拝啓 お父さん、お母さん。このたび俺は魔王になりました、助けてください。   作:のろとり

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拝啓 読者様

城の建築?
そんなものはありませんでしたよ。
きっと……新・魔王を倒したら、建築してくれるでしょう。


……何故だ、助けてください。

「……起きるか」

 

俺は起きた。

周りを見ても景色はクレーターや炭化した草しか無かった。

夢じゃないか……いや、この世界自体、夢じゃ無かったのか。

 

「……よし、何処行こう」

 

俺は新・魔王の城か、支部に向かおうとしたが場所が分からないことに気づいた。

あの棒人間に聞いておけばよかったな。

よし、白雲を呼ぶか。

 

「呼ばれた気がしました」

 

白雲は俺の後ろからスッと現れてきた。

怖ッ!まるで、ずっと後ろにいたように出てきたな。

 

「……あついらの基地は何処にあるか知ってるか?」

 

何故か白雲に鼻で笑われた。

この野郎……まぁいいか。

 

「本部は不明ですが、いつでも奇襲出来るように支部の位置は判明しています」

 

白雲はそう言うと、俺が前に行った森のさらに奥を指差した。

あの森は確か……雪女と刃物野郎と戦ったところだな。

そこを抜けるのか。面倒だな……

 

「……戻っていいぞ」

 

俺は白雲にそう言ったが、戻らない。

不思議に思っていると……

 

「魔王様、一緒についていくいっても宜しいですか?」

 

「……あぁ。あと喋り方も普通でいいぞ」

 

「了解しまs……分かった、魔王様!」

 

前々から敬語が少し喋りずらそうだからな。

最初の時は元気な男の子のような喋りしてたな。

 

「……白雲、支部まで運んでくれないか?」

 

「やだ」

 

おい!?

まぁ、俺としては白雲を部下じゃなくて友達として考えてるしな。

パシりとしてしか使ってない気がするけど。

 

 

 

 

 

 

「……あ、雪女」

 

俺達は森に歩いてきていた。

跳んできた方が早いと思うが、白雲が飛ぶのと俺が跳ぶのだと速さが違うからな。

早速森に入ろうとしたら、雪女がいた。

なんだろう、懐かしいな……

 

「魔王、あんたに勝負を挑むわ!」

 

何故だ、こいつと会うたび戦ってる気がする。

 

「……どうして俺と戦いたいんだ?」

 

雪女はどんどんと顔を赤くして……

 

「あの時の約束を忘れたの! 500年前の!」

 

あ、知らね。

となると、魔王が知ってるのか。

そうえば、こいつの記憶に雪女がいたような……どうして忘れていたんだ。

 

【……そうえば】

 

謎の声は何か分かるそうだ。

それにしても、この声の正体って―――

 

「魔王様、どうしようか」

 

おっと、白雲に呼ばれた。

 

「……俺に任しとけ」

 

よく分からないが、倒しておいた方がいいな。

支部を破壊した後、勝負を挑まれると負けるだろうし。

 

「……かかってこい」

 

雪女は俺の顔に氷の球を投げてきた。

俺は上半身をのけぞらせてかわした。

氷の球は直線に飛んでいき、見えなくなった。

 

「まだまだよ!」

 

雪女は自身の回りに氷の球をいくつも出した。

手を前にかざすと同時に、氷の球が俺に向かってきた。

 

「……邪魔だ」

 

俺は氷の球の一つを右手で弾いたが、触ると右腕が凍った。

触れたものを凍らすのか。

俺は残りの氷の球をかわした。

その代わり、地面や木や白雲が凍った。

ん、白雲?

俺は白雲がいたところを見ると、氷の像のように動かなくなっていた。

白雲ゥ!?

 

白雲が凍りました、助けてください。




【雪女が魔王と戦う理由】
500年前にとある約束をしたそう。
約束の内容は考えていない。

完結後にキャラ設定と裏話の投稿

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  • キャラ設定のみいる
  • 裏話のみいる
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