拝啓 お父さん、お母さん。このたび俺は魔王になりました、助けてください。   作:のろとり

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拝啓 読者様

海楽は意外と常識人枠だよなと思って作りました。
痛いが絡むと、常識人からただの変態になりますが。


知りたい、助けて! by海楽

俺の名前は海楽、俺はコーランに自分が嵌めている【リセット指輪】について調べてもらっている。

忘れている人の為に説明すると、この指輪【リセット指輪】はある条件を満たすと、元の状態に戻してくれる指輪だ。

まぁその条件ってのは設定した人物しか分からないし、戻るのに時間がかかるけどな。

その指輪にコーランってのが興味を持ったようで、一週間ほど前から預かってもらっている。

本当は「私はみんなより弱いから、自分に出来ることをしたい」とのことで、指輪を調べようと思ったそう。

 

「海楽、調べ終わったよ」

 

「ん、分かった」

 

そう話していたらコーランが俺の所に来た。

どうやら指輪に付いて調べ終わったらしく、狼男と雪女が作った小屋に来てほしいとのこと。

よく調べることが出来たな、どうやって調べたか移動しながら聞いたが秘密と言われた。

 

 

 

 

 

「入るぞー」

 

俺は小屋の扉をノックし、扉を開けた。

中には小屋を建てるのに使われたのであろう木材、誰が使うのか知らないが危険マークが書かれた多くの箱、そして簡素な造りのテーブルと椅子があった。

それと中には狼男と雪女が居た。

 

「お、来たか」

 

「それでコーラン、私達は何をすれば良いのかしら?」

 

「あ……まだ説明してなかった。今するね」

 

コーランは話し始めた。

俺の持ってる指輪は『人』を戻す指輪だそう。

ただ怪我したら元の状態に戻るのではなく、今居る世界以外に転移されたら『人』を転移される前の世界に戻すそう。

コーラン曰く「王様が海楽が帰ってこれないように、仕掛けた物だと思う」とのこと。

あの王様め……そんなに(変態)の事が嫌いなのか。

 

「───と、言うわけなんだよ。それで二人にはこの指輪の効果範囲を調べてもらおうと思ってね」

 

「???」

 

雪女が頷いてる横で狼男が頭を捻っていた。

分かりづらいよな、俺もちょっと分からなくなった。

理解出来てない狼男の頭を掴み、コーランはもっと分かりやすく説明する。

 

「別の世界に移動すると、強制的にこの世界に戻るってこと」

 

「あ、あーなるほどな。分かった分かった、完全に理解した」

 

それは理解してない奴の台詞だけどな……

だけどもコーランはそれで満足したらしく、懐から俺と同じ指輪を取り出す。

え、あれ、それって俺の指輪?

俺は左手の薬指を確認するが、そのまま指輪は付けっぱなしだし、ちゃんと指輪は付いている。

 

「それって」

 

「空良に頼んでもう一つ作ってもらったんだよ、あの道具って便利だねー」

 

流石に異世界に飛ばす技術を持ってるわけは無いか、あったら既に俺達は帰れてるだろうし。

それはそうと、その道具が無かったらどうやって調べるつもりだったんだ。

 

「これは『場所』を指定してあるなら、この場所が爆破したりしたら、元の状態に戻るはずだよ」

 

「お、爆破か」

 

知ったふりをしていた狼男が「爆破」と言う言葉に反応し、小屋からある物……危険マークの書かれた箱を一つ持ってきた。

 

「毛むくじゃら、それって白雲から預かった爆弾じゃないの」

 

「あぁ、今からこいつを爆破させるんだ」

 

「「!?」」

 

あ、確かにそれが良いかもしれないな。

俺もこの指輪について詳しくないし、そっちの方が早いかもしれないな、爆破で体に痛みがくるし。

 

「それじゃあ」

 

「ちょちょちょ、待ちなさい!」

 

「ストップ、ストーップ!」

 

狼男が早速、爆弾を爆発させようと持っている箱をおもいっきり地面に叩き付けようとしたとき、雪女とコーランに押さえつけられる。

 

「ちょ、お前ら離せ! どうせ戻るんだろ!」

 

「コーラン話を聞いてたの!? 戻るのはこの小屋だけだって言ってたでしょ、毛むくじゃら!」

 

「誰が毛むくじゃらだ、氷野郎」

 

「ああ! 誰が氷野郎よ!」

 

「お前以外に誰が居るんだよ!」

 

「なんですって~!」

 

「やるのかぁ?」

 

雪女の言葉が癇に障ったのか、狼男は怒り始め今にも喧嘩を始めそうである。

ちょっと止めた方が良さそうだな、止める際に攻撃が当たって痛い思い出来るだろうし。

 

「やってやろうじゃないかしら!」

 

「かかってきやがれ!」

 

俺が二人を止めようとしたとき、喧嘩を始めようと雪女は体の周りから冷気を出し、狼男は手に持っていた箱を地面に投げ捨てる。

 

「「「あ」」」

 

「あ、やべ」

 

俺達三人の声が被り、狼男はこの重大性に気付いた。

地面に投げられた爆弾は衝撃で爆発した。

その爆発に巻き込まれ、俺達四人は吹き飛ばされた。

痛みだ、痛みだー!気持ちいいー!

 

後で三人を起こさないと、助けて!




コーランはどうやって指輪に付いて調べたんだろ、永遠の謎ですね、作者の私も知りませんし。

海楽の指輪の設定を忘れかけてました、オリジナル設定なのに忘れそうになるって……危ない危ない。

完結後にキャラ設定と裏話の投稿

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