拝啓 お父さん、お母さん。このたび俺は魔王になりました、助けてください。   作:のろとり

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拝啓 読者様

連続投稿です、頑張りました。


どうしようか、助けてください。 by白雲

ミサが能力を使い、雷鳴がアフロになった日から数日がたった。

空良は残り10日しか無い時間を無駄にしないように、白雲を鍛えていた。

 

「ふっ、はっ、たやぁ!」

 

鍛えると言っても、やっていることは組手であるが。

本来なら空良自身の技を教えるべきなのだろうが、空良の『オーバーホール』は異界の技であり、白雲が覚えるのは出来ないようだ。

……空良もよく分からない技であることが大半の理由ではあるが。

 

「そこ!」

 

しかし技以外にも教えられることは沢山ある。

現在空良と白雲がしている組手は相手に多くの攻撃を当てる練習だ。

相手がどう動くか、反撃してくるとしたらどの場面か、反撃してきたらどうかわすか……様々な事を観察し、体に覚えさせていく。

例え組手と言っても空良は手加減をしない。白雲の攻撃を本気で防御し、本気で反撃をする。

10日後に向けて少しでも戦力を高めるためと、白雲の思いを無駄にしない為である。

現に空良は少しでも隙があると、そこに拳を叩き込んでいる。尚、空良が武器を使わないのは新・魔王が素手、または魔法を使ってくるためである。

 

「ぐぅ、まだまだ!」

 

白雲は空良の拳を受けて怯んだが、その拳を出すために伸ばしてきた腕を掴み、腕に組み付いて蹴りを放った。

 

「甘いよ!」

 

空良はその蹴りを首を傾けてかわし、白雲の脚に組み付かれてない方の手で殴った。

 

「うぐっ、ああ!」

 

白雲は痛みのあまり組み付いた腕を放し、地面に背中を付けた。

空良はその隙を見逃さずに、白雲の顔に向かって拳を放ち、寸前で止めた。

 

「……今日はここまでにしようか」

 

「……はい」

 

汚れた服を手で叩き、喋る空良の言葉に頷き白雲は地面に転がり息を整える。

空良に鍛えられてから一週間が立ち、白雲も少しずつではあるが、成長し始めてきた。

その証として白雲だけの『技』を覚えたが、それはまだ未完成であるため、使用は控えている。

 

「はぁ、はぁ、はぁ……」

 

しかし空良にはまだまだ追い付かない。

仮にこの一週間で空良と同等の実力を手に入れていたら、空良が勇者(笑)と言われ、空良と同等の力を持つ魔王も後ろに(笑)が付くだろう。それほどまでに、勇者と魔王は強く、遠い存在なのだ。

 

 

 

 

 

「さてと、今日も考えよう」

 

息を整え終わり、空良と一緒に家に戻った白雲はある物を探すために狼男達の元へ向かっていた。

白雲は空良にある物……プレゼントを渡す為である。

この一週間、鍛えてくれたお礼を込めて何か渡そうと考えているのだ。

しかし白雲はプレゼントを渡した事が無く、何を渡せば空良が喜ぶのか分からなかった。

そのため今日は狼男達に意見を聞き、参考にしようとしたのだ。魔王にも聞こうと考えたが、何やら悩んでる雰囲気であり、聞けなかったのだ。

 

「入るよ」

 

海楽の指輪がどんな物か調べるために、海楽含めて四人で家から離れた小屋で実験中である。

わざわざ小屋を一日で作ってくれた狼男と雪女には感謝を通り越して、その道に進んだ方が良くね?と言いたくなる。

 

「あ、やべ」

 

白雲が小屋の扉を開けた瞬間、狼男の声が聞こえた。そして何がなんやら分からない内に爆発が起きた。

しかし白雲は爆発に巻き込まれる前に、空間に隠れて爆風を逃れた。

これが白雲の新しい技である。

白雲がいつも使っている切れ目の中に隠れて相手をやり過ごしたり、不意討ちしたりする技である。

名前はまだ無いが、応用の聞く強い技である……こんなところで使うだなんて、思いもしなかったが。

 

「……え?」

 

白雲は爆発が収まった頃に切れ目が出てきて、周囲を見渡す。

すると白雲の目の前には爆発に巻き込まれたであろう、狼男と雪女とコーランと海楽……そして、床や壁に何も傷やヒビが無い小屋であった。

 

何があったんだろ、助けてください。 by白雲




~ちょっとした裏話~
白雲と空良とミサは口調が被ってるので、あまり同時に出さないようにしていて、出すとしても性格を重視して書いている。

~ちょっとした裏話②~
一年くらい前まではスマホではなくて、ゲーム機(wiiu)で書いていた。

完結後にキャラ設定と裏話の投稿

  • 両方いる
  • 両方いらない
  • キャラ設定のみいる
  • 裏話のみいる
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