拝啓 お父さん、お母さん。このたび俺は魔王になりました、助けてください。   作:のろとり

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拝啓 読者様

この作品を書くとき、だいたい1300文字位書き終わります。
それそうと、伏線って難しいですね。


~幹部編です、助けてください。~
基地を見つけました、助けてください。


「……なんか見えてきた」

 

俺はうっかり山を粉砕してしまったため、別の所に山が無いか歩いていた……三日ほど。

この世界はどうなっているんだ……殆どが禍々しい色のした土しかないよ。

魔王城があった土は緑色だったからな。別の土を持ってきたら腐りそう。

白雲を呼んで、聞いた方が良いかもしれないが白雲には今仕事を頼んでいるから手が離せないだろう。

 

「……なんだこれ」

 

歩いていると何か見えたので、それに近づいて見ると一軒家を見つけた。

一階建ての銭湯にありそうな、長い煙突がある家だ。

だが、窓が無くてドアが鉄製であった。

その上、門番らしき魔物が二体ドアの前に立っていた。

なんだ、この『怪しい』を具現化したような家は……

 

「おい、誰だお前は!」

 

門番1……いや、悪魔でいいか。黒い翼生えてるし。

悪魔は俺に気づくと、止まるようにジェスチャーしてきた。

なんて答えようか……魔王と答えてもいいが、そうするとかなり面倒なことになるし。

 

「…………」

 

「おい、なんとか言え!」

 

「ちょっと待て」

 

悪魔が俺が何も答えないことにイライラしていると、

門番2……此方は白と黒の翼が生えてるから天魔でいいか。

天使と悪魔が合体したように見えるし。

天魔は悪魔を止め、小声で話し始めた。

 

「(おい、なんだよ)」

 

「(あいつは元・魔王だ)」

 

「(おい、それは本当か!)」

 

「(あぁ。あいつを倒せば俺達は幹部になれるはずだ!)」

 

「(おい、そうとなればやることは決まったな)」

 

「(そうだな。だが、攻撃の合図は俺が出す)」

 

……悪い、全て聞こえてる。

悪魔と天魔が小声で話していたことが聞こえていたので凄く気まずい。

だが、こいつらは『元・魔王』とも『幹部になれる』と言った。

つまりは、新しい魔王の部下……それもここは基地なのだろう。

 

【……この基地を乗っとるか】

 

「……どうしたんだ」

 

俺がどうしたんだ。

この基地を乗っとる?俺はそんなこと考えた覚えは無いぞ。

いや、良い考えだな。

そうすれば新しく城を建設しないで良くなるな。

それにしても今、何処からかこいつらとは違う声が聞こえた気がしたが……

 

「おい、何でもないから気にするな」

 

おっと、話し合いが終わっていたようだ。

さて、こいつらをどうやって倒そうか。

こいつらを倒すこと自体は簡単だ。だが、この基地に被害を出さずに倒す方法が思い付かない。

 

「さぁ、用事が無いなら帰った帰った」

 

まぁ基地を手に入れることは後でも出来る。

先に土を集めるか。

俺は回れ右をして、来た道を帰ろうとした。

 

「今だ!」

 

違う、どうして土をとる必要があるんだ!この基地を乗っとるとしたのに!

俺はすぐさま後ろを振り向き、悪魔と天魔が魔法で攻撃してきてることに気づいた。

炎だ。後ろを振り向いた俺の視界には炎しか広がっていなかった。

俺は拳を炎に……ではなく、上空に振り上げた。

 

「なっ!」

 

その時に出来た空気が炎を打ち消した。

……この体、魔法が使えなくても十分強いな。

 

「……次は此方の番だ」

 

俺は某配管工の人のように悪魔と天魔を踏みつけた。

『次は此方の番だ』とは言った。だが『戦う』とは一言も言っていない!

悪魔と天魔が何か言ってきているが無視して、煙突へ入っていった。

うわ、掃除されてないのかよ!

煙突は掃除されてなく、俺は全身真っ黒になった。

 

全身が真っ黒になりました、助けてください。

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