拝啓 お父さん、お母さん。このたび俺は魔王になりました、助けてください。 作:のろとり
まおたすがとうとう最終回だ……長かった、ここまで長かった。
「……そうだな」
じゃあ早速本編へ!
「ねぇねぇ作者、もう私の出番は無いのかしら」
「おい俺の出番をもっと増やしてくれよ!」
「僕も出番が欲しい」
「少しは静かにしようね」
ちょっと、お前らは下がってろ。ここは前書き、そのあと本編!お前らの出番は本編にあるからちょっと下がってろ!
「オッス、おら雷鳴」
「さぁ作者、俺に痛みをくれ!」
「早く仙くんに会いたい……」
「平穏に暮らしたい」
「何か願いはありませんか?」
だっーもう、お前らもう下がれ! これ以上前書きにキャラを増やさせないでくれ!
募集したキャラクターたちはもう出番は終了してんだよ、元の作品に帰りな! そして募集に応じてくれた皆様本当にありがとうございます!
「……まぁ、そういう訳で最終回だ」
ちょ、魔王様待ってそこは私が言いたかったのに!
と、兎に角これで最終回です、最後まで楽しんでください。
「…………」
あれから一体、どれくらいの年月が経っただろうか。
100年か、200年か……もしくはもっと、四桁まで行っているかもしれない。
それほどまでにあの頃は楽しく、辛く、そして思い出深いモノで合ったことをとても覚えている。
「……白雲」
「はい魔王さま!」
さすがに多くの年月が立ったので、何回も壊れた城はまた再建されている。
ただ、まぁ……たまーに城が壊れることがあるのは、あの二人が喧嘩しているからだろう。
「……悪いが紙とペンを持っていてくれないか?」
「了解!」
そういうと白雲は切れ目の中へ消えていった。
さて……あいつらに久しぶりに手紙でも書くとするか。
届くかどうかどうかは知らないし、雷鳴の時もそうだったがこの世界とあっちの、異世界の時間は同じように流れているわけではない。
こっちの100年があっちの1秒だったり、その逆もありえたりもするのだ。
だからこの手紙があっちの世界に届いたとしても、生きてるかどうかなんてことは知らない。
「……もう一度、会いたいな」
それでも俺は諦められないのだろう。
本来なら会うことの無かった俺たちが出会い、共に戦ったり、雷鳴を雑に扱ったり、ミサに城を壊されたり、海楽の変態さに引いたり、俺と同等の力を持つ空良に驚いたり、商人の不気味さを警戒したり……あれ、おかしいな。ろくな思い出が存在しない。
ま、まぁ兎に角楽しかった。楽しかったんだ!
「……少し、歩くか」
昔を思い出した影響か、目から出てきた水を隠すように俺は目を擦って歩き始めた。
向かう場所は狼男、雪女、コーランの居るところだ。
「また私のかき氷食べたわね!」
「だから知らねぇって言ってんだろ!」
「…………」
「あ、魔王!」
相変わらず、何年立ってもこいつらは変わらないな。
俺は目の前で行われている下らない争いに頭痛がしながらも、三人を見てふと笑みを溢す。
ただし喧嘩の影響で、城にヒビが入ってることに目を逸らしながら。
……やっぱり悲しいな、みんなと顔を合わせる度にここに居ない、帰ってしまった人物たちの顔を思い出してしまう。
【……そう落ち込むな】
ん、そうえば忘れてたな。
魔王は長い月日の間に喋る程度の魔力が戻ったようで、たまに俺の考えを読んでは話しかけてくるんだった。
存在感があんまりないからうっかりしてた。
【……殴ってやろうか?】
冗談だ、止めてくれ。
それよりもいい加減にあいつらを止めた方が良いか。
俺はコーランを数歩ほど下がらせ、戦っている二人の元に直進して、二人の頭を掴んで地面に叩きつけた。
「魔王、何をするの!」
「そうだぜ魔王様、あんたは引っ込んでろ!」
「……次からは手加減はいらないようだな」
そういうと二人はサッと頭を下げて謝ってきた。
人が感傷に浸ってるのに、雰囲気をぶち壊してるお前らが悪いから反省してくれよ……いや、無理か。
反省して止めるならこいつらはとっくに喧嘩を止めてるはずだな。
「魔王さま!」
「……白雲か」
どうやら紙とペンを取りに行った白雲が戻ってきたようで、俺のマントの内側から切れ目を使って出てきた。
白雲、マジックのように至るところから出てくるの止めて、ちょっと怖いから。
「魔王、これは……?」
「……ちょっと、な」
俺は言葉を濁して白雲から紙とペンを受けとる。
何を書くのか気になったのか、白雲やミサ、さらには狼男と雪女も一緒になって覗いてきた。
見られて書くのは恥ずかしいが、こいつらに見られても別にいいか。
さてと、最初の文章は……堅苦しくも、ちょっとふざけた文章で良いか。
拝啓 異世界の皆様。このたび俺は
年月:872日(18年11月30日~20年7月19日)
話数:全113話
完結後にキャラ設定と裏話の投稿
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両方いる
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キャラ設定のみいる
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