拝啓 お父さん、お母さん。このたび俺は魔王になりました、助けてください。 作:のろとり
書き直していたら、こんなに時間がたってました。
これからも投稿が遅れると思いますが、失踪は絶対にしないのでゆっくりと待ってください。
「待って、ねぇ待って! 助けて!」
「ちょ、近づいてくんじゃねぇよ!」
雷鳴は自分が幽霊になってることに驚き、偽狼男に助けを求める。
偽狼男は幽霊が怖いのか、雷鳴が嫌なのか……走って近づいてくる雷鳴から距離をとる。
「ゆゆゆゆ、幽霊ががが……!」
「……落ち着け」
空良は体を震わせ、ミサは顔を青くしてその場で震えている。
勇者と言っても、一人の女性だから怖いのは当たり前か。ミサも怖がっているようだし、落ち着くまでそのままにしておくか。
それと海楽は地面に転がっている。
「…………」
俺は雷鳴と偽狼男の光景を眺めながら、今後のことを考え始めた。
そろそろ新・魔王の手かがりを手に入れて置きたいな。
あいつは切れ目を出して、どこからでも出てこれるから不意をつかれる前に攻めておきたい。
そのためには偽者達を捕まえて情報を聞くか。
……そろそろ雷鳴を落ち着かせるか。
俺は偽狼男を倒して雷鳴を
「……おい、まさか」
俺はどこか否定していた。
そんなことはない、あいつは完全に倒したはずだ、と。
心の底では分かっていたし、そう仮定して考えていた。
だけどもしかしたら、あいつじゃないのかもしれない。別の奴が来ただけなのかもしれない。そう思いたかった。
もうすでに分かっていることを見たくはなかった、考えたくなかった。
だが───現実はそう甘くない
「ヒサシブリダナァ」
その声は流暢な言葉と言えないが、片言とも言えない微妙な言葉。
どこかエコーがかかっているような、聞いた者全てを恐怖を与えるかのように低く、聞いたことのある声であった。
「スガタをカエテモドッテキタゾォ」
切れ目から出てきた腕は
「ま、魔王様……!」
「キエロォ」
新・魔王は偽狼男の頭を掴むと、何か言葉を発する。
声が小さくて聞き取れなかったが、その言葉を言い終わると同時に偽狼男の姿が消え始めた。
まるでゲームのバグのように姿がぶれ始めた。
「た、たたたすけけ●★△◎■―――!」
次に言葉も上手く発音できなくなり、聞き取れなくなってきた。
……そうして、消えた。
「……え?」
そう呟いたのは誰だろうか。誰が呟いたかは分からない、無意識に俺が呟いたのかもしれない。
それほどまでに衝撃的だったのだ。その衝撃で新・魔王の体が一回り大きくなったような気がするのはちっぽけなことである。
……俺は忘れていたのかもしれない、新・魔王の恐怖を。力を合わせれば勝てる。そんな淡い期待を壊すような圧倒的な血からの差を。
「ツギはオマエダナァ」
その瞳から放たれる鋭い睨みはある人物を捉えた。
助けて、助けてください。
……ギャグ要素が多かったんで、シリアスを入れました。
完結後にキャラ設定と裏話の投稿
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両方いる
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両方いらない
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キャラ設定のみいる
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裏話のみいる
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作者に任せる