拝啓 お父さん、お母さん。このたび俺は魔王になりました、助けてください。 作:のろとり
【悲報】シリアスが消えた
「
新・魔王は激怒していた。
異世界から来た奴を操り、元・魔王と戦ってるところを見て高みの見物をしようとしてたからだ。
それがこの結果だ。
催眠術は効かない、炎も効かない……今まで優勢だったのに雷鳴が来た途端事態は急変。
雷鳴を元の世界に戻そうとしたが、上手くいかない。
恐らくは呼んだ戻せない。片道切符なのだと新・魔王は思った。
「
新・魔王は目玉から垂れている液体の中に入った。
それはまるで底なし沼に嵌まったように、しかしスピードはとても速かった。
そして新・魔王は姿を消した。
「【……何処からか来るぞ!】」
「え? ちょっと待ってまだ頭痛が痛い」
「
雷鳴の後ろに新・魔王から垂れた黒い液体があった。
その液体から出てきて、雷鳴をアームのような手でおもいっきり殴った。
雷鳴は体をくの字に曲げて吹っ飛んでいった。
「【……雷鳴!】」
これで倒せただろうと新・魔王は思った。
これなら耐えていたとしても戻ってくるまでに時間が掛かるだろう。
次は元・魔王を倒そうと、左手に炎を出し元・魔王に向け―――
「ギィィィィィヤァァァァァ!」
「グボォワァ!」
「【…………】」
この世界を一週してきたのか、回転しながら新・魔王の背中にぶつかった雷鳴。
これもギャグ補正の一種で『簡単に地球一周してくる』である。
雷鳴は目を回しており、頭にはヒヨコが回っている。
もちろん本人は無意識に能力を使っており、目を回してるため自分が今何処に居るか分かっていない。
元・魔王は『……なんか、悪いな』と新・魔王に同情していた。
「あぁ目が回るよ~」
元・魔王はふざけてるように見える雷鳴にイラつき、頭を掴んだ。
雷鳴本人はふざけてるつもりは無い。
「待て待て待て待て! 俺を投げる気かよ、痛いから止めてくれ!」
そんなやり取りをしていると、またしても新・魔王が消えていた。
先ほどまで新・魔王が居たところを見ると、黒い液体が幾つか水滴になって跳ねていた。
恐らくは今液体の中に隠れたのだろう。
ここで思い出してほしい。今元・魔王達が居る地面の色は何色だ?
茶色、緑……いいや違う、黒だ。黒に黒が重なっているため液体が何処にあるか分かりづらくなっている。
「頭が……頭が割れるから離してよ、痴漢!」
「【……フンッ!】」
『痴漢』と言う言葉は知らないが、言動にイライラして雷鳴を地面に叩きつけた。
雷鳴は叩きつけられた痛みで地面をゴロゴロしている。
そんな雷鳴を見てると、元・魔王の頭に盥が降ってきた。
元・魔王はその事に気づいており、一歩下がり盥をかわそうとした。
しかし盥は重力を無視して、元・魔王の頭上に平行に移動して頭に落ちた。
『カーン』と音がしたが、特に痛くない。
そんな雷鳴と盥を無視し、元・魔王は黒い液体を消すことにした。
「【……『焼却』】」
「おい待t」
元・魔王は顔の目の前には青い丸の中に炎のマークが書かれた物が浮かんだ。
その丸がゆっくりと回り始めると、炎のマークが光り始め勢いよく青い火が飛び出してきた。
その火は黒い液体があるであろう所に飛んでいき……
「【……ナニィ!】」
「燃える、燃える燃える燃えちまう!」
黒い液体に引火して爆発した。
黒い液体は石油が原料になっており、元・魔王や雷鳴を巻き込んで大きな爆発が起きた。
「【……チィ!】」
雷鳴を掴んで跳ぼうとしたが、間に合わなく一人で跳んだ。
跳んだが、爆風に巻き込まれて吹っ飛んでいった。
地面が見えたので『バリケード』を使い体を衝撃から守った。
だが、雷鳴とはぐれてしまった。
彼奴なら大丈夫だろうが、助けろください。
次回予告
やめて!雷鳴のギャグ補正の特殊能力で、新・魔王を倒したら、最終決戦でシリアスと繋がってるこの作品の今までが無くなっちゃう!
お願い、死なないで新・魔王!あんたが今ここで倒れたら、読者や作者が望んでるシリアス展開はどうなっちゃうの? ライフはまだ残ってる。ここを耐えれば、雷鳴に勝てるんだから!
次回、「新・魔王死す」。デュ○ルスタンバイ!
ふざけました。
ボツの次回予告タイトル
次回、「シリアス死す」
これは何もかも雷鳴が悪いんだ(責任転換)。
それと「頭痛が痛い」はわざとです。
完結後にキャラ設定と裏話の投稿
-
両方いる
-
両方いらない
-
キャラ設定のみいる
-
裏話のみいる
-
作者に任せる