが手におえなくなるほど強くしなかった為だ。また闘将は個々に形や鎧の形状が異なるが、人造人間たちは同じシリーズであればまったく同一であるため、生産性、整備性、運用性などに優れている。

■聖魔法
 聖魔教団が作り上げた闇属性の魔法で、この世界ではエリーゼとアイシャはこの聖魔法の開発にも積極的に参加している。
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