拝啓 お父さん、お母さん。このたび俺は魔王になりました、助けてください。   作:のろとり

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拝啓 読者様

基本的に小説を書くときって、曲ならなんやらを聞きながら書いているんですよ。
ニコニコ動画付けながら書いてたら……

『ニコニコ動画に不具合が発生しました』

(゚д゚)

……なんかもう、泣きたくなりました。
取り敢えずはポケモン聞いてます。
『ひとりぼっちじゃない』は神曲、はっきりわかんだね。


グヌゥ、助けてください。

「……ナァンテイエバァ、マンゾクカァ?」

 

───そして、そのまま拳は新・魔王を貫くことはなかった。

新・魔王が両手で元・魔王が放った拳を受け止めているからである。

本来なら、そんなことは出来るはずがない。単純な力のみでその攻撃を受け止めることなど。

 

「……ガッアァ!」

 

「コノトキをネラッテタンダヨォ!」

 

新・魔王は元から狙っていたのだ。

元・魔王が自身を倒すためにあの時と同じように一撃で狙ってくるだろうと。

その時を狙って、偽狼男にしたように力を吸収しようと。

どうやら、まんまと策にハマってしまったようだ。

 

「……くっ、ははは」

 

「トウトウゥ、オカシクナッタカァ?」

 

元・魔王は力を吸収され、顔色が悪くなりながらも笑っている。

その拳に漂っていたオーラのような物が消えはじめても、ずっと。狂ったかのように笑っていた。

 

「……そりゃあ、笑うに決まってるさ」

 

「……こんなに作戦通りに行くなんてなぁ!」

 

その言葉と共に、新・魔王に何重にもぶれている影が覆い被さる。

その影は手に剣を持っており、残像が出来るほどのスピードで新・魔王の背後に回っていた。

 

「『オーバーホール』」

 

「……空良ァ、いけぇ!」

 

その影は空良であった。

元・魔王が新・魔王の注意を逸らしている間に、空良が新・魔王の背後に跳び、『オーバーホール』を使って残像が見えるほどのスピードを得ていたのだ。

策にハマったのは、新・魔王の方であったようだ。

 

「クッッソガァアアアァ!!」

 

新・魔王は悪あがきに等しいが、空良に攻撃しようとしたが、空良の方が早く……

 

「はぁぁぁ!」

 

空気が斬れる音がすると同時に、新・魔王が斬れていく。

その剣は何振りしたかは、分からない。

兎に角新・魔王を倒すため、無我夢中で剣を振るう。

そうして、新・魔王……だったものは地面に落ちていった。

 

「……もう無理」

 

元・魔王も共に落ちかけるが、空良に抱えられて落ちることはなかった。

そのまま空良と一緒にゆっくりと地面に降りていく。

 

「……凄い、死にそう」

 

「大丈夫? 魔力いる?」

 

「……ああ」

 

空良は元・魔王の背中に手を置く。

するとどうだろうか、少しずつだが元・魔王の顔色が良くなり、自分の力だけで立てるようになった。

 

「……ありがとうな」

 

「どういたしまして。それより、本当に倒せたんだよね?」

 

「……ああ。そのはずだが、一応燃やすか」

 

元・魔王は草木を焦がす程度の威力で『焼却』を使い、新・魔王だったものを燃やし、完全に消滅させた。

 

「……よく、作戦通りに勝てたな」

 

「下手したら負けてたからね」

 

元・魔王の言葉に空良は苦笑いで返す。

 

「「……お疲れ様」」

 

安堵した表情で、二人は雷鳴達を探すため歩き始めた。

かなり無茶したなぁと、先程までの作戦を思い出しながら。

 

 

 

 

 

「……俺がアイツを一撃で仕留める」

 

「い、一撃で?」

 

「……ああ」

 

空良は元・魔王の言葉に疑問を抱いた。

あの魔王を一撃で倒せるような技があるなら何故早く使わないのか、そもそも一撃で倒せる相手では無いだろう……と。

 

「……だけど、その一撃を溜めるのに時間がかかる」

 

「つまりは、私が囮になればいいんだね?」

 

「……そういうことだ」

 

まるであの時と同じだな、そう元・魔王は思う。

あの時も白雲達に時間を稼いでもらって、新・魔王を倒せたんだったなぁ、と他人事に思いながら……記憶があるだけで、倒したのは魔王(持ち主)なので合っているが。

 

「……それじゃあ早速」

 

「ちょっと待って!」

 

「……なんだ」

 

元・魔王が拳に魔力を溜めようとしようとしたが、空良が止めに入る。

若干不満そうな顔をしたが、話は聞くようだ。

 

「魔王がさっき、味方を消してたよね」

 

「……あぁ、あれか」

 

元・魔王は空良に言われて、偽狼男が頭を捕まれ、消えたことを思い出した。

どうやら、倒すことばかり考えていて、忘れていたようだ。

 

「あれを使って来ないのが、少し引っ掛かるんだよね」

 

「……確かに」

 

あれをずっと使えば二人が新・魔王を倒すことは、今以上に難しくなる。

使わないのには理由があるのか、ただ単に使わないだけなのか……二人はその理由を想像でしか分からない。

 

「……アイツもそれを分かっているのか」

 

「どうしたの?」

 

元・魔王は新・魔王を倒したことを思い出し、相手も自分をあの時の攻撃で倒せないと分かっているのではないか、そう考えていて空良に話す。

 

「なるほどね……なら、その時を狙ってるのかな」

 

「……恐らくはな」

 

「なら、この作戦は無しになるね」

 

「……いや、このままだ」

 

「え!?」

 

「……このままでいくぞ」

 

空良は驚き、目をぱちくりさせた。

こんなことを言っているが、元・魔王がおかしくなった訳ではない。

その一撃でないと、新・魔王を倒すかことが出来ないと考えているからである。

 

「……空良、一つ頼んでもいいか?」

 

「え? う、うん」

 

「……このまま俺は一撃で仕留める。だが、新・魔王があれを使ってきたら、勝てない。だから……」

 

元・魔王がその続きを言う前に、空良が喋る。

 

「そのときは、私が仕留めればいいのね?」

 

「……ああ」

 

「だけど、その作戦って下手したら」

 

「……問題ない、その前に空良が仕留めればいい話だ」

 

「私のこと、信頼してるんだね」

 

「……まぁな」

 

二人は顔を見合せ、頷く。

 

「……決まりだな」

 

「そう、だね」

 

もう言葉にすることはない。もし、あるとしたら……終わったあとに「お疲れ様」と言うくらいだろう。

 

……ところで私の出番はないのかな、助けてぇ。 byミサ




やっっっっっっとッ!
倒したァ!

本来なら、三話程度で倒す予定だったんですが、中々難しいですね。
予定の倍もかかるなんて、予想外ですよ……


それと、この作戦はわりと厳しいです。
空良が失敗したら終わり
一撃を外したら終わり
先に元・魔王が消滅したら終わり
空良の最後の攻撃で倒せなかったら終わり
第三者が介入したら終わり

……無茶苦茶だな。

完結後にキャラ設定と裏話の投稿

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