拝啓 お父さん、お母さん。このたび俺は魔王になりました、助けてください。   作:のろとり

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魔王様じゃなくて、他のキャラクターも活躍したいようにさせたいんですけど、難しいです。
ん~……一応全員が活躍出来る場所は考えてますけど、魔王様中心になってしまうから調整がなぁ。
まぁ、雷鳴はどうでもいいからそこは大丈夫ですけど。

「俺だけ扱い酷くね!?」

では、本編どうぞ


出番が無い、助けて! by海楽

「……っ、ミサ!」

 

新・魔王のその瞳は恐怖で腰を抜かしたミサを見ていた。

俺はミサに声をかけるが返事がない。

恐らくは恐怖で声が出ないんだろう。

その間に新・魔王は地面を蹴り弾丸のような早さで迫ってきた。

 

「『封印』」

 

俺は右手の指先から黒い禍禍しい色のした鞭を五本出し、ミサに迫ろうとする新・魔王を拘束した。

そのまま左手に小さな火の玉を作り始めた。

 

「『サン』」

 

その火の玉が少しずつメラメラと燃えながら大きくなり、直径一メートルほどだろうか。その位になると俺は左手を突き出し新・魔王へと投げた。

しかし、技の準備をしてる間何もするわけがなく、新・魔王は『封印』から力ずくで脱出し、切れ目を作って何処かに消えた。

 

「……どこだ」

 

俺は何処から攻撃されても反応出来るように、神経を尖らせた。

二秒、三秒……待つが攻撃をしてくる気配がない。

どこだ、何処から攻撃してくるんだ?

 

「アヒャヒャヒャ!」

 

その不快に感じる笑い声は俺の後ろから聞こえた。

正確には俺の後ろに居るミサと空良のところから。

 

「……クソッ!」

 

俺は急いでミサと空良のところへ向かおうとするが、遠い。たかが十メートルも無いほどの距離。近いが、遠い(届かない)

新・魔王がミサに手を伸ばそうとしたときだった。

ミサと新・魔王の間に刀が振るわれた。

新・魔王は後ろに跳び刀をかわした。

 

「魔王くん、少しは私を頼ってくれないかな?」

 

そこには先程まで幽霊(雷鳴)を見て体を震わせていた『心山 空良(か弱い少女)』は居なく、目の前の敵を倒そうとする『心山 空良(異世界の勇者)』であった。

……そうだったな。俺は焦ってたな。

新・魔王を早く倒してこの戦いを終わらせたいと、それで一人で突っ走ってたな。

だが、ここには心強い仲間が何人も……何人、も?

このメンバーだと空良ぐらいしか心強くないな。

 

「ミサちゃんには指一本触らせないよ!」

 

「アヒャヒャヒャ、オモシロイナァ!」

 

新・魔王は目を見開き、口を三日月のようにしながら笑い始めた。

空良は刀を構え、目を閉じている。

俺はいつでも空良を援護出来るように手に魔力を込める。

ふと、笑うのを止めた新・魔王は自身の立っている場所に切れ目を作り、落とし穴のように落ちていった。

 

「…………」

 

空良はまだ目を閉じている。

俺も何処から出てくるかジッと待ちながらも、魔力を高めていく。

 

「……そこっ!」

 

目を開けた空良は右側に斬りかかった。

その瞬間……

 

「グゥ!」

 

切れ目と共に新・魔王が現れ刀に斬られた。

不意を突かれたようで、腕には傷が出来たようだ。

 

「……喰らいやがれぇ!」

 

俺は新・魔王に出来た僅かな隙で、魔力を込めた拳で腹を殴った。

新・魔王はそれを喰らい、体をくの字に曲げて吹き飛んだ。

……こいつ、強いが前に戦ったほどではない?

体が変わったから、力が本来の体より出せないのか手加減してるのか、それとも別の思惑が……いや、今は倒すことに集中するか。

 

「ナカナカヤルナァ!」

 

新・魔王はダメージを喰らった様子はあるが、まだ戦えるようだ。

 

「魔王くん、行くよ!」

 

「……了解」

 

新・魔王を倒す、助けてください。




私の中で雷鳴は気に入ってるキャラですよ。
弄りがいがあったり、どんな風にギャグ補正を入れるか考えるのが楽しいので。

完結後にキャラ設定と裏話の投稿

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