拝啓 お父さん、お母さん。このたび俺は魔王になりました、助けてください。   作:のろとり

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拝啓 読者様

思った以上にミサ達の戦闘シーンが思い付かなかったです……


一撃の一手です、助けてください。 by白雲

「こんなの、どうやって倒せって言うのよ……!」

 

「何か」が完全に再生するまでに、なんとかしようとするが、方法が思い付かない。

何も出来ずに、「何か」が再生するのをジッと見ることしか出来ないことを歯痒く感じていた。

 

「…………」

 

白雲を除いて。

こんな時こそ冷静に、格上の相手だろうと弱点を考える。

空良や元・魔王のように、強い力を持っていない。

それなら自分の出来ることは何か、周りの状況を見て相手の出方を伺う。

その簡単で難しいことである。

 

「ポイッ」

 

白雲は切れ目から、手榴弾を取り出してピンを抜かずに「何か」に投げる。

「何か」はその手榴弾を体内に取り込み、捕食した。

すると体内に入った手榴弾が段々と溶け始め、ついには何も無かったように消えてしまった。

そしてもう一回り大きくなった。

 

「おい白雲、何やってんだよ! 相手に食わせるな!」

 

狼男がなにやら怒鳴っているが、ミサが恐怖をで震えているが、白雲は眼中に無かった。

それよりも「何か」を倒す方法を思い付いたからだ。

白雲は「何か」の頭上に切れ目を出した、ある物を降らせて捕食させるためだ。

 

「いいや、これでいい! 攻撃が効かないなら、攻撃しなければいい!」

 

「はぁ、何言ってんだ?」

 

白雲が何を言いたいのか、ちんぷんかんぷんで頭に幾つものハテナマークが浮かぶ。

すると切れ目から、紫色の花がボトボトと落ちてきた。

「何か」はその花を捕食し、体内で溶かした。

 

「ちょ、白雲大丈夫なの!?」

 

「大丈夫! ……多分」

 

多分!?と驚きながらも、「何か」を警戒する。

花を捕食した「何か」はまた大きくなる。そう思ったが、体の色が薄い緑から体内が見えなくなるほど濃い紫へと変わっていった。

 

「なんだ、アイツの色が変わってるぞ」

 

「何か」は変な者でも食べたかのように、突然体を激しく動かす。

だがそれも収まり始め、ついには完全に動かなくなった。そして溶けた氷のように、地面に溶けていった。

 

「???」

 

「ちょっと白雲、アレに何したの?」

 

何が起こったのか分からず、頭が爆発してる狼男を意味も無く一蹴りして、白雲に話しかける。

コーランは「何か」が倒れたことを確認すると、紫色の花が切れ目から出てきた辺りから、さっきから動かないミサの様子を見ることにした。

 

「あれは毒だよ」

 

「毒?」

 

白雲がさっき「何か」に捕食させたのは、毒の花だった。

かなり昔、元・魔王と散歩しに行った時に咲いていた花を切れ目から持ってきたのだ。

殴ったり、凍らせたりと物理的な攻撃や、「何か」の外側に攻撃がいくものは効果が無いと考えた白雲は、相手が体内に入ったものを捕食することに目を付け、毒を身体中に回す作戦を考えたのだ。

結果としては成功、毒が身体中に回り「何か」は溶けて消滅したのだ。

 

「なるほど、そういうことだったのね」

 

「さっぱり分からん」

 

「まぁ貴方の頭だと、永遠に分からないでしょうね」

 

「ほぉ? お前とはやっぱり決着を付ける必要があるようだな」

 

「決着を付けるまでもないわよ、私の圧勝だから」

 

さっきまで弱音を吐いていたとは思えないほど、元気な二人は互いに睨みあっていた。

 

「はぁ……」

 

「ねぇ白雲」

 

またか……と白雲はため息を付いてると、コーランに呼ばれた。

さすがに少しばかり疲れたので「二人を止めろ」と言われても、反対しようと心に決めてコーランの方へと振り向く。

 

「何?」

 

「さっき毒の花って言ったよね、その毒がどれくらい強いか知らないけど、さっきからミサが動かないよ」

 

「え?」

 

ミサを見ると、さっきまで震えていた体は止まっており、青い顔で泡を吐いていた。

確かに体は止まったが、それと同時に心臓も止まっているように見える。

 

「あっ……」

 

その呟きと共に、白雲の声が響く。

なんとかミサはコーランの手によって復活したものの、次からは気を付けようと心に固く決めた白雲であった。

 

死にかけました、助けてよぉ。 byミサ




本編中では毒で倒してましたが、切れ目に押し込めば封印することは出来ました。
切れ目の中に入ると「何か」と戦闘が起こりますけど。
それと本編中に出てきた花は一話に登場してます。


【ミサ&手下ーズvs「何か」】

ミサ──白雲のせいで死にかけたが、生きてたので問題なし

白雲──MVPにして、仲間を殺しかけた人

狼男──喧嘩して止められた

雪女──喧嘩して止められた

コーラン──ミサを復活させた

「何か」──消滅

完結後にキャラ設定と裏話の投稿

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  • 両方いらない
  • キャラ設定のみいる
  • 裏話のみいる
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