二人の魔女   作:ADONIS+

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※30は、『LUNAR2 エターナルブルー』の世界が舞台になります。


LUNAR2 エターナルブルー
30.RPGのお約束(LUNAR編)


 FF5の世界から引き上げた私たちは『LUNAR2 エターナルブルー』の世界に訪れていた。この世界の原作は魔法世界ルナを舞台にしたRPG(ロールプレイングゲーム)だ。

 

 RPGなだけにこの世界の魔法は戦闘に長けている。といっても、この世界で使用する魔法辺りはRPGの世界としてはありきたりなのでそこまで注目するに足るものではないが、それでも異なる魔法形式を習得するのは魔法技術向上の役に立つだろう。

 

 このLUNAR世界で魔法を習得しようとするなら魔法都市ヴェーンで学ぶのが最も適しているだろうが、ヴェーンは歴史と伝統のある由緒正しい魔法ギルドだけあって私たちのように身元が確かでない人間が容易に学べる場所ではない。

 

 しかし、LUNAR2の時代ではヴェーンは衰退しておりかつての権威ある魔法ギルドの繁栄は見る影もない。そんな状況なだけに魔法ギルドの現当主レミーナ・オーサは物事を損得勘定で考える事が多いが、それが悪いわけではない。むしろ金を積めば容易に便宜を図ってくれるだけに話が早いのだ。その為、この時代を選んだわけです。

 

 そんなわけで、レミーナに大量のお金を渡してヴェーンでの魔法を学ぶことにした。私とアイシャは魔法ギルドに所属していない外部の者でありながら魔法を学び、ヴェーンの所蔵されている書物や資料などを閲覧していく。

 

 普通ならそんな勝手なことは許されないでしょうが、金を積めばそれができる。これがお金の力です。といっても、錬金を使えば金銀財宝なんていくらでも用意できるものだから私たちとレミーナでは金銀の価値はまるで違います。何せ私にとってはそこら辺の石ころ程度の物でもレミーナにとっては宝の山ですから。

 

 こうして、魔法の知識を習得したわけですが、この世界はRPGだけに魔法を習得するにはレベルアップしなければならない。その為、私とアイシャはモンスター退治を行いレベルアップに励み魔法習得に励むことにした。幸いこの世界のモンスターは私やアイシャの敵ではなく、私たち二人のパーティでも問題なくレベルアップができ、一通りの魔法を習得できたのである。

 

 

 

 さて、ここでRPGのお約束と言えばステータス・ウィンドウにアイテムボックスでしょうが、残念ながらこの世界にはそのようなものは存在しない。というか、RPGの代表的作品であるドラゴンクエストやファイナルファンタジーの世界でもそれらはなかった。

 

 つまりゲームではキャラクターのステータスを見る事やアイテムやお金を自由自在に出し入れが可能でしたが、実際にその世界に来たらできなかった。ゲームでできたことはまさにご都合主義だったわけですね。

 

 ステータスはともかくアイテムなどはいちいち持ち歩くのが嫌だったので監察軍が天地無用の世界から入手した亜空間収納技術を用いて様々な物品を亜空間に収納していましたが、ここは魔女らしく魔法で何とかしてみるのもいいかもでしょう。というわけで、新たにステータス・ウィンドウとアイテムボックスの魔法を作り出した。

 

 まず、ステータス・ウィンドウはファイナルファンタジーのライブラの魔法を参考にした。このライブラは対象のステータスや弱点を知ることができる魔法で、それを自分や味方に適応させたのだ。

 

 次に、アイテムボックスは『魔法先生ネギま!』のダイオラマ魔法球に使われている時間と空間制御魔法と、『ファイナルファンタジーV』の時空魔法を用いて、新しい時空魔法として形成した。

 

 このアイテムボックスは理論上ならば容量無限で収納された物品は時間が停止するので腐敗や劣化がない。つまり暖かい食べ物を収納しておけばいつまでも冷めることなく、アイテムボックスから出せば暖かい食べ物がそのままの食事をいつでも食べることができるし、アイスクリームなども溶けることがなく、冷たいままで保管できる優れものなのだ。

 

 ぶっちゃけると、アイテムボックスに入れていたら、物品が劣化しましたとか、食料が腐ってしまいましたなんて事になったら使いにくいですからそれも当然ですね。

 

 

 

 この二つの魔法によってRPGらしくなりましたが、せっかくLUNARというRPGの世界にいるわけですからよりRPGごっこを楽しむのもいいでしょう。というわけで、魔導人形をアバターとして遠隔操作してみた。やはりRPGというのは生身の身体で直接戦うのではなくプレイヤーがキャラクターを操作するものですからね。

 

 この魔導人形にはステータス・ウィンドウとアイテムボックスを統合して開発したメニュー・ウィンドウという魔法を組み込んでおいた。やはりRPGといえばメニューを表示して操作するものですからね。

 

 このメニュー・ウィンドウは、ステータス、アイテム、装備、魔法、スキル、パーティ、オプション、ログアウトなどRPGを参考にした項目を揃えて操作できるようにしていた。ログアウトは完全に遊び要素で、オプションは細かい設定などをできるようにしています。こうした、新魔法の効果もありLUNAR世界でのRPGごっこはそれなりに楽しめた。

 

 結局、このLUNAR世界では魔法の習得や開発などで二年ほど滞在して引き上げることになりました。尚、この世界で開発した新魔法はとある並行世界において偽VRMMORPG制作に大いに役に立つことになるのであるが、それは完全に余談である。




解説

■錬金
『ゼロの使い魔』世界の土の系統魔法で、原子配列変換によって黄金すらも作れる魔法である。

■ダイオラマ魔法球
『魔法先生ネギま!』世界のマジックアイテム。一定の空間をミニチュアサイズの箱庭に収納することができ、内部の時間を加速させることが可能。
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