拝啓 お父さん、お母さん。このたび俺は魔王になりました、助けてください。 作:のろとり
最終決戦とかいいながら、まだまだ続きます。
もう一つ「〇〇編です(略)」を挟むと思います、話の内容は変わらないので関係ないですけど。
「…………」
「…………」
さて、どうしようか。
俺と雷鳴は新・魔王を逃がしたことで、気まずくなった上、穴から出れないことを悩んでいた。
白雲みたいに空間を移動できないし、空良や魔王みたいに空を飛ぶことも出来ない。
そして俺達には驚異的な身体能力も無い。
「雷鳴、どうするよ」
「知らんよ、俺はここで過ごす。そして誰かがアイツを倒してくれるまで待つ」
「俺は反対だ」
俺達がここに居たとしても、新・魔王を誰かが倒してくれるとは限らない。
もしかしたら、全滅する可能性もあるのだからアイツを追いかけた方が良いだろう、後アイツの攻撃が気持ち良かったからもう一度受けたい。
はぁ、はぁ……あの攻撃、今まで受けたどの攻撃よりも気持ち良かったぜ、即死は痛みが無いから嫌だけど、また殴られたいな。
「はぁ!? 俺は嫌だぞ、だってアイツは何体も居るんだ、さっきのアレだってその一部なんだよ」
やっぱり雷鳴は嫌がるか。
しょうがない、ここは俺がアイツの所に行って攻撃を受けるしか……ん、何体も?
「おい雷鳴、何体も居るってどういうことだ!?」
「あれ、言ってなかったっけ? 俺もさっき知ったんだけど、アイツは何体も居るんだよ。少なくとも二体、この目で見たぞ」
「そういう大事なことは早く言えよ!」
新・魔王が何体も居るのか、それってかなり……否、本当に不味いぞ。
俺達の力だと、ギリギリ一人倒すのがやっとなのに、何体も居るなんて……そしたら痛みが何倍もなるってことじゃねーか!
「ふ、ふひ、ふひひひ」
「うわなにアイツ怖ッ!」
雷鳴が何か言ってるが気にしなくていいか。
それよりも、まずはここからどうやって出るかが問題だな。
俺の能力だと、壁を登るなんて出来ないし、魔王みたいに白雲を呼んでも何処かで戦ってるかもしれないしな……あ、そうだ。
「雷鳴」
「オレのそばに近寄るなああーーーーーッ!」
「うるさい」
「すみませんした」
なんでコイツは騒いでるんだ、何か怖いものでも見たのか?
騒いでる雷鳴を静かにさせ、俺は雷鳴にここを脱出する方法を伝えることにした。
「お前の能力でなんやかんや出来ないか?」
「ふわふわしすぎじゃね? 俺の能力はご都合主義の固まりじゃねーんだよ」
そりゃあそうだな。
だけど可能性があるとしたらそれしか無いんだよ。
雷鳴の能力で、なんやかんやしてここを脱出するしか……やっぱりふわふわした意見だな。
「それに俺の能力は制御出来ないんだ、意識して起こせる能力じゃないから、意味ないと思うぞ」
だけど方法はそれしか無いんだよ。
雷鳴の能力に頼るしかないんだ、何が起こるかは誰も分からないけど。
そう頭を悩ましていると、雷鳴が何かを思い付いたようで、いつの間にか頭の上にあった電球が光った。
「何か思い付いたのか?」
「ああ……狼男に朝食取られたから、何も食ってないことをな!」
「殴っていいか? いや殴ってください」
「ちょっと何言ってるから分からない」
お前がなんで引いてるのかちょっと分からない。
それはそうと、お前の朝食は狼男と雪女の喧嘩でひっくり返ってただろ、その後髪を逆立たせて怒ったけど、空良が追加を作ってくれたのを忘れたのか?
「それで、どうした?」
「前に困ったときにある奴に助けてもらったことを思い出したんだよ」
「ある奴?」
誰だそいつは。
少なくとも、新・魔王では無いだろうし、「ある奴」って言ってるから、名前は知らないだろうし。
「なんか白いスーツ着てて、顔を目玉が書いてある黒い布で隠してる中二病みたいな奴でさぁ……」
「お呼びになりましたか?」
「お、そうそう丁度こんな奴で……」
その時、俺と雷鳴がその人物を見る。
その人物は雷鳴の後ろに立っていた。いつからいたのか、どうやって来たのか……そんなのが分からないなんだか不気味な奴だった。
それと怪しい、めっちゃ怪しい。怪しいを具現化したような奴だ。
「うびゃあぁ! 出たぁあぁぁ!」
雷鳴はソイツが現れたことに驚き、地面を平行移動しながら壁にぶつかった。
ちょっと雷鳴を静かにさせたいです、助けて!
朝食のシーンは適当に考えました。
書く予定はないですけど、カオスなことにはなってます。
完結後にキャラ設定と裏話の投稿
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両方いる
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両方いらない
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キャラ設定のみいる
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裏話のみいる
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