ラブライブ!!サンシャイン!〜文学少女の恋煩い〜   作:花陽ラブ

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涙の理由

「マルちゃん!!待ってよ!」

 

俺は走るマルちゃんを追い掛けている

昨日から様子がおかしかった

いつもはたくさん食べるご飯を食べなかった

いつも可愛らしい笑顔を見せてくれるのに見せてくれなかった…

元気で優しいマルちゃんが居なかった

なんで……マルちゃん

 

 

「マルちゃん!やっと……捕まえた」

 

「離してほしいずら……」

 

俺はようやくマルちゃんに追い付いて

手を強く握って離さないようにした

それでも振り払おうとするマルちゃん

 

俺の顔を一切見ない

こんなのマルちゃんじゃないよ…

 

「マルちゃん、昨日からどうしたの?」

 

「なんでもないずら……離してよ…」

 

下を向いたままのマルちゃんの下から

何かぽたぽたと落ちている

体を震わせている、泣いてる?

 

「マルちゃん……何かあったのか話して」

 

「うっさい!!!!」

 

俺はマルちゃんの顔を無理矢理上げて

見たら、大粒の涙を流していた

その時にマルちゃんは今まで聞いた事がないぐらい

大きな声で俺に怒り

俺はびっくりしてその瞬間にまたマルちゃんは逃げてしまった

 

 

「あらら〜?2人とも喧嘩しちゃったの…?」

 

「百瀬……何か知ってるのか?」

 

「私は何も知らないよ…?国木田さんが機嫌悪いだけじゃないの?」

 

「マルちゃんは機嫌が悪いだけであんな事しない!!」

「お前と知り合ってからだよな…何か知らないか?」

 

たまたま通りかかった百瀬が俺に近付いてきた

百瀬なら何か知らないのか

彼女と知り合ってからのマルちゃんがおかしい

しかし、百瀬自体は話してくれそうにないか…

 

「知らないよ……私はただ」

「このままだったら…正斗が離れちゃうよって話しただけだよ」

 

百瀬は普段から変わらない笑顔で

俺に言った

何を言ってるんだ…俺がマルちゃんから離れる訳ないだろう

俺は……マルちゃんの事が

 

「どこ行くの…?」

「私より国木田さんを選ぶの?」

 

マルちゃんを追いかけようと行こうとした

俺の制服の袖を掴む百瀬

俺は百瀬が掴んでいる袖を離して

黙ってマルちゃんを追い掛けた

 

「…………ちっ」

 

 

 

俺はマルちゃんを流したが

どこにも居ない

しばらくしてから善子からのLINEで

既に帰っていて家に居ると来ていた

えっ!?家なのか

 

良かった……

俺は既に家に居ると言う事に安心した

マルちゃんに何かあったら、俺は…

いやだ

 

俺も内浦に帰ってきて

そのまま、マルちゃんの家にやってきた

 

「えっ?会いたくない?」

 

「えぇ…マルちゃん、自分の部屋から出てこなくて…」

「喧嘩でもしちゃったのかい?」

 

マルちゃんのおばあちゃんに会いたいと伝えたら

マルちゃんが拒否をしていると言われた

おばあちゃんも心配そうだ…無理矢理でも行くか

 

「ごめん…喧嘩しちゃってさ」

「今から謝りに行くからいいよね」

 

「早く仲直りしてね?」

 

俺は家に上がり

マルちゃんが居る部屋まで行く

 

部屋にはプレートがあり

マルちゃんの部屋と書かれている

俺はノックをした

 

「マルちゃん……俺、正斗」

 

当然、返事がない

どうしても俺は知りたい

マルちゃんが元気ないのはやだ…

 

「昨日から元気ないのさ…」

「百瀬に何か言われたの?」

 

「なんにもないずら……谷崎さんは悪くないずら」

 

部屋の中からマルちゃんの声が聞こえた

良かった…返事が聞けた

 

「じゃあ、なんで…?」

 

「オラが……オラが田舎者だから」

「変な訛りもするし…女の子なのにオラって言っちゃうし、そんなマルと一緒に居たら、正斗くんまで田舎者扱いされちゃうずら…そんなのいやずら」

 

だんだん、声が鼻声になっている

泣いているのか…そんな事

 

俺はそんな事……

俺は思い切りマルちゃんのドアを開けて

少し壊してしまった

あとで修理代だそう

 

「ずらっ!?ま……正斗くん」

 

「バカ!!俺はそんな事は気にしない!もし周りの奴らがそんな事を言うなら俺が言ってあげる!」

「マルちゃんは世界で1番可愛い!って……俺は、そんなマルちゃんだから一緒に居たんだよ、これからもずっと」

 

俺はマルちゃんをゆっくり抱き締めた

周りの奴らがバカにしても

俺だけは絶対に離れない

俺がそんなの許さない

 

マルちゃんは…世界で1番だよ

 

「ほんとに?ほんとに離れないずらか?」

「沼津には色んな可愛い女の子居るずらよ?それなのにマルちゃんと一緒に居てくれるずら?」

 

「当たり前だよ!俺はマルちゃんが1番だよ」

 

「ふふ……ありがと」

 

ようやく見れた

彼女の笑顔は

これまで見た中で1番可愛らしかった…

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