拝啓 お父さん、お母さん。このたび俺は魔王になりました、助けてください。   作:のろとり

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拝啓 読者様

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ありがとうございます!

そうえば最近気づきましたが、この作品にメジャーなモンスター少ないですね。
魔王様は兎も角『ドラゴン』とか『スライム』とか『ゾンビ』とか。

その代わり妖怪(狼男とか、雪女とか)は居ますけど。


え?ちょっと待って! 助けてください。 by敵

「……ついたな」

 

この世界に来てこれまで何回行っただろうか。

俺はそんなどうでもいいことを考えながら、城まで歩いていた。

それにしても……白雲がロボットだったり、支部が一軒家だったり、今目の前に見える近未来的な城だったりと可笑しい事が沢山あるな。

俺と同じように異世界の転生者が相手に居るのか?

もしそうだとしたら厄介だな。

銃や戦車を持ってこられたら困る。

そうえば前世は戦車が出てくるアニメを見ていたような気がするが、よく覚えていない。

まぁいい。今は此方の事を考えるか。

 

「魔王、ところでどうやって攻めるの?」

 

本拠地の城……面倒だな、城で統一しよ。

城の門の前で止まると、雪女がそう聞いてきた。

やっぱりそこが気になるのか。

城の中はまだ見てないので分からないが、『攻めてこい』と言う手紙が来た程だ。

何かそれ相応の準備をしてきたのだろう。

普通に真正面から攻めても蜂の巣にされると思う。

かと言って、裏から攻めても読まれてるだろうから……

 

「…………」

 

「魔王、どうするの?」

 

一応あるが、どうしようか。

白雲が居れば成功するが、攻撃が出来ない可能性がある。

それで敵にバレたらラスボスの顔を見ずに終わることになる。

 

「魔王様、俺は先に攻めさせてもらうぜ!」

 

「……えっ、ちょっと待っ」

 

俺が止める前に狼男は城に真正面から攻めていった。

門を飛び越え、扉を壊した。

そして数秒後に城から飛ばされてきた。

なるほど、やっぱり真正面は無理か。

 

「……白雲」

 

「魔王様、僕の呼ぶの早くない?」

 

俺がそう呟くと、俺の懐から出てきた。

白雲、お前はどうして其処から出てくるんだ?それと鎌は新しいのだろうか。

まぁいいか。俺も白雲を呼ぶときは、誰かやられたときと思ってたからな。

兎に角この作戦が駄目だったらどうするか考えないといけないな。

 

「……白雲は建物に攻撃できるか?」

 

白雲は少し頭を悩ませてから『出来る』と答えた。

だがその攻撃で直接、敵に当てることは出来ないそう。

ワンチャン……あるか?

 

「……少し待ってろ」

 

まずこの作戦は建物の階数を確認しないと成功しない。

俺はすぐに城から逃げられるように、心の準備をしながら入っていった。

 

「元・魔王だ!」

 

「旧・魔王じゃないのか?」

 

「どっちでもいいんだよそんなの! さっさと倒すぞ!」

 

俺が城に入ると視界には敵、敵、敵。

某配管工ゲームだとしたら、最大まで残機が増える程の多さであった。

一旦天井に逃げるか。それと階数は多分150位ありそう。

俺は壁と天井の角に跳び、拳を振って角に穴を開けた。

相手が弓とかパチンコとか100tハンマーを投げてきた。

物理的に投げてくるなよ。しかも100tハンマーとか昔のアニメに有ったような、無かったような……

 

「……良し!」

 

俺は四つの角に穴を開けた。その影響で城に風が入ってくる

流石に敵の攻撃には幾つか当たったが、全て弾いた。

懐かしいな……通らない攻撃喰らったのは何時振りだ?

俺は角に穴を開け終えたので、扉側の壁を破壊して外に逃げた。

 

「……白雲、今だ!」

 

白雲は俺が穴を開けていた所を目印にして飛んだ。

其処に鎌を引っ掻けて、建物を一周した。

そうすると上の建物がジェンガのように崩れてきた。

そうして城が崩壊した。

新・魔王よ、俺の城が壊れたときの思いをお前にもぶつけてやる!

 

……でも新・魔王どの階に居るか知らないな、助けてください。




【補足】
建物に印を付ける。
その印に沿って、白雲に鎌で斬ってもらう。
支えを失った城の上が落ちてくる。
そして城崩壊。
でも新・魔王がどの階に居るか知らない。
そして容姿も知らない。あ、どうしよ。 by魔王

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