拝啓 お父さん、お母さん。このたび俺は魔王になりました、助けてください。 作:のろとり
「……くっ!」
「危ない!」
俺と空良は新・魔王に苦戦していた。
前戦った時よりは確実に弱くなっている。
そうは言っても、強いには強い。が、二対一でなんとか勝てる位の強さだろう、本来なら。
「ソラヨォ!」
「魔王くん!」
「……分かってる!」
新・魔王は俺達を狙わずに、恐怖でいつの間にか気絶しているミサに攻撃しているのだ。
ミサを攻撃が当たらないように弾かないといけないのだが、そっちに集中していると新・魔王からの攻撃を受ける。
そのため少しずつ俺達が押されているのだ。
ミサに攻撃がいかないように、新・魔王の攻撃に当たらないように神経を尖らせ、中々攻撃出来ないことの焦りもある。
このままだと負ける……ミサを後ろに下げれたらいいんだが、隙が無い。
「……空良、攻めれるか」
「出来るならとっくにしてるよ」
「……だよな」
雷鳴と海楽は何してるか知らない……というより、少し離れたところに居たはずだ、その場から動いてなければだが。
海楽がいればなんとかなるかもしれないが、連れてくる余裕が無いからなぁ。
今も地面で寝てるだろうし。
「……俺がアイツの視界封じるってその間にミサを頼めるか」
「任せて」
攻めることが出来ないなら逃げに徹するだけだ。
空良がミサを下げて戻ってくるまでの間ならなんとかなるだろう。
「……目を閉じろ! 『輝光』」
俺は手のひらに一ミリ程度の光の玉を作り、それを握った。
すると光の玉は眩しく輝き始め、目を閉じらずにはいられないほどの明るさとなった。
なお、これを使った俺は影響を受けないので問題ない。
「ガアァアァァ!」
新・魔王はその光を直に受けたようで、錯乱状態で頭を振り回しながら辺りに魔法を撃ちまくっている。
俺は空良とミサに当たりそうな物だけを弾いた。
そして新・魔王に近づこうとしたときだった。
「ニィ」
新・魔王は笑った。
なぜ笑ったのか、俺一人程度なら倒す余裕があるからなのだろうか。
早めに倒した方がよさそうだ。そう思い新・魔王に蹴りを放とうとしたときだった。
「駄目ェー!」
空良の悲鳴に近い声に思わず振り向くと、そこにはミサの周りに多くの切れ目が出現していた。
新・魔王が錯乱状態に見せかけて、明後日の方向に撃った魔法の先に切れ目を出していたのだ。
ミサが倒れてる場所はずっと変わってない、場所が変わってないのでミサが何処にいるかもバレているのだ。
「……ミサァァァ!」
俺は急いでミサを助けようとした。
空良もミサを助けようとするが、新・魔王がそう簡単に見逃すわけがない。
「……ぐっ、がぁぁアァ!」
「あああぁァ!」
俺と空良の頭上に切れ目を出し、そこから魔法を出した。
俺達二人はそれを喰らってしまい、その場に倒れる。
「…………」
俺達は何もできずに、ミサは魔法を喰らった……かに思えたが、
「『オートモード』」
その声と共に誰かがミサを掴み、まるで何処かへ引っ張られるようにその場から離れて行く。
その声の主は言わなくても分かる。どんな攻撃ももろともしない
「雷鳴、成功したぞー!」
「よし、逃げるぞー!」
海楽である。
海楽はミサを担いだ状態で雷鳴の居るところへ戻っていき、その場から逃げていった。
なんとか、なったのか。さてと……
「……これで」
「心置きなく」
「「……戦える
周りを気にすることなく、新・魔王との決着を付けられそうだ。
体が傷だらけ?そんなの知るか。
決着を付けるので、助けてください。
最後のは「空良、新・魔王と決着を付けるから力を貸してくれ」って意味です。
【輝光】
龍球で言う太陽のあれ。
使用者は眩しくないが、喰らった者は「目がァ、目がァー!」状態になる。
……まだまだ続きますよ。
反転↓
『それに、あるシーンで新・魔王のクローンが出てるので、それを全て倒さない限り……』
完結後にキャラ設定と裏話の投稿
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両方いる
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両方いらない
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キャラ設定のみいる
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裏話のみいる
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