ラブライブ!!サンシャイン!〜文学少女の恋煩い〜 作:花陽ラブ
学校から帰ってきて
俺は家の前に赤髪ツインテールの友人らしき人物が座っている
このシチュエーション、前にもあったな…
なんて考えながら座っている友人に話し掛けてみる
「る、ルビィちゃん…?」
「……木田くん?」
やっぱりルビィちゃんだ
少し泣いていたのか、涙目になっている
なんとなく、予想出来る理由を聞いてみる
「ダイヤさんと何かあったの?」
「……お姉ちゃんの」
「お姉ちゃんの………スイートポテト食べちゃった」
お、思ってる以上に
く…くだらない理由だった!??
「そのスイートポテトね…お姉ちゃんのクラスメイトから貰ったみたいで」
「それを楽しみにしてて…名前まで書いてた」
そこまでしてる奴を何故に食べちゃったんだ
ルビィちゃん…
マルちゃんといい、なんで食い意地をはっているんだ
「お姉ちゃん凄く悲しそうな顔してた…」
「ルビィ……とんでもないしちゃったんだなって思って…木田くんの所に来ました」
そ、そうなんですか……
外も暗くなってきたし、ルビィちゃんを帰すわけには行かないし
とりあえず、家に入れるか
「外も暗くなってきたし、ルビィちゃん」
「ウチに入りなよ」
「えっ……?」
「木田くんの……お家に?」
ルビィちゃんはみるみる顔が真っ赤になっていく
あ、あれ?ルビィちゃん?
真っ赤になってそのまま動かなくなった
俺はまさかと思い
ルビィちゃんを確認したら…気絶している
俺は気絶しているルビィちゃんをおんぶして
家に入った
ルビィちゃんをおんぶしたまま、自分の部屋に入り
ベッドに寝かした
とりあえず、マルちゃんにだけでも連絡するか
と思い、携帯を確認したら
「電話が……20件!?」
自分の目を疑った
自分の携帯にこんなに電話が来るはずがない
一体誰からか、確認をした
「あっ……ダイヤさんだ」
やっぱりルビィちゃん
ダイヤさんには黙って出て行ったのか
こんなに掛けているのだからめちゃくちゃ心配しているだろう
俺は電話を掛けてみる
「正斗さぁぁぁぁぁん!!!!ルビィがぁぁぁぁぁ!!!!」
すぐに掛かり
普段のダイヤさんから想像出来ない
泣き声で俺の名前を呼ぶ
「遅くなってすいません…ルビィちゃんなら大丈夫ですよ」
「今は疲れているのか寝ていますから…」
「ほ、ほんとですか!??なら今すぐ迎えに行きますわ!!」
「あっ…それならちょっと待ってあげて下さい」
「ルビィちゃんにはしっかり言っておきますから…明日には帰します」
俺はダイヤさんを納得させて
電話を切る
そのあと、マルちゃんにも連絡した
「そうなんだ…ルビィちゃんなら大丈夫ずら」
「しっかり謝られるよ…」
「うん…そうだね」
マルちゃんの電話を切り
ルビィちゃんが起きたようだ
「あっ……起きたんだね、ルビィちゃん」
「んん……木田くん?」
「へっ……!??」
ルビィちゃんが起きて、目を擦りながら
周りを見て、自分が寝ていたベッドを見た
「き、木田くんの……ベッド?」
「ぴ……ピギィィィィィィ!!」
「ちょっ……ルビィちゃん!?」
俺のベッドで寝ていたのがびっくりしたのか
飛び起きて、階段でルビィちゃんが落ちてしまい
凄い音がした
「いたた……」
「大丈夫!?ルビィちゃん」
お尻を打ったのか、お尻をさすっている
俺は慌ててルビィちゃんに聞く
「だ、大丈夫……ごめんなさい」
「ルビィ…ドジだから」
「大丈夫だよ…」
「ルビィちゃんなら謝られるよ…しっかり謝って、ダイヤさんを安心させてあげて」
ルビィちゃんは黙って頷いた
その日は
俺の家で泊まり
朝早くに、俺が黒澤家までルビィちゃんを送った
「お姉ちゃん!!」
「ルビィ!!」
家の前にダイヤさんが待っていた
ルビィちゃんはダイヤさんを見付けて、すぐに抱き着いた
「お姉ちゃん……ごめんなさい、ルビィ」
「お姉ちゃんが楽しみにしてたの食べちゃって、あんなに楽しみにしてたの知らなくて……ごめんなさい」
「もう大丈夫ですわ…あなたが無事で何よりです」
「…あなたが私のを食べちゃうのはいつもの事ですし……もうすぐ食べられなくなるのは寂しいですが」
そうか……ダイヤさんは
卒業したら東京の大学に行っちゃんだよな
寂しくなるな…
「……あなたまで泣いてどうするのですか」
ダイヤさんが俺を見て
泣いていると言われて驚いた
俺…泣いていたのか
なんで……なんで泣いているんだよ
「仕方ない殿方ですわ……ほら泣きやみなさい」
ダイヤさんは優しく俺の頭を撫でてくれた
今まで撫でてくれた中で一番優しかった気がする
「俺……寂しいです」
「ダイヤさん…」
「わかっていますわ……わかってます」
今日だけは
ダイヤさんに甘えてもいいよな