不細工でもモテたい   作:駆け出しの一般人

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素人作品なので温かい目で御願い致します。


11、悪夢と過去と弟と

「おやすみ」

 

そう言って俺は寝ようとしたんだがな、なぜか今になって家族の事を思い出してしまったんだよ。暫く会ってないからな・・・連絡してみるか・・・

 

ま、十秒くらい考えたら寝たんだけどな!

 

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side夢

 

「こっち来るなよ!!」

 

「気持ち悪いな!死ね!!」

 

「やめて!菌が移る!!」

 

「な、なんでみんなそんなこと言うの・・・」

 

「キモイからに決まってだろ!」

 

「そ、そんな・・・俺はただ仲良く・・・」

 

「うるせぇ!もう行こうぜ。こいつと居たら俺らまでキモくなるよ」

 

あぁ、これは中学の時か・・・今思えば懐かしい記憶だ。本当に俺はみんなから嫌われていたな。

 

「グループね~。あいつはハブだな!」

 

「「アハハ!」」

 

(またか、何言っても通じない。抗うだけ無駄)

 

あの時の俺は何もかも生きる気力が無かった。その為、いつも一人、教室にいた。何をするにも一人だ。この容姿のせいで。何度恨んだか。親を。容姿を。自分を。クラスメイトを。さすがに死ぬ勇気はなかったが。

 

「今日も学校へ行くのか」

 

「兄さん、学校嫌なの?」

 

「いや?そんなことないぞ?学校は楽しい場所だ。お前もいつか分かるさ。楓」

 

俺のことを慕ってくれている弟がいた。名は楓(かえで)だ。いつも俺に付き添い、何をするにも一緒だった。心のどこかで救われていたのかもしれなかった。時には良い意味で邪魔だと感じた時だってある。

 

俺は弟に嘘をついている。学校は楽しい場所だと。立場が変われば楽しいかもしれないが俺は少なくとも地獄で楽しくない。いじめにあっているからだ。弟にも同じ経験をしてほしくない。心配をかけたくない。だから、俺は家族に対して空元気で接したのであろうか。

 

「焔、最近悩みでもあるの?」

 

「いや特には。強いて言うなら部屋の隙間風が寒い程度かな」

 

「そう。父さんに言っておくね」

 

姉も両親もいつも心配してくれた。本当にうれしかった。でも、俺は言い出せなかった。心配をかけたくなかったからだ。いつも、自分の心の中に押さえ込んで感情を殺して潰して無心になって学校では本当の意味での空気になっていたのかもしれない。

 

そんなこんなで俺は中学を卒業し逃げるように地元とは遠い高校へ進学した。そこでも俺は中学と同じ存在だった。

 

「なぁ、見ろよあれ。キモくね」

 

「ほんとうだ」

 

ハッキリ言って中学の方がマシだった。本人に聞こえるように直接言ってくれるからだ。しかし、高校では蔭口となり有らぬ噂も立てられる。本当に地獄だった。本当に。慕っていた弟も会うたびに目を見てくる。なにかを見通しているかのように。

 

弟は俺と入れ替わるように中学へ入学した。高校も俺と同じところへ行きたいらしい。ほんとうに慕ってくれていて嬉しかった。

 

「安定のボッチだね・・・」

 

「人生楽しいのかな?」

 

本人たちは聞こえてないと思っているのかもしれないがかなり鮮明に聞こえている。これが三年間続いた。目も濁りきって生きる意味がないようなそんな感じで卒業した。

 

就職しようとしたがこの国のトップに立って見返してやりたいと突然思うようになって有名な大学へ進学を果たした。そして二年目の夏、俺の人生が大きく変わる変化が起きた・・・

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「・・・クソが」

 

久しぶりに嫌な夢を見たな。本当に胸糞悪い。思い出したくない過去だったわ~。でも、今は楽しいからいいや!!いや、でも本当にクソだな。二度と見たくないな。

 

弟か・・・久しぶりに声が聞きたくなったな。電話するか

 

プルプルプル

 

「・・・。・・・。あ、もしもし楓か?」

 

「久しぶりだね兄さん」

 

「あぁ、元気そうで何よりだ」

 

「ところで兄さん。何か変わったことが無いかな?」

 

ん、何だ弟よ。急に話を変えて・・・変わったことか・・・俺がイケメンになったくらいじゃね!?

 

「ん~、俺がイケメンになったくらいしか」

 

「その通りだよ。僕も何故かイケメン扱いになってるんだ。以前住んでた世界とまるで違う。美醜逆転しているんだ。兄さんも僕と同じ価値観だろね」

 

なにこの子。頭良くね・・・まぁ、俺の弟だからな!

 

「やっぱりか。しかしこの世界も中々楽しいぞ」

 

「提督だっけ?仕事しているのは・・・何とも地獄の職場らしいじゃんか」

 

「俺にとっては天国だけどな!」

 

「という事は僕にとっても天国だね!」

 

「あぁ。家族は元気か?」

 

「うん。元気にしているよ。一家そろって美男美女だって近所では有名人になっちゃった。全く皮肉なものだよ」

 

「そうか。元気か。お前の進路はどうなっているんだ?」

 

「僕も兄さんと同じく提督を目指すよ!」

 

「そうか。お前と肩を並べる日が来るのを楽しみにしているぞ!そろそろ仕事始まるから切るわ」

 

「うん、じゃ」

 

久しぶりに聞いた・・・なんか心に来たな。あの夢見た後だからか・・・本当よく俺についてくる気になったな。

 

俺より頭がいいからな・・・階級とか抜かされそう・・・

 

「よし今日も美人と仕事頑張りますか!!」

 

「司令、おはようございます」

 

「今日は不知火か。よろしく頼む」

 

「はい」

 

不知火さん・・・クールで可愛いな・・・頬をムニムニしたい!わかる!?この気持ち!?

 

「今日は比較的仕事が少ない。午後からは自由にしていいぞ」

 

「分かりました」

 

にしても口数が少ない子ですね。しかし、そこがいい!!

 

「不知火よ。この鎮守府についてどう思う」

 

「どう思うと・・・そうですね。みんな雰囲気が良くて過ごしやすいんじゃないでしょうか。ほかの鎮守府と比べ待遇が良くこんな容姿の不知火達にも優しく気遣ってくれますしとても良い鎮守府じゃないかと」

 

「そうか、そこまで言うとはな。私も君たちを誇りに思う。これからもこんな私だがついてきてくれるか」

 

「はい」

 

「その答えがみんなから聞けると良いんだがな・・・」

 

「全員ついてきてくれますよ」

 

「そうなのかな」

 

「そうですよ」

 

なんか辛気臭い話になったけど最終的に俺泣きそうになったわ・・・なにこれ。てか、心泣いてるわ・・・嬉しくてよぉ・・・こんなブスについてきていいのかい!?それはそうと、不知火のやつ、少し顔が赤かったな・・・めっちゃ可愛い。以上だ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

side?

 

僕には尊敬できる兄さんがいる。いつからだろうか兄さんが少しずつおかしくなりはじめたのは。

 

「兄さん、学校楽しい?」

 

「あぁ、楽しいぞ」

 

兄さんは決まって学校の事に関しては嘘をつく。僕に弱いところを見せたくないのだろうか。逆に僕はその姿を見てるのが嫌で嫌で仕方なかった。

 

ハッキリ言って理由は分っていた。学校でのいじめだ。容姿のせいで。兄さんはいつも強がっていた。僕たちに弱いところを見せまいといつも、いつも、無理をして笑顔を作っていた。その表情を見ると心が痛くてどうしようもなかった。

 

小さい頃はよく一緒に遊んでいて本物の笑顔と笑い声を聞いていた。しかし、今は本物の笑顔なんて数年前以上から見てない。

 

あ、後僕が嘘をついていると確信に至った様子があった。目の濁り具合だ。ハッキリ言って二次小説で読んだブラック鎮守府の艦娘のようにだ。そして生気が感じられなかった。いつ自殺してもおかしくないそんな様子。でも、いつも僕に優しくしてくれて時には応援してくれたりと家族思いだった。だから、今もこうして慕い続けているのだろうか。

 

僕は兄の姿を追うように進学、就職をしようとしている。今の兄は、以前と比べて雲泥の差だ。とても生き生きしている。その姿を見てとても嬉しかった。いつかそんな兄と隣で国を守る組織として肩を並べたいと強く思ってしまったのかもしれない。

 

out

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「執務も終わったし・・・暇だな」

 

昼めし食いながらやると意外に早く終わるな。一石二鳥ってやつか!?不知火には行儀が悪いと叱られたが・・・それもまた良き・・・

 

「しかし・・・数が増えたものだな・・・施設とか足りるであろうか」

 

今では130人もの艦娘が此処で暮らしているのじゃ!!ハーレムなのじゃ!!!!

 

はい、結果は大丈夫でした。問題なしと。俺の仕事・・・あ、地下研究所とかかっこよくね!?

 

そうと決まれば明石に相談じゃ!!

 

「明石よ、少しいいか」

 

「なんでしょうか?」

 

「地下に研究所とかどう思う?」

 

「え?もうありますよ?」

 

エッ?何言ってるのかしら?もうありますよって?あぁ?着任した時にはなかっただろうが!!何勝手に作っちゃってんの!?ねぇ!

 

「お、おう?」

 

「す、すみません・・・勝手に作っちゃって・・・」

 

明石よ・・・それは反則だよ・・・ウルウルしてる目でしかも上目遣いだと!?そりゃないよぉ・・・かわいすぎるよぉ・・・

 

「あ、あぁ。大丈夫だ。有意義に使うように」

 

「は、はい!ありがとうございます!!」

 

「ところで明石。何か悩みとかは無いか?」

 

「そうですねぇ~。一人で開発とか修理とかするのでできればその手にたけている艦娘が欲しいなと・・・」

 

「そうか。では」

 

「え?それだけですか?」

 

「ほかに何か言う事でも?」

 

「あ、はい。ナンデモアリマセン」

 

ん?なにかまずかったか!?普通に手配をしてみようと思ったのだが・・・まぁ、いいか。喜ぶであろう!

 

 

という事で作りますた!

 

==========

 

『求人』

 

開発、整備、修理にたけている艦娘(明石除く)先着一名募集!!

 

場所 舞鶴鎮守府 

 

連絡先 京都府舞鶴市舞鶴鎮守府提督 伊吹 焔

 

=============

 

さて、どれだけ集まるのでしょうか・・・一人も来なかったら泣くよ!?泣くからね!!

 

ーーーーーーーーーー

side?

 

なんと!たまたまネット掲示板を見ていたら舞鶴鎮守府から求人票が来てるじゃありませんか!!なんと!こうしちゃいれない!早速応募です!!なんてったって軍神の焔さんの鎮守府ですから!!

 

やはり、明石と私のタッグでなければ!!

 

out

ーーーーーーーーーーーーーー

 

はい、募集をかけてから二秒後に電話来ました。ありがとうございます。肝心の用件が募集だったらいいのですが!!

 

「はい。舞鶴鎮守府の伊吹です」

 

「もしもし!私求人を見て応募しました軽巡洋艦の夕張です!!」

 

「夕張・・・明石と組んでいる軽巡洋艦か?」

 

「そうです!是非雇ってください!!」

 

「わかった。雇おう。異動に関する手続きはこちらでやっておく」

 

「わかりました!では後日!!」

 

「あぁ・・・」

 

なんとも元気のよい子なのか・・・しかし、あの夕張が来るとはとんだ儲けものだな・・・運がついてるぜ!

しかしな・・・あの子ちゃんと周りに相談して決めたのかな・・・なんか怖いんですけど・・・

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

はい、時を超えて・・・夕張を迎え入れました・・・凄く美人です。焦りました

 

「君が夕張か。明石とよろしく頼む」

 

「はい!一生懸命頑張りますのでよろしくお願いします!」

 

「うむ」

 

なんと・・・元気で礼儀正しいのか・・・素晴らしい!!!明石の仕事も分担され楽になるだろう・・・

 

「・・・この間来た子たちの歓迎会もしなければな・・・」

 

さて、三日後くらいには宴会するぞぉぉぉお!!そのためには言っとかないとな!

 

 

「間宮、三日後に新入りの歓迎会をしたい。宴だ。自慢の料理を振え。材料は気にするな」

 

「わかりました!」

 

「あぁ、ほかの料理担当の者にも伝えておくように」

 

「はい!」

 

あぁ、そう言えば『居酒屋 鳳翔』なんてものもあるよな。相談して作ってみようかな・・・

 

 

 

 

 

 




誤字脱字がありましたら遠慮なくご指摘ください。

次回話も宜しくお願い致します。
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