ラブライブ!!サンシャイン!〜文学少女の恋煩い〜 作:花陽ラブ
「………」
「えっと……ダイヤさん、これは一体」
俺は今、ルビィちゃんの家に居るわけなんだが
一体何故、俺が黒澤家に居るんだと訳を話すと
朝、いつもの様に出掛けようとしたら
急に黒い車が現れて中から黒スーツを着た厳つい人達が俺を車の中に入れて
連れて来られたのが黒澤家って訳だ
そして、今はルビィちゃんの部屋の前にダイヤさんと一緒に居る
「ルビィが1回も部屋から出てきませんの…」
ダイヤさんは心配そうに部屋の前に立っている
俺に状況を説明してくれた
どうやら、あの特訓以来
ルビィちゃんは1回も部屋から出てこないようだ
何故だ……?心配だな
「それで、俺は何をしたら」
「貴方になら、ルビィは喋ってくれると思いまして」
「申し訳ないですが、ルビィの事をよろしくお願いします」
ダイヤさんからのお願いを俺は頷いて
ルビィちゃんの部屋の前に立ち
ノックをする
「ルビィちゃん…俺、正斗だけど」
「……木田くん?」
ルビィちゃんの声が聞こえた
どうやら元気のようだ、良かった
「ダイヤさんから聞いたよ…なんで部屋から出てこないの?大丈夫?」
「………」
俺が聞いたら、黙ってしまった
俺にも話せないのかな?
「もし良かったら、俺に話してくれない?」
「だ、ダメ!……木田くんには、話せられない」
ルビィちゃんは大きな声を出して
俺には話せないと言われた
えっ……なんだかショックだ
「そ、そうか……話せないか」
「る、ルビィの友達のお話なんだけど……」
「その子にはね、好きな人が居て…男の子で唯一話せる人で……大切な人なんだって、でもその大切な人には幼馴染みの子が居てその子とも友達」
「幼馴染みの子は多分だけど、その大切な人の事が大好きなんだって……ル、じゃなくてその子にとって2人は大切な人、大切な友達……だからどうしたら良いのかなって」
「……」
落ち込んだ俺に
ルビィちゃんは友達の話を話してくれた
なるほど、ルビィちゃんはその話を聞いて
悩んでいたのか、優しい子だな
「俺の意見だけど…ルビィちゃんの友達」
「すげー優しい子だね…友達と好きな人との間に悩んだりして、凄いよ」
「俺なら我慢出来ないや……好きで居て良いと思うよ、自分の気持ちに嘘を付いたらダメだよ」
「っ……ひっ……」
中からルビィちゃんのすすり泣く声が聞こえた
えっ泣いてる!?
「ルビィちゃん!?大丈夫!??」
「だ、大丈夫……ルビィなら、大丈夫」
「木田くんの気持ち……友達に教えるね」
「うん……そうしてあげて」
ルビィちゃんの問題はとりあえずは解決した
ルビィちゃんは部屋から出てきて、すぐさまお風呂に連れて行かれた
どんなに閉じこもっていたんだろう
俺を玄関まで迎えに来てくれたダイヤさん
でもダイヤさんの表情はどこか悲しげだ…
「じゃあ、俺…帰りますね」
「えぇ、今日はありがとうございました」
「ルビィは優しい子です…これからもよろしくお願いしますね」
「わかってます…ありがとうございました」
俺は玄関の扉を開け、ダイヤさんに頭を下げてからゆっくり閉めて
家まで帰った
ダイヤさんはひっそりと独り言を呟いた
「これ以上…ルビィを苦しめるのはやめて頂きたいですわ」
「貴方はなんにもわかっていませんわ……なんにも」