ラブライブ!!サンシャイン!〜文学少女の恋煩い〜   作:花陽ラブ

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百瀬の過去

「ホームランずら〜!!!!」

 

全国高等学校野球選手権大会

ここで有名になれば

プロの世界で活躍出来るかもしれない

 

夢のある大会だ

俺は今、幼馴染みとの約束を果たす為に優勝を目指す

もう二度と彼女を泣かさない

 

ただそれだけだ!!

 

 

順調に試合を勝ち進む

準決勝まで勝ち進めた

 

「お疲れ様、正斗くん」

 

「ありがと、マルちゃん…」

 

季節は夏

めちゃくちゃ暑い、水分補給をすぐしないと

熱中症とかで倒れてしまいそうだ

俺はマルちゃんから貰った、スポーツドリンクを飲む

 

「客席から見てたずら…凄かった」

 

「うん、みんな凄いよ…流石勝利の女神様達が居るだけあるよ」

 

「ふふ…みんなが頑張ってるからだよ」

「明日も頑張ってね?正斗くん」

 

マルちゃんは笑顔で笑って

エールをくれた

よし、あともうちょっとだ!気を許さずに頑張るぞ!!

 

〜準決勝〜

 

「キャプテン木田正斗くん率いる沼津高校、決勝戦進出!!!!」

 

「やったね花丸ちゃん!!」

 

「うん……うん…」

 

試合は少々危なかったけど

みんなが頑張ってくれたおかげで

決勝まで行けた

あと1つだ!あと1つで

 

約束が果たせるよ

マルちゃん

俺は客席に居る、マルちゃんを見付けて

笑顔でピースした

マルちゃんも少し涙目になっていたが

ピースしてくれた

 

「………いよいよだ」

 

君に告白する

そして幸せにしてみせる!

 

 

〜試合終了後〜

 

「ちょっと、話があるんだけど」

 

「百瀬…」

 

試合が終わり

みんなで晩御飯を食べ終わってから、帰ろうと準備をしていたら

百瀬が話し掛けてきた

あの日以来、話し掛けて来なかった百瀬

久しぶりだな…

俺は頷いて

百瀬に付いていく事にした

 

 

「ここなら良いかな…」

 

「百瀬……お前、よく俺を呼べたな…俺はお前を「知ってるわよ…あんな事して許して下さいなんて流石に言わないわ…私がした事は許されない事なんだもん」

 

少し離れた所に公園があり

そこで話す事にした

 

「覚えてる?私と正斗が初めて会った時の事…」

 

「あぁー中学生の時だったな…お前が不良って呼ばれていた時代な」

 

 

懐かしいな

俺と百瀬の出会いは…たまたま俺が体育館裏に来てた時だ

 

〜中学時代〜

 

「はぁームカつく…あいつ」

 

「谷崎さんだよな…?ダメだろう、中学生がタバコなんて」

 

「はぁー?お前誰?私に気軽に話し掛けないでよ、気持ち悪い」

 

体育館裏に煙が見えたので覗いたら

同じクラスだった百瀬が居た、当時の百瀬は

不良少女で沼津一危ない奴だと、有名だった

周りからは関わるなと言われたけど

関わってしまったのだ

 

「俺はお前と同じクラスの木田正斗だ…クラスメイトがタバコを吸っていたら止めたくなるだろう」

「どんだけ、悪い奴だか知らないけど…女の子なんだからさ」

 

「……変な奴」

 

 

それが百瀬との初めての会話

 

そこから俺は百瀬に話し掛けたりした

まぁ、百瀬本人はすげー嫌がっていたけど

 

ある日、俺と百瀬がある程度仲良くなった時だ

 

「なぁ…木田」

 

「ん?なんだよ…」

 

「なんで…私に話し掛けるんだよ、私と一緒に居たら木田まで危ない噂が」

 

「そんなの関係ないよ…周りがどう思うが、俺はお前と仲良くしたいんだよ……それだけだ」

 

 

ある日

世間は夏休み

 

 

俺は沼津で買い物をして

夜になったので帰ろうとしていたら

百瀬に似た奴がおじさんと一緒にホテルに入ろうとしていた

おいおい…マジか

 

「谷崎!!」

 

「っ……木田」

 

「お前……誰だよ、その人…どこに入ろうとしているんだよ」

 

「あぁ〜?なんだお前……今から百瀬ちゃんは百瀬ちゃんママみたいに身体を売るんだよ!たくさん売ってどこか分からない男の遺伝子を持った子供が出来るまでな!!」

 

百瀬は自分の過去を話したがらない

あんまり、しつこく言うのも可哀想だと

深くは行かなかった

 

まさか、そんな事が…

 

「やめろ!!木田にそんな話を聞かせるな!」

 

「うっせぇな!今から俺に抱かれるビッチは黙ってろ!!!!」

 

おじさんは百瀬を思い切り、グーで殴った

俺は殴られた、百瀬を見てプチと切れた

 

「何をしてんだお前!!!!」

 

俺はおじさんを殴り

おじさんが怯んだ隙に百瀬を連れてどこかに逃げた

 

 

「離してよ、木田!私の過去を知ってなんでお前が怒るんだよ」

 

「お前は!!!!もっと自分を大切にしろ、お前はお前の道を歩けば良いだろう…お前のお母さんの真似しなくたって」

 

「っ……お前に何がわかるんだよ、お前みたいにぬくぬくと温かい家庭があって周りに優しくされた人間に唯一の家族の母親から見捨てられた私の気持ちがわかるのか!!誰も私を見てくれない!誰も私を怒ってくれない!!!」

 

「俺が見てやる!俺がお前を見ててやる…だからあんな真似をするな」

 

〜〜

 

それから百瀬は不良を辞めて

今に至る

 

「あの日から正斗は私の事を見てくれた」

「私には正斗がいるから大丈夫…これからも、なのに正斗には幼馴染みが居た……あんな地味な奴が正斗の幼馴染み?ふざけないで!私が知らない正斗をあいつが知ってる?それが1番ムカついたわ…だから私はあいつを潰そうとしたの」

 

「………ごめん百瀬」

 

「えっ?何を謝るのよ…私は正斗の大切な人を潰すって言ったのよ?なんで正斗が謝るのよ…ふざけないでよ!!」

 

「お前をそんな風にしたのは俺だ」

「もっと、気を使えたら良かったな…」

 

「やめてよ…謝るのは私の方だよ」

「私………わた…ごめんなさい、ごめん……なさい」

 

俺は百瀬がここまで気持ちを強く俺を想っていた

俺はそれに気付かず、ここまでなるまで気付いてやれなかった

ごめんな、百瀬……しっかり気付いてやれなくて

ごめん

俺は優しく百瀬の頭を撫でた

 

「やめてよ…優しくしないで」

「おね……がい…」

 

「………ごめんな」

 

百瀬は大粒の涙を流し

俺の前で泣いた

 

今までの事

全てを償えるとは思ってはいないが

償える分は償うと本人が言った

 

 

 

そして

物語は終わりを迎えようとしている

 

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