拝啓 お父さん、お母さん。このたび俺は魔王になりました、助けてください。 作:のろとり
ここからはミサと手下ーズのターンです。
海楽と雷鳴でふざけまくったので、ここからは基本的に戦闘です。
変態達のあれも一応戦闘には入りますけどね。
雷鳴達が商人の手によって、地獄に落ちる少し前の話。
ミサ、白雲、狼男、雪女、コーランの五人は新・魔王の城の跡地に居た。
「イッテェなこの野郎!」
「あんたが上から降ってくるのが悪いのよ!」
どうやら、飛ばされたときに狼男が雪女の頭上に落下したそう。
これに関してはどちらも悪くないが、二人とも相手が悪いと思っているようで、口喧嘩をしていた。
「危なかった……」
「あれは危険って言わないのかな?」
「いつも通りだよ」
その光景を見て、ミサは止めようとするが、コーランに「止めなくて良い」と静止させされる。
そんな光景すら、無視して白雲は一息付いていた。
実は新・魔王に飛ばされる前に、白雲が五人を纏めた場所に飛ばしたのだ。
急いで飛ばしたので、誰が何処に飛んだかは分からなかった。
その結果が、
「今日こそは蹴りをつけてやるわ!」
「此方の台詞だ!」
この二人が喧嘩を止める日が来るのは無いだろうが、こんな時ぐらいは手を組もうとしないのだろうか。
「はぁ……」
白雲はこの二人の喧嘩を何回も見てるので、正直疲れていた。
だが今回は止めなければ移動なんて出来ないし、無駄な体力を使ってしまうので、「止めない」と言う選択肢は最初から存在しないのだ。
「ん?」
「どうしたの?」
喧嘩してる奴等に巻き込まれないように少し離れて、ミサは辺りを見渡していた。
なんだか誰かに見られてるような感覚がするが、気のせいだろうか。
周りはデカイ穴が空いてたりする程度で、人影なんてものは存在しない。一応上を見るが、あるのは月だけだ。
「いや、なんでもないよ」
どうせこの二人が喧嘩してるのにイラついて、少しだけ神経質になってるだけだろう、そう考えることにした。
ほんの少しだけ気を緩めるために、深呼吸をして心を落ち着かせることにした。
「敵がいる!」
だからなのだろう、タイミングが悪かったと言えばそれまでだが、「敵がこんな近くに居るわけがない」と考えていた、油断が生んだ隙であった。
「え?」
白雲の言葉に遅れて反応したが、既に遅かった。
目の前に不規則な形をした、スライムのような緑色の「何か」がミサを覆うように飛んできたのだ。
「そこッ!」
しかしそれに気付いた雪女がその「何か」を凍らした。
「何か」はカーテンのような形で固まり、地面に落ちた。
その衝撃でバラバラになったが、誰も気にすることはなかった。
「危なかったわね、大丈夫かしら?」
「え、あ、はい。大丈夫です」
急な事で頭が追い付いておらず、つい敬語を使う。
雪女は狼男に対して、ドヤ顔をして自慢するが、狼男は雪女を見てなかった。
それどころか、ミサや白雲にも一切目をやらずに、「何か」に近づいてジっとそれを見ていた。
「何見てるのよ? そいつは私が凍らしたから大丈夫よ」
「…………」
無視されてることにイラついたのか、ズシズシと足音を立てながら狼男へと近づく。
彼女の行動が女らしくないと指摘する者はここには居ない。指摘したら凍らされるのは決定事項であるからだ。
だが、それ以上に目をやるものがあった。
「な、なんなのよこれは……」
さっき雪女が凍らした「何か」がグツグツと泡を立て始めたのだ。
近付くだけで「熱い」と感じるほどになっており、湯気も出ていた。
その「何か」を覆っている氷は少しずつ、少しずつ溶け始めていた。
「みんな、構えて!」
コーランの声と共に、全員構える。
目の前にいる「何か」は未知の生物である、何をしてくるかは分からない。
だがこれだけは言える「コイツは敵だ」と。
不思議な生き物です、助けてよぉ。 byミサ
「何か」
名前不明、緑色でアメーバのような形である。
新・魔王の手先で、知能は低い。
だが自身の温度をあげたり出来るそう。
物理攻撃が効かなそうなのって、この作品内でわりと天敵じゃね?と思って作ったキャラクター。
尚、私の別の作品に「スライム君」と言うキャラがいるが、何一つ関係性はない。
完結後にキャラ設定と裏話の投稿
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両方いる
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両方いらない
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キャラ設定のみいる
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裏話のみいる
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作者に任せる