事故から一週間・・・
青葉さんと川内さんを協力者にしたが特に進展が無いな。やはり少ないのか?もっと事故についての調査の協力者を増やすべきか否か。
コンコン
「司令官!情報を入手しました」
「続けてください」
「はい、佐世保鎮守府の紅月さんが事故当日の昼間に車の整備をしていた人を見たとの事です。紅月さんは仕事熱心な人だなと思い見ていたらしいです」
「整備は朝と昼の二回だけでしたよね」
「はい、しかしその人が細工をしたという保証はありません。実際に仕事熱心な人の可能性もありますし」
「やはり、犯人含め計画した人も特定するのは難しいですか」
「有力な情報が無くすみません・・・」
「いえ、謝る必要はありません。青葉さんは私が抱いている疑念に協力してもらっているだけなのでもしかしたら本当に事故だったという可能性もあるのですから」
「はい、情報収集頑張ってきます!」
「はい」
しかし、一週間経って紅月さんの目撃情報が一つだけ。厳しいな・・・
「あ、青葉さん!」
「は、はいなんでしょうか?」
「先程の紅月さんの情報詳しく聞いてもらえないでしょうか?居た位置とか何をしていたのか等」
「分かりました!!」
「御願いしますね」
車の足回りの整備不良・・・
プルプル
「もしもし、上城元帥殿でしょうか」
「なんだい」
「兄さんが乗っていた事故車はまだありますか?」
「あぁ、落ちた場所に有るぞ。なんとも森の奥深くだからな回収の準備が整わなくてな」
「そうでしたか。ありがとうございます」
「はいよ。あぁ、そうだ。弟君は仲良くやっているかね?」
「はい、皆個性的で面白い方ばかりですので楽しいです」
「そうか。それなら心配はいらんな」
「はい、ご配慮ありがとうございます」
「では切るぞ」
「はい、ありがとうございました」
ふぅ、やはり電話は緊張するな。それにしても現場が当時のままなのは本当にラッキーだ。早速出向かなければ!
「大淀・・・居ないな」
コンコン
「失礼する。提督「長門、僕は急用が出来たので鎮守府を出る。頼んだ」」
「あ、あぁ?」
「頼むぞ」
「あ、あぁ、任せてくれ?」
済まないな長門よ。書類は机に。急がねば
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「止めてください」
ここが兄さんが落ちた場所か。車から降りて見てみようか。
「・・・焦げ跡」
焦げ跡か?金属がコンクリに擦った跡のような感じがするな。ん?跡が・・・50m戻ったところから始まっているな
「恐らくこの地点で異変が」
写真を撮っておこうか。何が証拠になるのか分からないからな
「・・・右のレールにタイヤ痕・・・取れたというのか?足回りの整備不良・・・タイヤが取れそうなのであればすぐに異変に気付くはずだ。部品が外れて落下」
タイヤが取れて事故を起こしたと思ったが何故か引っかかるな。部品ごと取れたというのが妥当なのかもしれない
プルプル
「元帥殿、重ねて申し訳ありません」
「何用かね」
「兄さんが事故を起こした際に落下した部品などはどこにありますでしょうか」
「ん~、恐らく車体の所でないか?こっちの倉庫には無い所を見ると」
「なるほど。ありがとうございます」
「・・・何を考えている?」
「・・・いえ、何も」
「そうか。調査にのめりこみすぎるなよ」
「ッ!はい。失礼します」
しつこく電話したのがいけなかったのか?まぁ、いい。この下に部品もろともあるのであれば好都合だ
「・・・ん?」
なんだこれは。折れているな
「ボルトとナットか?」
恐らく間違いないだろう
「運転手さんこの下の崖の下のあの町までお願いします」
「はいよ」
ボルトが折れた・・・一本や二本であるならば走行に問題はないはずだ。どうしてだ?しかし折れ方が気になるな
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「ありがとうございます。帰るときは電話するのでどこかで暇を潰していてください」
「はいよ」
ふぇ、到着だ・・・疲れたぞ。
「これが車体か。綺麗にひっくり返っているな。足回りは・・・」
まずいな。損傷が激しいのでまったくもって分らん。なにか、犯人に繋がる手掛かりが・・・
炎上と聞いたがエンジンルームだけだったのか
「・・・無いな」
そうだ。右前方のタイヤを止めるのに必要なボルトがついていないのだ
「すべてだと?おかしい。これが自然で起きるなど・・・相当、運が無い人だ」
「これが、第三者の犯行だとすると・・・」
予め切れ込みを入れていた可能性が高いな。大本営から転落場所まで約10分も掛からない。折れるのを予想したのか。相当車に詳しい人しかできない。
仮にタイヤが取れたとするとブレーキは、いや、バランスが保てず腹を擦る。ブレーキの効果がとても薄かったのが妥当か?
「これがコンクリと擦ったのか」
ブレーキディスクの下が何かに擦り若干溶けている。恐らくこの部分が擦れたのだろう。パーツの整備不良も見たかったが損傷が激しすぎるな。これでは何も見つからないだろう今回は諦めるか。写真をたくさん撮っておこう。
「第三者の可能性が高くなっただけ大戦果だ」
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「只今戻りました」
「提督よ!どこに行っていたのだ!」
「急用ができて・・・「行き先くらい伝えてもよかろう!」・・・」
「長門さん・・・すみません。以後気を付けます・・・」
「あぁ、そうしてくれ」
ふぅ、注意も食らったし執務室へ行くか・・・
「あ、青葉さん居たのですね」
「はい、提督の言う通り詳しい状況を聞いてきました」
「それで、どうでした?」
「はい、紅月さんが言うにはタイヤ交換をしていたとのことです。傍には糸のこらしき鋭利な工具もあった気がすると言っています」
「・・・」
なるほどね。あぁ、楽しくなってきなぁ!
「司令官?どうされましたか?」
「あぁ、面白いなと思ってね」
「やはり・・・提督の仮説は」
「あぁ、ほぼ確信に変わったよ」
「それはどういう・・・」
「これだ」
「それは!何です?」
「知らないのね・・・タイヤと車を繋ぐ大切なパーツさ」
「あぁ~それが・・・」
「今日、現場に行ってきました」
「それで?なにか?」
「このボルトがすべて折れていました。しかし、見つけられたのが三本だけですが」
「おかしいですねぇ・・・折れ方が不自然と言いますか・・・」
「明石さんに解析を依頼しようと思っていてね」
「それは良いですね!おもしろい結果が出るのが楽しみですよ!」
「僕も同感ですね」
足りない、証拠がまだ足りない・・・整備士とは誰だ?大本営の奴か。はたまた別のなりすましの整備しか・・・人物に対する証拠が足りなすぎる
「ん?誰か来たな」
「提督さん!!お手紙っぽい!!読んで読んで!!」
「夕立さんありがとうございます。落ち着いてください」
どれどれ、内容は・・・
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ー崖から転落した例の事故の犯人ー
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次回話も宜しくお願い致します。