拝啓 お父さん、お母さん。このたび俺は魔王になりました、助けてください。   作:のろとり

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拝啓 読者様

投稿が遅れた理由はあれです。
バン○リとかTwitt○rやってました!
それと一週間で五本は無理でした。
後書きで茶番をしようか迷いましたが、別の事があるので茶番は無いです。


これから投稿遅れると思います、助けてください。 by作者

「【…………】」

 

元・魔王はぶち破った壁にゆっくりと歩を進めていた。

確実に新・魔王を倒すために。

残り一歩まで来て、おかしいことに気づく。

 

「【……!】」

 

壁が破られて出来た瓦礫が奥まで幾つも散り散りに吹っ飛んでいるのだ。

壁を破って出来た穴なら、今までの戦闘でこの部屋が耐えてきたのでかなりの強度を誇る物で作られているのだろう。

それならあまり穴は開かない筈だ。

そして、瓦礫が纏まっているならまだ分かる。

一番奥の穴に跳ね返ったことがわかる。

だが、散り散りに飛んでいると言うのなら奥に道が続いているのだ。

その事に気づいた元・魔王は急いで後ろに跳んだ。

 

「【……『強制転送』】」

 

跳びながら、白雲達に手のひらを向けてそう言った。

そうすると白雲達の姿が消えた。

元・魔王はこのままだと白雲達が危ないと思い、遠い場所に避難させたのである。

これは無抵抗な相手にしか使えない上、自分には使えないのでこの状況は打破することは出来ない。

 

モト・マオウ(元・魔王)ゥ、コノ程度で(この程度で)終ワリと思ッタラ大間違イダァ(終わりと思った大間違いだ)

 

新・魔王奥から何かを持って出てきた。

最初は暗くて見えなかったが、月の明かりに照らせされて確認すると……

元・魔王に斬られた片方の翼と無事のもう片方の翼が生えていない。

目玉のみの顔……いや、体全体は真っ黒、漆黒と言うのだろうか。

それほどまでに黒くなっており、目玉から黒い液体がポタポタと垂れている。

色は変わっているが、左腕は普通の人間の者である。

元・魔王に斬られた右腕は、アームを思わせるように機械で出来ている手になっていた。

また、右腕は真っ黒ではなく鉄のような色である。

 

「【……『バリケード』】」

 

元・魔王は自分の周りに透明な丸い膜を出した。

これなら多少の攻撃は防げるだろう。

そう考えながら……しかし、

 

ソンナチッポケナモノ(そんなちっぽけな物)で攻撃が防ゲルト思ッタノカァ(で攻撃が防げると思ったのか?)?」

 

新・魔王は透明な膜に向かって拳を勢いよく突き出してきた。

だが、膜が破られる事は無かった。そう、破られる事は。

 

「【……なっ!】」

 

たった拳一発だけで膜にヒビが入ったのだ。

この膜は相手からの攻撃を守るのに特化しているのに、たった一発でこれほどの威力か。と、元・魔王は冷や汗を流した。

新・魔王はヒビの入った膜をアームのような手で持ち、空高く投げた。

この膜は防御に特化している代わりに、何も出来ないのだ。

そう、攻撃も移動も。つまりは……

 

「【……くっ!】」

 

なす統べなく空高く投げられる。

まるで赤ん坊が高い高いされているかのように、何も抵抗できず。

空高く上がっていく元・魔王を追い抜き、空中に新・魔王が跳んできた。

新・魔王はアームのような手を握り、上がってきた膜に拳を叩き込んだ。

すると、膜はガラスが割れたような音を出し破片が落ちた。

拳の衝撃は押さえきれなかったようで、勢いよく地面へ落ちていく元・魔王。

 

「【……ふんッ!】」

 

地面に向かって拳を何発も降り下ろし、落ちる勢いを弱めた。

そうしてゆっくりと地面に着地した。

新・魔王も地面に着地し、切れ目から様々なものを出した。

槍、ロードローラー、龍など統一性のないものを。

 

「【……『サン』】」

 

元・魔王の手のひらから小さな、炎の玉を作り出した。

それは少しずつ、大きくなっていった。

火の玉が直径七メートル程になり、大きくなるのを止めた。

それはまるで、小さな太陽のようなものだった。

そして、元・魔王にあっさりと消滅させられる。

だが、新・魔王は笑っていた。やはりあの果物は本当だったのだと気づいて。

 

モト・魔王ヨ(元・魔王よ)ォ、オレはサッキオ前に蹴リ飛バサレタ時ニ(俺はさっきお前に蹴り飛ばされた時に)彼処で何をシテタト思ウゥ(彼処で何をしていたと思う)?」

 

「【……知るか】」

 

蹴り飛ばした時……つまりは、壁をぶち破って出てくる間に何をしていたかは元・魔王にはどうでもいい話だった。

けれども少しでも体力を回復させたいので話を聞くことにした。

 

オレはアノ時果物を食ベタンダヨナァ(俺はあの時果物を食べたんだよな)魔力を高メルアノ果物をナァ(魔力を高めるあの果物をな)!」

 

「【……あれか】」

 

ソシテ今知ッタガァ(そして今知ったが)オモシロイ事が分カッタンダヨナァ(面白い事が分かったんだよな)

 

新・魔王は切れ目から小さな魚を出す。

そして小さな魚はそこら辺にポイッと捨てられた。

 

セイブツを出セルヨウニナッタンダァ(生物を出せるようになったんだ)

 

「【……まさか!】」

 

オレは今カラ生物を出スゥ(俺は今から生物を出す)イセカイカラ者をコノ新シイ力でナァ!(異世界から者をこの新しい力でなァ!)

 

「【……待てッ!】」

 

元・魔王は急いで新・魔王に殴りかかろうとするが……

 

「モウ遅イィ!」

 

そして、切れ目から異世界の者が出てきた。

 

負けそう、助けろください。




【補足】
新・魔王が食べた果物は品種改良した物。
魔力と(物理)が手に入る。
その代わり、言葉が上手く喋れなくなり体も変化する。

また、切れ目からは生物出せない。
のだが果物を食べてパワーアップして生物を出せるようになった。
新・魔王を倒さないと生物を元の場所に戻すことは出来ない。



【別のアンケートの話】
終了しました
今回の最後に異世界の者が出てきたと書きました。
それで、異世界の者についてアンケートです。
恐らくは、下に出てるのでそこは確認お願いします。

それで、読者のオリジナルキャラクターとありますがそれは
活動報告』で詳しいことは見てください。
強さはご自由に。強くとも弱くても大丈夫です。

完結後にキャラ設定と裏話の投稿

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  • キャラ設定のみいる
  • 裏話のみいる
  • 作者に任せる

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