拝啓 お父さん、お母さん。このたび俺は魔王になりました、助けてください。 作:のろとり
最後の三歩手前位まで!
「【……危なかった】」
元・魔王は白雲に抱えられて、遠い場所に居た。
爆発に巻き込まれる直前、白雲が元・魔王の影から『テレポート』で出てきたのだ。
急いでテレポートしたのか、白雲も場所は分からないようであり、ドクロのような顔にはヒビが入っている。
「魔王様、大丈夫!?」
白雲は自分のことよりも、魔王のことを心配した。
それもそうだ。目が覚めると別の場所に居て、魔王の姿が見当たらないのだ。戦っているのだと思い、地下にテレポートして見れば魔王が爆発に巻き込まれそうになっていたのだ。
「【……あぁ】」
元・魔王は新・魔王が来るまで作戦を立てることにした。今の状態では勝てない。そうなると、『あれ』を使うしか無いと。それか……
「【……白雲、とても重要な命令を出す】」
「!」
「【……まずは───】」
「【…………】」
元・魔王は先ほどまで戦っていた場所に飛んで戻ってきた。
そこには新・魔王が爆発した場所を見ていた。
「マサカ生キテイタトハナァ」
「【……かかってこい】」
新・魔王は目から不規則な動きでビームが元・魔王に飛んできた。
元・魔王は体を反らしかわしたが、ビームは追ってくる。
「ソラヨォ!」
新・魔王はアームのような手から指を飛ばしてきた。
元・魔王は空を飛び、かわしながら周りを気にしているようだった。
「アイツを探シテルノカァ?」
新・魔王は雷鳴を探しているのかと思った。だが、雷鳴の肉体は『爆発』に巻き込まれた。そう、肉体は……
突如、後ろから物音が聞こえた。元・魔王は空を飛んでいるので、違う。そんなことは無いと思いながらも急いで後ろを振り向いた。
「ナァ!?」
そこには、脚が無く体が透明な雷鳴が居た。つまりは、幽霊である。
透明な雷鳴は寝ており、物音がしたのは寝相をうったからである。
新・魔王は攻撃して起こすと、邪魔されると思い放置することにした。
触らぬ
「【……まだか】」
そんな雷鳴は置いておき、元・魔王は白雲が命令を終わらすのを待っていた。
攻撃を何発も喰らいながらも、白雲が戻ってくるまで。そして……
「【……ぐっ!】」
飛んでいたが、急降下した。攻撃を受けすぎて、バランスを崩したのだ。そのまま地面に落ちて元・魔王を追っていた攻撃に全て当たってしまった。
「トウトウ決着が付クナァ!」
新・魔王は右手から『黄色い球』を一つ出す。元・魔王へ向かって飛んで行ったそれは、そのまま喰ら───
「『時空斬り』」
───われることはなく、元・魔王の後ろに切れ目が発生し、切れ目が開き始めた。その切れ目に新・魔王の攻撃が入り、その切れ目が閉じた。
「【……来たか】」
「魔王様、終わったよ!」
元・魔王の影から白雲から飛び出してきた。
その声と共に、新・魔王の頭上から声が聞こえてきた。
「喰らいぃぃぃやがれぇ!」
その声の正体は狼男だ。
そのまま新・魔王を殴ろうとするが、腕を一振りして出来た風圧で白雲の方へ吹き飛ばされる。
「ぐっ!」
「イクラ雑魚が集マロウト無駄ダァ!」
「【……白雲】」
「『あれ』は無かったよ……」
白雲に言っている『あれ』とは銀色の林檎のような物である。元・魔王はそれを食べて、魔力を回復させて最大火力で新・魔王を倒そうとした。
だが、それが無かったため倒す方法は一つしかない。
【自分の魂を代償】として新・魔王を倒すことだ。
元・魔王の魂は魔力の塊のため、
しかし新・魔王を倒す代償として、存在が消える……つまりは相討ちになるのだ。
「時間を稼げば倒せるのよね!」
「魔王、頼んだよ!」
「【……あぁ】」
魂を削ってまで魔力を溜めるのには時間がかかる。
そのため、白雲達に時間稼ぎを頼んだのだ。
立っているのも不思議な状態なのに、元・魔王のために力を貸してくれるのは、転生者の今までの行いが大きいだろう。
力を貸してくれ、助けろ……助けてください。
【まだ雷鳴が居る理由】
最後で必要です。
ですが、居ると戦いが永遠に終わらないので放置しました。
【白雲達】
『仲間が助けに来る』という熱い展開をしたかった。
元・魔王一人だと倒す方法が思い付かない。
【白雲が来た方法】
ここはどこだ!
あれ、魔王様居ない。
なんだこの膜は。『テレポート』
わーい、外出れた~
魔王様が何処に居るか分からないなぁ……さっきのところに『テレポート』しよ!
そこから本編
完結後にキャラ設定と裏話の投稿
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両方いる
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両方いらない
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キャラ設定のみいる
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裏話のみいる
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作者に任せる