二人の魔女   作:ADONIS+

28 / 47
※28は、『Fate/stay night』の世界が舞台になります。


Fate/stay night
28.神代の魔術(古代ギリシャ編)


 ネギま世界から引き上げた私たちは、型月世界に行くことにした。この型月世界というのは『月姫』『空の境界』『Fate/stay night』『魔法使いの夜』などの下位世界だ。

 

 ここでは魔術を学ぼうと思うが、型月世界では神代の時代が魔術の全盛期で、この当時の魔術師はかなりの能力を持っていたが、時代が過ぎるごとに神秘は失われてしまい21世紀には魔術は見る影もなく衰退してしまっている。

 

 そうした事から最初は21世紀に行こうかと思っていたが、どうせなら全盛期の神代の時代に行って魔術を習得した方がいいと判断して、紀元前15世紀の古代ギリシャに来た。

 

 思い切ってかなり古い時代に来てしまいましたが、やたら古いとはいえ文明はあったので街並みはそれなりでした。といっても時代が古すぎたのでド田舎を通り越した街です。一応金銀や宝石などが価値があったので、それらでお金の調達ができたから問題ありませんよ。

 

 しかし、ネギま世界のように魔術の書物でも買おうとしても、この世界ではそうはいかなかった。何しろ印刷技術どころか製紙技術すらないから本自体がない。というか羊皮紙を使った羊皮紙本が登場するのが紀元前2世紀頃で、15世紀になってから紙を使用した紙本が登場するという話なので、この時代にないのは当たり前ですね。

 

 そんな訳で本を買って知識を得るという手段は使えない。

 

 そこで魔術師に直接弟子入りするという手段を取る事にした。原作の魔術師の設定からこれは無理かなと思っていたが、案外簡単に行きましたね。

 

 実はこの世界では原作開始時期と違って神代の時代では魔術の存在が秘匿されていなかった。魔術や魔術師が普通に人々に知られていたし、魔術師を探そうとすれば案外簡単に探すことができた。

 

 ここで驚いたのが、その魔術師が魔術を教える私塾をやっていた事だった。よく考えたら魔術の研究にはお金がかかる物が多い。権力者だったら何とかなるが、並程度の一般人では魔術の研究は難しい。

 

 その魔術師も先祖は権力者だったが没落してしまった為にお金を稼ぐために私塾をやっているらしい。確かに権力者の家でも権力を持ち続けるとは限らず没落してしまうのはよくある話ですね。

 

 そんな没落魔術師になると資金調達が大変です。そうなると、そこいらの農民とかやっていてもそれなりのお金は稼げないから、特技を活かして私塾をやるのは理解できます。

 

 私たちとしては問題ないどころかむしろ好都合だったので、高額の代価を支払ってその魔術師から魔術を教わる事にした。

 

 こうして魔術を学習した私たちですが、さすがに本もない世界では知識の習得に手間が掛かり学習に手間取りましたね。

 

 しかし、その魔術師が持っていた魔術礼装とかはかなり優秀な物ばかりだったので解析してそれらの知識を理解したりした。

 

 そんな私たちの能力はその魔術師をして稀代の天才と言わしめる程の者で、あっという間に師から吸収しつくしたので魔術師として独立する事になった。

 

 そこで適当な場所で工房を作り上げた。

 

 本当はこの世界に闘神都市を持ち込んでそこを拠点にしたかったが、そんなことをすれば抑止が働く恐れがあったので自重しておいた。それと下手に英霊と祭り上げられても困るから余計な活躍はしないようにした。要するに世間にあまり関わらずに世捨て人の様な暮らしをしていた。

 

 お金だけはあるから、人と関わる必要はあまりないですからその辺りは楽ですね。工房に籠って魔術の研究にふける日々で、それなりに楽しめましたよ。何しろこの世界の魔術は奥が深い幅広くやろうとすると私たちでもかなり時間がかかります。

 

 最もこの世界の魔術は根源に到達することを目的にしている為かどうも効率が悪い。特に戦闘系では使い物にならないですね。

 

 基本的に暗示や結界とかが重宝できますが、粗方の魔術を学習したら人形作りとか魔術礼装製作とかの物作り系の魔術を主に研究する事にした。私たちは根源なんか目指していないので、どうしてもそういう方面に向かってしまいます。

 

 こうして、この世界で二百年ほど魔術の研究を好き勝手にやりました。そういえばこの間コルキス王国のメディア王女がいろいろとやらかしたという噂を聞きましたね。それを聞いてそういえば原作に登場したキャスターはこの時代の出身だったと思い出した。

 

 思えばキャスターは女神ヘラによって散々な目に合っていますね。というかギリシャ神話の神々はまともな神がほとんどいないですよ。案外現代の欧州が一神教のキリスト教になっているのも土着の宗教に嫌気が指したからかもしれない、と思えるほど困った方々である。

 

 実は神代の時代なだけにこの世界には神々が普通にいるが、私たちはそれらと関わらいようにしていた。神々というのは気分屋であるし、理不尽な事で呪いをかけたりするから関わりたくないです。まさにさわらぬ神に祟りなしですね。

 

 さて、型月世界の魔術研究も十分やったので、そろそろ引き上げるとしますか。もうこの世界で得られる物はないし、いい加減低レベルの食事や文化しかない古代ギリシャには嫌気が指しました。それに抑止とかがあるこの世界は何気に制限が多くて面倒ですからね。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。