拝啓 お父さん、お母さん。このたび俺は魔王になりました、助けてください。   作:のろとり

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拝見 読者様

最近、寒い日が続いてますね。
そうえば、この作品の最終回が思い付きました。
ですけど、最終回がいつになるか分からないです。


手加減が難しいです、助けてください。

「ゼェイ!」

 

狼男は姿勢を低くして接近し、俺の足首に蹴りを入れてきたが……

 

「…………」

 

俺にはびくともしなかった。

まるで、永遠に流れてくる水を蹴るかのように意味の無い行為だ。

さて、どうやってボコボコにしようか。

 

「……そうだ」

 

俺は姿勢を低くしている狼男の頭を掴み宙に投げた。

そうして、“全力”で狼男まで跳んだ。

“手加減”?知るか。土地を荒らした奴は誰であろうと倒してやるよ。

 

「……フッ」

 

狼男の所まで追い付き、森の方まで飛ばした。

雪女と仲良くしてろ……いや、あいつらは仲が悪かったな。

大丈夫だよな、喧嘩してここを荒らしたりしないよな!

 

「……ふぅ」

 

俺は何も考えずに、着地した。

……あ。

 

「…………」

 

やってしまった。

湖から戻って出来たクレーター。狼男が着地して出来たクレーター。俺が全力で跳び、着地して出来たクレーター。

余計酷くなった。

 

「……はぁ」

 

山から土を持ってくるか。

土を取りに行ったら、狼男にクレーターを埋めてもらうか。

いや、もっと簡単な方法があったな。

 

「……「はい、何でしょう」」

 

おせーよ、ほせ。

俺は白雲を喚ぼうとしたが後ろから出てきた。

こいつの出てくる方法がだんだんとホラー感増してきた気がする。

 

「……狼男の回収を頼む。出来れば縛っとけ。それとついでに散らばった木の回収も」

 

白雲なら多分大丈夫だろ。

戦闘能力不明だけど。

散らばった木が何処に行ったのか一切知らないけど。

 

「分かりました、出来なかったら魔王様に命をあげましょう」

 

やめてよね!?そういうの!

白雲はそう言うと、俺の影に入り何処かへ消えていった。

お前はマジシャンか何かなのか?

 

「……さて、向かうか」

 

俺は前に白雲が指した方向へと向かった。

 

 

 

 

 

 

「……ついた」

 

一週間かかり、山の麓へついた。

大きいな、この山。富士山以上はあるんじゃないか?

そうえば、この体は睡眠も食事も疲労も無いな。

疲労はこの体が疲れるほど動いてないからという可能性があるが。

 

「……面倒だ」

 

俺は山から一々土を持っていくことを面倒に思い……

 

「……破壊!」

 

山に足にクレーターが出来るほど力を入れ、腰を捻って全力でラッシュした。

一発だけだと壊せるか不安だからな。

 

「……あ」

 

俺はラッシュを終えてからやらかしたことに気づいた。

ラッシュの威力で山が崩れた。

これはまだ予想の範囲内だからまだ良しとしよう。

 

「…………」

 

威力が強すぎて岩が砂のように小さく、土がサラサラに。それはもう拾えないほどになった。

ついでに、魔王城のとは比べ物にならないほど大きなクレーターも出来た。

比べるなら、ライオンと像位だ。

やり過ぎてしまった。やっぱり、きちんと手加減しないと駄目だな。

 

「……見なかったことにするか」

 

俺はここにあった山を見なかったことして、さらに奥へと歩いていった。

使えそうな土があればいいのだが……

 

やらかしました、助けてください。

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