ラブライブ!!サンシャイン!〜文学少女の恋煩い〜   作:花陽ラブ

7 / 50
赤髪ツインテールのトラウマ(後編)

「えっ…ルビィちゃんが」

 

ダイヤさんが告げた言葉に

俺やマルちゃんはただ驚いた

 

「そ、そんな事…オラ、全く知らなかったずら」

 

「当たり前ですわ…そう簡単に人に話して良い内容ではないので」

「花丸さんや正斗さんにも嘘の理由を教えました」

 

確かに、男性に襲われた

つまりはレイプをされたって事だ

そんな事を親友だろうと簡単には教えられない

俺はそんな大変な事がルビィちゃんに起きていて

それを知らずにルビィちゃんに接していた俺が悔しくて悲しかった

 

「そうか……だからルビィちゃん」

「中学に入学からしばらく来なかったんだ」

 

「来なかったとゆうより、来れなかったのです」

「あんなルビィを二度と見たくありません…」

 

ダイヤさんは、あの頃のルビィちゃんを思い出しているのだろう

ダイヤさんの顔を見るだけでどれだけ大変だったか

どれだけ悲しかった、伝わるようだった

 

「ダイヤ!!ルビィが目を覚ましたって」

 

「………ルビィ!!」

 

ダイヤさんのお母さんがやって来て、ルビィちゃんが目を覚ましたと伝えてきてくれた

ダイヤさんは誰よりも早く、病院の中に入った

俺もマルちゃんも急いで中に入って、ルビィちゃんの病室に向かう

 

 

 

「ルビィ!!!」

 

「お、お姉ちゃん…」

 

ダイヤさんは病室の扉を開けて、すぐにルビィちゃんを優しく抱き締めた

ダイヤさんが小さい子が泣くみたいに声を出して泣いている、ホッとしたんだろう

安心出来たのだろう、たくさん泣いていた

 

「ルビィちゃん…良かったずら」

 

「ルビィちゃん……良かった」

 

「っ!??…はぁ……はぁ」

 

俺達も病室に入って、ルビィちゃんが起きていて

一安心した

しかし、ルビィちゃんが俺を見た瞬間

 

息が荒くなり

段々、苦しんできた

 

「過呼吸です!早く袋か何かを渡してあげて下さい」

「そこの君!悪いけど、出ていって」

 

「ルビィ!!ゆっくり呼吸して下さい」

 

ルビィちゃんにダイヤさんが袋を渡し

落ち着かせている

俺は看護婦さんに病室から追い出された

そうか……ルビィちゃんにとって、俺は怖い存在になっちゃったのか

トラウマを思い出す…怖い存在に

 

病室から、出ていく俺にルビィちゃんが手を伸ばしていたのは

後に知った

 

 

 

〜数日後〜

 

「ルビィちゃん!お見舞いに来たずら」

 

「花丸ちゃん…いらっしゃい」

 

俺はこっそり、花丸ちゃんとお見舞いに来ている

俺が急に現れたら、また過呼吸になる可能性があるかも知れないので先にマルちゃんが行く事になった

 

「あのね、今日はクラスのみんなとAqoursのメンバーからの寄せ書きと千羽鶴持ってきたずら!」

 

「わぁー!ありがと」

 

病室の中から楽しそうに話す2人

学校のクラスとAqoursメンバーからの寄せ書きを見ているのだろう

 

「あのねルビィちゃん」

「今日、正斗くんも来てるんだ…入れても大丈夫ずら?」

 

「えっ……うん、大丈夫」

 

マルちゃんは俺も来ていると伝えて

ルビィちゃんの許可がおりたのでゆっくりと病室の扉を開けて

入るように伝えてくれた

 

「やぁ、ルビィちゃん」

 

「き、木田くん……こんにちは」

 

俺が入ってきたら、ルビィちゃんの身体は少し震えていた

やっぱりまだ怖いのか、でもルビィちゃんは自分の震えを抑えようと手で抑えていた

 

「ご、ごめんなさい…木田くんは安心出来る人って」

「ルビィ分かっているんだけど、身体が…」

 

「ルビィちゃん、やっぱり俺」

「帰るわ」

 

「帰らないで!!ルビィなら……大丈夫だから」

 

あまりにも震えるルビィちゃんが見てられず

病室の扉を触ろうとしたら

ルビィちゃんが大きな声で止めた

そこからゆっくり、ゆっくりと震えが止まった

 

「ねっ?」

「大丈夫だったでしょ」

 

「ルビィちゃん……俺」

「あの時、君に話し掛けなかったら…本当にごめ「謝らないで」

 

「ルビィ知ってるよ」

「あの時、頭がパニックで何も見えなかったけど、木田が助けてくれた時…声ちゃんと聞こえてたよ?木田くんが助けてくれた」

「ルビィ…嬉しかった、ありがとう」

 

俺が最後まで言う前にルビィちゃんが話し出した

ルビィちゃんが満面の笑顔でお礼を俺に言ってくれた

その瞬間、俺は泣いてしまった

 

責められると思った

お前のせいだと、家族からも責められれと思った

ルビィちゃんの…彼女の笑顔に

俺は救われた

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。