ラブライブ!!サンシャイン!〜文学少女の恋煩い〜 作:花陽ラブ
「………」
黒澤家…沼津市の中でも名家だ
小原家と一二を争う、財力を持っている
名家の事情なんて俺には難しくてわからない
でも、友達が頑張っている
目標に向かっている
そんな理由で諦めないとダメなんておかしい
「はぁ……よし!」
俺は深呼吸をして
決心をしてから家の扉を開いた
そこには黒いスーツを着た
いかつい人達が俺を待っていたらしく
俺は自分でもわかるぐらいに
顔が青ざめて血の気が引いた
「はは……失礼しま」
今日はちょっと帰ろうと
扉を閉めようとした瞬間
スーツの1人に腕を掴まれて
中に入れられて、どこかに連れられた
「いたっ!!……いつつ」
俺はどこ広い部屋にほおりこまれた
打ってしまった所を抑えながら
周りを見渡す、ここはどこだ
「木田くん……」
俺が今、1番聞きたかった声だ
俺がこの家に来た理由
本人の気持ちも聞きたかった
俺は声がした方向を向いた
「ルビィちゃん…」
下を向いて、申し訳なさそうな顔をしている
ルビィちゃんの横にはお父さんが居た
この人がルビィちゃんを嫁に行かそうとしている
張本人
「久しぶりだね、木田くん」
「お久しぶりです、おじさん」
襖が空いた
ダイヤさんと鞠莉さんもやってきた
「うむ…ダイヤ、お前か」
「木田くんや小原のお嬢さんに話したのは」
「………」
あのダイヤさんも少し怯えているようだ
さすが、名家の大黒柱
威厳が違う
でもそんな事で諦めたらダメだろう
「あの!ルビィちゃんの結婚、やめてくれませんか!」
「何故だ?確かに君には大きな貸しがある」
「だが、これは我が黒澤家の今後の為なんだ…無関係な君が首を突っ込んで良い話じゃない」
確かに俺は無関係だ
ルビィちゃんの未来をもしかしたら無茶苦茶にあるかも知れない
でも、あのスクールアイドルをやっている楽しそうな君を失っていいのか?
今の君からは楽しそうには見えない
今の君からは……助けてって
伝わってくる
「確かに俺は関係ないです…でも」
「貴方が知らないルビィちゃんを俺は知っています、ルビィちゃんは今頑張ってアイドルをしています!自分が大好きな物になれた、今……ルビィちゃんは輝いてます」
「彼女から……ルビィちゃんからスクールアイドルと友達を取らないであげて下さい」
「………」
「私からもお願いします、今…彼女は学生生活で今1番楽しい時期でしょう」
「1番輝いている…そんな時間を奪ってあげないで下さい」
俺と鞠莉さんはお父さんの前で頭を下げた
お父さんはどんな顔をしているだろう
ルビィちゃんはどんな顔をしているだろうか
「ならん……」
「この結婚は既に決まっている事だ、相手の方も楽しみにしている今更変更は出来ない…話が以上なら帰ってくれ」
「ちょっ……待って下さい!」
「くっ、ダイヤはお父さん似って事がわかったわ」
お父さんはスーツの人に俺と鞠莉さんを帰すように指示し
スーツの人達に抑えられて暴れるがビクともしない
「ルビィちゃん!!ルビィちゃんの気持ちは…君の気持ちを聞いてない!」
「お願いだ!!俺達と……会わないなんて口にしないでくれ!!!!ルビィちゃん!」
俺の言葉を聞いて
涙を流す、ルビィちゃん
「ひっ……やだ…」
「木田…くん………達と、会わないの…やだ」
ルビィちゃんの言葉にお父さんは歩きを止まり
ルビィちゃんの言葉を聞く
「どうゆう事だ…?ルビィ」
「ルビィ…もっと、スクールアイドルしたい」
「もっともっと……友達と仲良くしたい、今の友達と離れたくない」
「お父様……私からもお願い致します」
「ルビィを…せめて今だけは自由にさせて下さい」
「…………」
「…わかった、向こうにはルビィが卒業するまでは待てと言っておこう」
ルビィちゃんとダイヤさんが頭を下げ
お父さんはしばらく考えて
ルビィちゃんが卒業するまでは自由にして良いと許可が出た
「や、やったぁぁぁぁぁ!!!!」
「oh!やりまシター!!!!」
俺と鞠莉さんはスーツの人から解放されて
喜んだ
これでルビィちゃんとまた一緒に遊べる
まだ一緒に居られる
なんて喜んでいたら
ルビィちゃんから俺に抱きついてきた
「る、ルビィちゃん!??」
「……りがとう」
「正斗くん……ありがとう」
ルビィちゃんは涙を流して俺にお礼を言っている
ありがとうを言いたいのは俺の方だよ
俺はルビィちゃんの頭を優しく撫でた
「正斗さん……」
「ルビィをそんな風にして良いなど許可をした覚えはありませんわよ?」
物凄くドスが聞いた
声で俺に話しかけてきたダイヤさん
周りには抱き着いているルビィちゃん以外
居なくなっている
「はは………お手柔らかに」
黒澤家に俺の悲鳴が
響き渡った