超光戦姫ブレイダ   作:シャイニングピッグEX

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最終回です!!!




最終章第三章ー君がいるからー

ブレイダとサリエールが合体したブレイエールはガディサイトの元へと飛んだ。

 

 「着いてきな!!」

 

 ブレイエールはガディサイトよりも遥かに速いスピードで風を切りながら飛び、ガディサイトはそれを追うように光弾を連発してブレイエールを追った。

 

 「よーし!!行くぞ!!はぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 ブレイエールは途中で止まって光弾を数発弾き飛ばして気合いを入れ、更なるパワーアップを行った。

 

 『RIZING BOOST!!』

 

 「はぁぁーっ!!」

 

 ブレイエールの体が光に包まれ、そして破裂するように光が弾け飛び、その光の中から更に洗練されたライジングブーストフォームへと変身したブレイエールが姿を現し、ガディサイトが振り下ろした拳とブレイエールが繰り出した拳が激突し合った。

 

 「ぐぅぅぅぅ!何故だ!我は進化の果てにこの境地までたどり着いた!なのに!」 

 

 「すぐに分かるさ」

 

 「何い!?」 

 

 そう言ってガディサイトはブレイエールに何度も攻撃をしかけるが全てかわされ、カウンターで返されていた。

 

 「数えきれない進化をした…なのに何故…何故貴様一人に勝てん!」

 

 「まだ分かってないようだから教えてやろうか?お前は一人で、こっちは二人だ。だけど、これはわたし二人の力じゃあない。友達がいて…家族がいて…守りたい皆がいて出来る力だ」

 

 「そんな小さな力の集まり如きが…我を超えるだと…?」

 

 「お前…まだ分からないらしいな」

 

 「フン…仲間だの家族だの…バカバカしい戯れ言ばかり並べおって…そんなものまやかしでしかない!」

 

 そう言うとガディサイトは大きく飛び上がり、先程よりも巨大なエネルギー弾を作ってブレイエールに放った。

 

 「我が…最強だぁぁぁ!!!」

 

 「どうやら馬鹿は死ぬまで治らんらしいな…はぁっ!!」

 

 ブレイエールは勢いよくとびあがり、エネルギー弾を蹴り飛ばして上空で爆発させた。

 

 「なんだと…!?」

 

 「そんなもんか?」

 

 ブレイエールは自信満々の様子でニヤリと笑い腕を組んでガディサイトの前に立っていた。

 

 「どうした?来ないんならこっちからいくぞ!」

 

 ブレイエールはガディサイトの目の前から消えたと思うと同時に後ろに回り込み、ガディサイトの身体を上から蹴り飛ばして地面に叩きつけ、すかさずガディサイトが弾んだところを掴んで空中に投げ飛ばし、それを追いかけて一瞬で追いつき、ガトリング銃の如く早くて重い連撃をガディサイトに浴びせ、腹部を肘打ちして怯ませ、身体を捻った遠心力を利用し、ガディサイトを蹴り飛ばした。

 

 「ぐああああ!!!」

 

 「フフッ。まだまだいくぞ!」

 

 ブレイエールはブレイブレードを召喚して掴み取り、矛先からサリエールの鎌の特徴であるエネルギー状の青い刃を身長の二倍ほど長くして出現させ、エネルギーを貯め始めた。

 

 「はぁぁぁぁぁぁ…!!!!」

 

 ブレイブレードの刃が水色、オレンジと二色に光りだし、ブレイエールは空高く飛んで剣を上に構え、地球を包んでいた暗雲はブレイエールのいる場所から消え始め、辺りには日光が差し込み、ブレイエールは太陽を背にして立っていた。

 

 「な、何をする気だ…!?」

 

 「決着をつけるんだよ。お前と…私達の運命に!!はぁぁ!!!!」

 

 ブレイエールは更にブレイブレードにエネルギーを貯め、ブレイブレードは更に輝きを増し、虹色の光へと進化した。

 

 「良いだろう…!我が全てを終わらせてくれる!!!」

 

 ガディサイトは太く巨大な腕に自身のエネルギーを集中させ、妖しく紫色に光らせた。

 

 「正面から叩く!!だああぁぁっ!!」

 

 ブレイエールはブレイブレードを振り回し、強く掴んで剣を構え、足元にブライドサークルを作って強く蹴って飛び出し、リアクトキューブを展開した。

 

 「捉えた!!」

 

 「我が…最強だぁぁぁ!」

 

 『BANNICING FATAL END!!』

 

 「バニシングゥゥ!!フェイタルゥゥゥゥ!!!!エンドォォォォォォ!!!!!!」

 

 ブレイエールはガディサイトの拳をかわし、ガディサイトの身体を虹色に輝く剣で横に斬り裂き、着地してゆっくりと立ち上がった。

 

 「…完了」

 

 ブレイエールが静かにそう言うと同時にガディサイトは断末魔と共に爆発、四散した。

 

 「勝った…良かった」

 

 ブレイエールは静かに笑い、青空の中に煌々と光る太陽を見上げていた。

 

 すると、ガディサイトがいた要塞から無数の光の粒が飛び出し、やがて人の形となってそれぞれ居るべき場所へ帰っていった。

 

 「なんだ…?」

 

 橘の元には一人の女性が、相川の元には一人の男性が降りてきて、周りを見渡していた。

 

 「…お母さん!」

 

 「お父さん!」

 

 「…咲?咲なのね!?」

 

 「翔子か!?翔子!」

 

 二人は自分の母親と父親に抱きつき、再会を喜びあった。

 

 「…」

 

 ブレイエールは満足気に笑い、合体を解除して元の二人に戻った。

 

 「さあ、帰ろっか」

 

 「ええ。百合さんも、零さんも待ってるわ」

 

 そう言って二人は手を繋いで歩きだそうとした時だった。

 

 「おーい!」

 

 「ブレイダー!サリエールー!」

 

 二人を探して走っている百合と零の姿が見え、二人は大きく手を振った。

 

 「零さーん!百合さーん!」

 

 「ここですよー!」

 

 二人もブレイダ達に気付き、零と百合は二人に駆け寄って強く抱きしめた。

 

 「…勝ったんだな。ガディサイトに」

 

 「うん!」

 

 「本当に凄いわ!あなた達は本当に凄いことをしたのよ!」

 

 「…ありがとうございます」

 

 サリエールは少し照れながら言った。

 

 「さてと…これでようやく全部終わったな…」

 

 「ええ。もうこの世界で私達の役目は終わったわね」

 

 すると、二人の身体が光に包まれ、二人の体内から青と緑の光の粒が飛び出し、空高く舞い上がって花火のように散り散りになって消え去った。

 

 「…そうか…ゼノ細胞も力を失ったか」

 

 「…」

 

 百合は試しに手を横に翳してみたが、何も起きなかった。

 

 「…これで、やっと普通の人生が送れるのね」

 

 「そうだな…少し寂しいけど、もう戦うこともなくなるんだ」

 

 「え?それじゃあ…」

 

 「零さんと百合さんは普通の人間に?」

 

 「ああ。もう前みたいに時間を操ることも境界を出すことも出来ない」

 

 「二度とね」

 

 そう言う二人の顔は寂しそうながらもどこか嬉しそうだった。

 

 「もうこれで、俺達は本格的にやれる事も無くなっちゃうかな~」

 

 そう言いながら零は伸びをして、空を見上げた。

 

 「そうね。もう昔みたいに色んな世界へ行くこともないみたいだし」

 

 「零さん…百合さん…」

 

 「ま、そうお前達が心配する事じゃないよ。別にあれがなくたって世界は守っていけるさ」

 

 「そういう事。また次が無いとも限らないから、やれることをやらないと。ね?」

 

 「…うん。わたし達で守っていかなきゃ」

 

 「ええ。私達が力を合わせて、ね」

 

 サリエールは駆け寄ってくる橘と相川を見ながら微笑んでいた。

 

 「さ、帰ろう。俺達の家へ」

 

 ブレイダ達六人は横に並んで学校の体育館へと歩いて向かった。

 

 

 

 そして、一年余りの時が経った…。

 

 『こちら相川!B区の避難、終わったよ!』

 

 『こちら橘。C地区も避難完了だ。心置き無く戦え!』

 

 「了解!行くよ!サリエールちゃん!」

 

 「ええ!」

 

 「グオオオオオ!」

 

 二人はヤミマジュウに向かって飛び出し、剣と鎌にエネルギーを貯めて強烈な一撃を放った。

 

 ヤミマジュウの体内からヤミノチカラの水晶が飛び出し、ヤミマジュウだった動物も元の小動物に戻った。

 

 「ふう…ガディサイトはいなくなったけど、まだまだヤミマジュウは出るんだね」

 

 ブレイダは小動物を抱きかかえながら水晶を拾っているサリエールの方を見て言った。

 

 「ガディサイトの主としていたヤミノチカラの欠片が色んな所に飛び散ってしまったから、まだヤミマジュウが出るのね」

 

 「まあ、気長にやってこうよ。この仕事、案外好きだし」

 

 「…そうね」

 

 『ブレイダさーん?サリエールさーん?イチャつくのは戻ってから二人っきりでやってねー?』

 

 インカムから相川の声が聞こえ、二人は顔を赤らめた。

 

 「「いちゃついてませんっ!!」」

 

 ブレイダとサリエールはファイズバジンとカイザバジンに乗り込み、ガードナーの基地へと戻って行った。

 

 

 「ただ今戻りました!」

 

 「お疲れさ~ん。ほれ」

 

 基地の作戦室に入ったブレイダとサリエールに橘と相川はスポーツドリンクを渡した。

 

 「あ、ありがとう」

 

 二人もそれを受け取り、ドリンクを喉へと流し込んだ。

 

 「二人は休憩室で休んどきなよ。後はやっとくからさ」

 

 「その小動物はまた神凪さんの元に引き渡しておこう」

 

 「いつもごめん、翔子さん、咲さん」

 

 「これくらい気にするな。また今度一杯やろうじゃないか」

 

 「…ええ。喜んで」

 

 「お、なになに?呑みに行くの?私達も誘ってよ~」

 

 「ああ、勿論だ。四人で行こう」

 

 「私達もいーい?」

 

 作戦室の扉が開き、そこには零と百合が立っていた。

 

 「あ、お父さん、お母さん」

 

 「流石に職場で父さん母さんはキツイな…」

 

 そう言って一同はどっと笑った。

 

 「もちろん構いませんよ。皆で行きましょう」

 

 「おう、サンキューな」

 

 「あ、そうだ百合さん、最近ブレイブレードとブルーヒートの調子が悪いのでまた父さんに調整をお願いして貰ってもいいですか?」

 

 「分かったわ。後で玲司に渡しておくわね」

 

 ブレイダとサリエールはコアクリスタルを百合に渡した。

 

 「それにしても…ガディサイトを倒してもう一年も経ったのか…」

 

 「色々あったわねぇ。あんた達四人は第七部隊に仲良く入って、私達も部隊長と副部隊長になって…」

 

 「試験とかめちゃめちゃ大変だったけどね」

 

 「内定貰うまでドキドキでしたよ…」

 

 「ブレっちとサリっちは元々所属してたようなもんだったと思ってたけど、違ってたもんね」

 

 「ちゃんと給料を貰えるようにするには正式に就職しないといけなかったからね、仕方ないよ」

 

 「それで私達も私達で総入れ替えをして担当場所とか色々変わったもんだから…いやー、慣れるまでが大変だったわ…」

 

 「大変だったな…もう二度と入れ替えは無しにして欲しいぜ…」

 

 「まあ、色々あったけど、全部丸く収まって良かったな」

 

 「そうだねー。私達のお父さんとお母さんも戻ってきたし、他の部隊の人達も戻ってきてるし、あの時に比べりゃ大分落ち着いてるよね」

 

 「そうだな。まだまだ戦闘はブレイダ達に任せっきりだけど、人々の避難や事後のケアは他の部隊の人達がやってくれるから、本当に良くなってるよ」

 

 「だね。よし、それじゃあ、ブレイダとサリエールは身体を休めて次の出動に備えて。零くんは上に報告をお願い。相川ちゃんと橘ちゃんは報告書をお願いね」

 

 「「「「「はいっ!」」」」」

 

 

 

 「ね、サリエールちゃん」

 

 「ん?なあに、ブレイダ」

 

 二人は、休憩室の椅子に座ってテレビを眺めていた。

 

 「今日の晩御飯どうする?」 

 

 「そうね…今日はカレーが食べたいかな」

 

 「カレーね。わかった、帰りにスーパー寄ってから帰るよ」

 

 「了解。楽しみにしてるね」

 

 そう言ってサリエールはブレイダに笑いかけ、ブレイダも笑い返した。

 

 二人の薬指の銀色の指輪は光を反射して輝いていた。




超光戦姫ブレイダちゃんはここまでです!

ここまでありがとうございました!

そして皆様に大事なお知らせ!なんと続編の制作が決定しました!

4月頃にまた新しく始めたいと思いますのでまた応援よろしくお願いいたします!

もちろん、零さんや百合さんの物語も終わりません!

今後ともよろしくお願い致します!

よろしければ感想、評価よろしくお願い致します!

ブレイダちゃんのお話を書けて良かったです!

改めて、ありがとうございました!
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