27.魔法世界(ネギま編)
原作開始の20年ぐらい前、つまり大戦終了直後の魔法世界にある中立国家アリアドネー。GS世界から引き上げた私はそこに赴いた。その目的は当然ながら現地の魔法を覚える事だ。
ネギま世界の魔法は身体能力を向上させる〝戦いの歌″とか〝武装解除″とか独特な物がありますし、別荘とかにも興味はある。
この魔法世界は社会があまり熟成していない。何しろ奴隷制度が堂々と存在しているので、戸籍なんかもしっかりしていない有様だったりするけど、これは私たちにとっては好都合だった。
異世界から来た私たちは当然ながら戸籍はありませんが、それでも金や宝石を出せば通貨が手に入るし、魔法が公開されているから魔法関係の書物やマジックアイテムの類もお金さえ払えば普通にお店で購入できます。そんなわけで書物から大まかな魔法の知識を理解してそれを練習したが、ここでもいつも通りの才能が発揮されて、あっという間に大概の魔法を習得することに成功した。
この世界の魔力というのは、生まれつきで大体の量が決まり後天的にその魔力を増やすのが難しいという世界観で、私たちの場合はチート能力の恩恵で主人公のネギすら足元にも及ばない程の強大な魔力を持っています。といってもネギみたいに魔力をろくに制御できずに武装解除の魔法が暴発するなどという醜態とは無縁です。
常人では使いこなせないほどの魔力でも私たちならば簡単に制御できます。この辺りは経験ですね。伊達に800年近くもオカルト系の能力を磨いてきた訳ではありませんよ。
そんなこんなで、この世界の魔法の習得は順調に行きました。それは良かったのですが、私たちが強すぎで余計な注目を集めてしまうので魔法の練習などは人目につかないところでやらないといけなかったのが面倒でしたね。
ちなみに私は頭の出来が違うので目を通した魔法の書物から魔法の呪文を覚える事など簡単にできるから、この世界に存在する数多くの魔法の呪文も暗記しています。ナギみたいにアンチョコを見ながらでないとろくに魔法が使えないなんて事は勿論ありませんよ。私たちはナギみたいに肩書が嘘ではなくて、本当に千以上の魔法が使える魔法使いですから。
私たちの実力ならその気になればこの世界の魔法使いたちが主張する立派な魔法使いとやらにも簡単になれます。とはいえ立派な魔法使いなんて胡散臭いものはどうでもいいですね。
そういえば私たちは数多の下位世界を守るために破壊神ベヅァーに対抗する力を身に着ける為に修行中だったりします。あまりにも長い事やっているから忘れがちですけどね。何しろ800年近くやっているから常人がやるような武者修行とか見聞の旅なんてレベルじゃなくて、最早仙人の修行並ですよ。私たちは仙人と言うには世俗に塗れているけどね。
現在の魔法世界では大戦終了後という事もあってナギやラカンのファンという人が多かったけど、私たちから見ればどうでもいいです。ミーハーみたいに追っかけなんかする気は当然ながらありませんよ。そんな歳でもないからね。
こうして、魔法の習得や、マジックアイテムの解析などを続けて早20年ほどが経ちました。夏休みの時期になったので、そろそろ完全なる世界も本格的に動き出す筈です。
私たちはこの世界では原作に関わるつもりはない。そんな事をしてもメリットなんかありません。他のオリ主ならば3-A組のヒロインたちと関わってあれこれやったりするのでしょうが、私たちはそんなつもりはない。
別に原作を守ろうなんて綺麗事を今更主張するつもりはないですが、わざわざ原作ブレイクするメリットもない。勿論、利益があるなら原作を崩壊させても構わないですが、意味もなく引っ掻き回したりはしません。誰だってただ働きは嫌ですからね。
そういう事ですから、面倒な事にならないようにさっさとこの世界から引き上げる事にします。
20年も造物主が作り出した魔法世界でいろいろと研究をつづけた結果、人造異界の作り方を習得できた。これで別の世界で人造異界を作り出して造物主の真似事もできるようになりましたが、今のところそうする予定はありませんね。何しろわざわざ人造異界なんか作らなくとも下位世界はいくらでもありますから。
そういえば、造物主は火星の人造異界である魔法世界の崩壊という状況で世界を救うために奔走していますが、悪役扱いになっていろいろと不憫な方ですね。仮に私が人造異界を作ったとして、その人造異界が崩壊の危機に陥っても面倒なので放置するでしょうね。
それを考えると造物主はいい人ですね。いや私が冷酷なだけかな。メリットにならない存在など容易く切り捨てる事に躊躇いすら覚えないですから。私も悪になったものです。
まぁそんな事はどうでもいいですが、この世界では極力原作に関わっていないから多分原作通り終了すると思う。そういう風にならなくて、この魔法世界が滅び悲劇的な最後を遂げても私たちには関係ないからどうでもいいです。