拝啓 お父さん、お母さん。このたび俺は魔王になりました、助けてください。 作:のろとり
もう少し伸ばす予定でしたけど、これ以上地獄居られたら、グダグダになりそうなので巻きにしました。
「あ~」
雷鳴だ、前回釜に投げられたけど、なんか思った以上に良い温度だった。
ほら、よくあるじゃんか。お湯が熱いッ!と思っても、慣れれば普通に入れるあれだよ。
最初は身体中に火が付いて熱かったけど、いつの間にか火は消えて、何処から出したのか自分でも分からないけど、タオルを頭に乗っけてる。
「疲れが取れるぜ~」
服のまま入ってるけど、別にいいか。
最近はドタバタしててゆっくり出来なかったからな~、たまには静かにお湯に浸かるのも良いかもしれない。
「熱いッ! 気持ちいいッ!」
ただし海楽、てめーは駄目だ。
「いつの間にお前はここに来たんだよ」
「投げ飛ばされた」
あぁ、そういう……
それにしても魔王を見ないな、アイツ本当に地獄に来てるんだよな。
まさか逃げたとかないよな……確か場所の移動とか出来たよな。もしかして、もう地獄から逃げてるんじゃ……いや、ないないそれはない。
完全には否定出来ないのが辛いけど、流石にアイツだって世界と世界を移動することなんてなぁ!なんか魔王が言ってた気がしたけど、忘れた。
「これからどうしようかな~」
地獄から出る方法知らないし、そもそも合ったら最初から出てる。
ならいっそのこと、ここに永住するか?
戻ってもボコボコにされるし、元の世界に戻ってもボコボコにされるし、ここにいてもボコボコにされる……よし、安全なところは何処にもないな!
俺がそう考えていると、海楽が急に立ちあがり、辺りを見渡し始めた。
「ん、どうした?」
「痛みを感じる!」
前も言ったけど、痛みを感じるってなに?
お前が何を言ってるのか雷鳴さん理解出来ない。
コイツはもう放置でいいや。俺はもう、戦わん……
「うおぉおー! 痛みだー!」
「おい海楽!」
俺は海楽を止めようと声をかけるが、此方には一度も振り向かずに何処かへ走っていった。
俺は一人でゆっくりするか、戻っても良いことないからなぁ~…………
「俺も行くから待て!」
べ、別に寂しいわけじゃないんだからね!
ここにいたら、魔王からの攻撃を守ってくれる人が居なくなるのが嫌なだけだから。勘違いしないでよね!
うえ、俺がツンデレするとただただ気持ち悪いな。
「うっわ、スゴい見たことある」
海楽を追って走ってると、切れ目があった。
死神が使ってたあれに似てるな、なんでここにコレがあるか知らないけど、海楽はここに入ったのだろう。
「嫌な予感しかしないな」
一つ、罠で入った瞬間ボコボコにされる
二つ、魔王がここから逃げた
三つ、知らない場所に飛ばされる
君はこの三つの中ではどれだと思う?俺は全部だ、ここに入りたくない。
「…………」
寝て良いかな?
切れ目を見なかったことにして、さっきのお湯に浸かろうと戻るとしたとき、切れ目が段々と閉じ始めた。
なんなの、このご都合主義。あれだろ、ここに入るか入らないかすぐに決めろってやつだろ。
「入るしかないのか?」
だが、だがなぁ!
俺はこの切れ目に入るなんてことはしたくねぇんだ!
どうせ入らなかったら戻れないけどな。
「あの三人何処に行きやがったぁ!」
ああ~!
このまま見つかったら金棒で叩かれるな。
よし入ろう、どうせ会ったらボコボコにされるんだ、今は今だ。コレに入っても、アイツにボコられるのは後の俺だ。つまり、後は後の俺に任せる!
「ていっ!」
さすがに怖かったので、目を瞑って飛び込んだ。
するとさっきのTHE・シンプル・地獄☆だった光景から、森に変わった。
「ここってどこだ……?」
海楽は居ないし、周りは木しかない。
そして、そしてェ!俺はここが何処か知らない!
つまり何が言いたいのかって?
「【速報】雷鳴、迷子になる」
また迷子だよ、助けてください。
【新・魔王vs変態ブラザーズ】
雷鳴──道に迷う
海楽──何処か行った
新・魔王──不明
商人──不明
鬼──何処かに行った『三人』を探してる。もう出てこないキャラ。
完結後にキャラ設定と裏話の投稿
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両方いる
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両方いらない
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キャラ設定のみいる
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裏話のみいる
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作者に任せる