拝啓 お父さん、お母さん。このたび俺は魔王になりました、助けてください。 作:のろとり
これはあの時を思い出す。
しかし、あの時とは違う。
だが決着を付けなければいけないのは変わらない。
失敗は許されない、これで終わりにする。
終わらなければいけないのだ。
……なぁ作者、これ読んだら本当に出番くれるんだよな? by雷鳴
「…………」
元・魔王は
あの時と違うのは魂を削らずに、自身が持っている魔力だけを溜めていることだ。
そのためあの時よりは威力は劣るだろうが、今の新・魔王を倒せるほどの威力はあるだろう。
だが魔力を溜めるのに時間がかかるため、無防備状態になる。
「アレハァ、アノトキノカァ」
遠くに飛ばした飛んで新・魔王が戻ってきたようで、元・魔王を見る。
新・魔王の脳裏にはあの時の記憶が鮮明に残っている。
自分より格下の相手に負け、こんな体になってしまった原因であり、トラウマであるからだ。
「ソウカンタンニィ、サセルカヨォ」
新・魔王は狙いを元・魔王に定め、元・魔王に弾丸のような速さで接近し始めた。
しかし、それを許さない人物が居た。
「行かせないよ」
空良である。
空良は刀で新・魔王に斬りかかるが、後ろに1メートルほど跳ばれてかわされた。
しかし空良はその行動は予想済みであり、次の攻撃を仕掛けようとしていた。
「『ウォーター』」
新・魔王は切れ目で攻撃を防ごうとしたが、空良が使った魔法から出た水の威力はお世辞にも強いとは言えず、精々料理に使える程の量しか出なかった。
「アァ?」
流石の新・魔王も不意を突かれたようで、何かあるのでは無いかと警戒していたが……
「何も、無いよ!」
空良が投げた刀が肩に刺さり、顔をしかめる。
新・魔王は顔をしかめながらも、刀を抜こうとする。
「まだまだァ!」
刀を抜かれる前に、新・魔王の顔に拳を叩き込む。
顔が少し歪んだが、怯みはしなかった。
空良は次に新・魔王の腹に蹴りを入れて吹き飛ばそうとするが、足を捕まれて投げられる。
新・魔王は刺さっている刀を抜き、明後日の方向へと投げる。
「コレデシマツデキルナァ」
新・魔王は手のひらから黄色い球を作り出した。
その黄色い球はバチバチと電気……いや、雷と言う方が正しいのだろうか。それを切れ目に入れ、元・魔王の頭上へと放った。
「……ッ!」
「やらせないよ!」
元・魔王に当たる前に空良が剣で真っ二つにした。
空良は新・魔王に投げられた状態で、『身代わり石』という一時的に見たことある物や人をコピー出来る物で剣をコピーしたのだ。
空良は自身の世界の剣をコピーし、元・魔王の頭上にある黄色い球に斬りかかったのだ。
「魔王くん、後どれくらい!」
「……三十秒」
「了解!」
剣を握りしめ、新・魔王へとがむしゃらに斬りかかる。
右、斜め、下……どこを斬るか、どうやって斬るか。そんなことを考えずに、ただがむしゃらに斬りかかった。
「チィ!」
新・魔王はどこからくるか分からない攻撃を捌きながら、元・魔王へと攻撃しようとするが、剣が邪魔で攻撃出来ない。
(ドコカラクルカワカラネェナァ!)
何か考えて攻撃してきているなら、攻撃を読んで反撃出来るが、単純で何も考えてない攻撃だからこそ何も出来ない。
戦いに置いて一番厄介なのが適当に、そしてがむしゃらに攻撃されることだ。
相手がどう攻撃してくるか分からないので、直前の動きを見て判断するしかないからである。
新・魔王は早く元・魔王を仕留めようと、空良を吹き飛ばそうと、攻撃を無視して殴ろうとする。
「ッ今!」
「ナァニィ!」
空良は新・魔王の拳をギリギリまで引き寄せてから、体を反らしてかわした。
そのまま新・魔王の腹にカウンターを繰りだし、上に打ち上げた。
「魔王くん、今だよ!」
「……サンキューな」
元・魔王の拳には魔力が黒いオーラのように漂っていた。
あの時は体全体から魔力が溢れていたが、今回は少しでも威力を上げるために拳のみに魔力を集中させたのだ。
「ヤァ、ヤメロォォオォ!」
元・魔王は新・魔王へと跳び、魔力を込めた拳をこれでもかと握りしめる。
新・魔王は両手を伸ばし、攻撃に備える。
しかし、普通に両手で受け止められる程の威力の攻撃ではない。
そして、そのまま拳は───
…………、助けてください。
魔王様と空良が主役!
って感じになってるから、早く他のキャラクターも出したいです。
雷鳴は知らん……本音を言うと、割りと扱いづらいのが理由ですが。
魔王様の攻撃はリ〇ル・マックの『気合いストレート』をイメージしてます。
完結後にキャラ設定と裏話の投稿
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両方いる
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両方いらない
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キャラ設定のみいる
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裏話のみいる
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作者に任せる